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【打率.279/29本塁打/147打点】球団歴代最多の打点を記録し、驚異の得点圏打率.370を叩き出した悪球打ちの天才打者

  • 2024.3.12

【問題】2005年シーズンにこの成績を残した選手は誰?

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強引に引っ張るだけでなく、左右に打ち分けられる選手は打率が伸びやすいもの。バッティングの基本は「ボール球には手を出さない」ですが、悪球にもしっかりミートしてヒットにできる選手もいます。

ピッチャーからすると、見せ球や凡打狙いで投げたボール球をヒットにされては、打つ手がありません。広角に打ち分けられるバッターを抑えるのは簡単ではないのです。

そこで今回は、悪球でさえヒットにしたスラッガーをテーマに、クイズを出題。

イラストの成績がどの選手のものなのか、ぜひ考えてみてください!

ヒント…

・1996年にプロ野球球団入りしました。

・1年目から98試合に出場。

・2003年シーズンに首位打者を獲得。

・愛称は「マコ」

正解は…

今岡誠選手でした!

こちらは、2005年シーズンの成績です。

PL学園高等学校から東洋大学を経て、1996年にドラフト1位で指名され、阪神タイガースに入団しました。1年目から98試合に出場し、2年目も133試合に出場。1999年、2000年、2001年シーズンは不振に苦しんだものの、2002年に二塁のレギュラーに定着。一番打者として初の3割をマークします。

2003年シーズンには打率.340で首位打者に輝き、ゴールデングラブ賞も受賞します。2005年シーズンは守備位置が三塁、打順が五番に変わり、持ち前の勝負強さを武器に、球団新記録となる147打点をマーク。打点王のタイトルを獲得しました。2010年にロッテに移籍し、2012年シーズンからはコーチ兼任となり、同年に現役を引退。

卓越したバットコントロールで左右に打ち分け、難球でもヒットにできる三振が少ない選手でした。なお、2005年シーズンには、守備の負担を軽減し、打撃に専念するために三塁への守備位置変更が行われ、同時に、開幕から五番打者として起用されました。この配置変更は見事大成功。146試合に出場し、キャリアハイとなる29本塁打を記録、また、打点はリーグトップの147点に達しました。この147打点は阪神タイガースの歴代最多記録であり、NPBでも歴代3位という輝かしい成績です。得点圏打率は.370。三塁に走者がいると.643と、ここぞという時に結果を出す、勝負強いバッティングも魅力でした。

気持ちを前面に出すタイプではなく、黙々とプレーに集中する様子が印象的で、監督から「覇気がない」と誤解されることもあるほどの生真面目さと落ち着いた性格ながらも、チームのためにきっちり仕事をこなす、まさに職人気質の名スラッガーです。


※情報は3月7日時点のものです。

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