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【防御率1.61/31勝/103奪三振】ホークスでの通算勝利数"歴代1位"を53年経った今でも保持する、伝説のサブマリン投手

  • 2024.3.11
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【問題】1968年シーズンにこの成績を残した選手は誰?

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オーバースローやスリークォータースローが一般的なピッチングフォーム。多くのピッチャーがそのどちらかに当てはまりますが、なかには、サイドスローやアンダースローを体得し、めざましい活躍を見せる選手もいます。

地面すれすれから投げるアンダースローの選手はとりわけ珍しく、オーバースローとは対照的な、浮き上がって来る球筋で凡打の山を築くことも。

そこで今回は、アンダースローで活躍したレジェンドをテーマに、クイズを出題。

イラストの成績がどの投手のものなのか、ぜひ考えてみてください!

ヒント…

・1954年にプロ球団入りしました。

・肩を痛め、アンダースローに転向してブレーク。

・1968年31勝をマークしました。

・高い制球力と、シュート、シンカーを武器に活躍しました。

正解は…

皆川睦雄 選手でした!

こちらは、1968年シーズンの成績です。

山形県立米沢興譲館高等学校から、1954年に「皆川睦男」として南海ホークスに入団しました。1956年シーズンに11勝を挙げますが、肩を痛め、オーバースローからアンダースローに転向。このフォーム改造が奏功し、ブレークしました。

1956年以降、2桁勝利12回の活躍を見せ、1962年シーズンは19勝4敗、1966年シーズンは18勝7敗を記録。ともにリーグ最高勝率でした。1968年シーズンは31勝を挙げ最多勝、防御率1.61で最優秀防御率のタイトルを手にするとともに、通算200勝も達成。

1970年シーズンに登録名を「皆川睦雄」に変更し、1971年シーズン限りで現役を引退しました。主なタイトルは、最優秀防御率1回、最多勝利1回、通算成績は、759試合登板、221勝139敗、防御率2.42。2011年に野球殿堂入りしています。通算勝利数は、2024年現在も球団設立以来歴代1位の大記録となっています。

高い制球力とシュート、シンカーを武器とし、打者の手元で浮き上がる杉浦忠選手とは異なり、バッターの手元で沈む独特のストレートを投げました。本格派と技巧派など、同じアンダースローの杉浦忠選手と対比されることも多かった選手です。同期入団の野村克也選手と南海ホークスの黄金時代を築いた、今なお語り継がれるレジェンドです。


※情報は3月8日時点のものです。

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