1. トップ
  2. 【和製英語】「サインプリーズ!」というとアメリカの選手は"星座"を教えてくる!?正しい英語表現をクイズで学ぶ

【和製英語】「サインプリーズ!」というとアメリカの選手は"星座"を教えてくる!?正しい英語表現をクイズで学ぶ

  • 2024.2.28
  • 11715 views
undefined
写真:PIXTA

憧れのプロ野球選手やMLBスター選手のサインは、野球ファンなら誰しもが手に入れたいもの。球場に足を運び、選手に声をかけ、運がよければサインボールをもらえるかもしれません。

ただし、このサインプリーズという言葉、実は和製英語なんです。アメリカの選手に声をかけても、正しく意味が通じないかもしれないので注意が必要です。

そこで今回は、日常的に使われている英語クイズを出題。

「サインプリーズ」は英語でどのように表現するのでしょうか?

【問題】サインプリーズ、アメリカではなんと言う?

undefined
TRILL作成

サインの由来

サインは和製英語であり、「Sign please」と言っても、有名人の自筆を指す意味では伝わりません。

「サイン」は和製英語として使われることがありますが、英単語の「sign」は動詞で「署名をする」、名詞で「看板、標識、表示、兆し、記号」などの意味を持ち、名詞には「署名」の意味がありません。

英語の「sign」は何かの目印になるものを指し、有名人から記念にもらう自筆をサインとは言わないのです。実際、野球では監督が選手にサインを出すというような言い方も浸透していますが、実はこれも和製英語の一つです。

正解は…

undefined
TRILL作成

「サイン」は英語で「Autograph」と表現します。

「サイン」と辞書で調べてみると、下記の通りです。

英訳・英語 Autograph

スポーツ選手や芸能人などがファンのために自分の名前を色紙などに書くこと。英語ではautographという。

出典:weblio辞書

では、サインの概要がわかったところで、間違った例文をご紹介します。

日本人:見て!あの選手有名だよね!「サイン」もらおっと!(Look! That player is famous, isn't he? Let's get "Sign!")
アメリカ人:サイン...!?珍しいもの欲しがるね。(Sign...!? You want something rare.)

日本人:ヘイ!サインプリーズ! (Hey! Please give me your Sign!)

MLB選手:え?僕乙女座だけど...難しくて描けないよ。(What? I'm a Virgo... It's too hard to draw.)

日本人:あれ、サイン断られた...なんでだろう。(He refused my sign... I don't know why.)

アメリカ人:いや、君が言った言葉が通じてないね。こっちではサインは「星座」という意味だよ。笑( No, I don't understand a word you said. Over here, sign means "zodiac sign" haha.)

日本人:え!?じゃあ僕は選手の星座を聞いてたってこと?(acutally!? Then you mean I asked him for the Zodiac sign!?)

アメリカ人:だね。君はきっと「autograph」が欲しかったんだよね?(Yes. You must have wanted an "autograph" right?)

日本人:あー!こっちではそうやって表現するのか...!次にサインもらう時は気をつけよう。(Ah! That's how we express it over here...! I'll be careful the next time I get an autograph.)

スポーツ選手や、有名人、芸能人に記念にもらうサインは英語で「autograph」と表現するのが一般的。名詞で「(有名人の)サイン・直筆の署名」、動詞で「(有名人が)自筆で署名する」の意味を持ちます。基本的には有名人・芸能人に対してのみ使う言葉であり、一般人には使いません。

また、アメリカでは星座を「"zodiac sign"」とも言うため、和製英語のサインは星座を知りたがっている人だと勘違いされる可能性もあります。

英語での正しい使い方は、

"May I have your autograph please?"(サインを書いていただけますか?)

"He got an autographed ball from an MLB player."(彼はMLB選手にオートグラフドボールをもらいました。)

などです。

この機会に、英語での言い回しもぜひ覚えておいてくださいね!


※情報は2月27日時点のものです。

の記事をもっとみる