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【和製英語】アメリカの球場で「バックネット」と言うと後ろを振り向く...!?正しい英語表現は超シンプルだった!

  • 2024.3.2
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写真:PIXTA

キャッチャーの後方にあるネットを、日本ではバックネットと言いますよね。読んで字のごとく、後ろにあるネットという意味です。しかし、実はこのバックネットという言葉、和製英語なんです。

野球に関するカタカナ表現の中には、野球の本場アメリカでは通じない和製英語が多くあり、普段、何気なく使っている野球用語が実は和製英語だったということも珍しくありません。

そこで今回は、日常的に使われている英語クイズを出題。

「バックネット」は英語ではどのように表現するのでしょうか?

【問題】バックネット、アメリカではなんと言う?

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バックネットの由来

バックネットは和製英語であり、「back net」と言っても、キャッチャーの後方にあるネットを指す「バックネット」の意味では伝わりません。

日本の球場の場合、スタンドの最前方には防球ネットが張り巡らされており、後方にあるネットをバックネットと呼びますが、アメリカの球場には、そもそもバックネットしか張られていないんです。

なお、ベースボールが「野球」と和訳されたのは1894年のことで、多くの野球用語が正岡子規によって和訳されました。しかし、その経緯を知らず、そのまま英語に置き換えた言葉が多数存在します。

日本で呼ばれるようになった理由は、日本に野球が入ってきた当初は硬いフェンスではなく柔らかいネットが使われていたからとも考えられています。

正解は…

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「Backstop」でした!

「バックネット」は英語で「backstop」と表現します。

辞書で調べてみると、下記の通りです。

野球場で、本塁の後方に張ってある、打球などを止めるための網。
英語ではbackstop

出典:weblio辞書

では、バックネットの概要がわかったところで、間違った例文をご紹介します。

日本人:アメリカの球場、グラウンドは日本とあまり変わらないけれど、観客収容数が凄まじいね!
(American stadiums, the grounds are not so different from those in Japan, but the bleachers are amazing!)

アメリカ人:そうかい?
(Really?)

日本人:うん。あと、この席は「バックネット」がないから、ボールが飛んでこないか心配だよ。
(Yes. Also, many of these seats don't have "back net" so I'm worried about the ball flying over them.)

アメリカ人:バックネット...?僕らの後ろにそんなのある?
(Back net...? Is there such a thing behind us?)

日本人:え?あ、、危ない!!
( Huh? Oh, Be careful!)

アメリカ人:わっ!!
(Wow!!)

日本人:やっぱりボールが飛んできたね。グローブ持ってて良かった...怪我してない?
(I knew the ball flew in. Good thing I had my glove...Are you OK?)

アメリカ人:うん。"back stop"以外にもネット欲しいな。
(Yeah." I want a net besides the "back stop".)

日本人:ん?バックストップってなに?
(Hmm? What's a back stop?)

アメリカ人:知らないの?きっと、君が言っていたバックネット?というのと同じだよ。
(Don't you know? I bet it's the same backstop net you were talking about? It's the same thing as that.)

日本人:あ、だからさっき後ろを確認してたのか...語彙がちょっと違うだけで全く別の意味になるんだね。
(Oh, so that's why you were checking the back earlier... Just a little difference in vocabulary and it means something completely different.)

アメリカの球場では、内野スタンド前方には防球ネットが張られていないため、あえてバックネットと呼ぶ必要はなく、backstop と表現します。ちなみに、ほかのスポーツでも同種のネットは backstop と呼ばれます。

昨今、MLB観戦者にファールボールや打球が当たるという野球ならではのハプニングが続いていて、現地では内野エリアに日本のような防球ネットを張る構想が検討されています。

懸念として、防球ネットが観客の視界に入りすぎると、肉眼で見る楽しみが減ってしまうという意見もありますが、老若男女も安心して観戦ができるような対策はあった方がいいかもしれませんね。

また、英語での正しい使い方は、

“I watched the baseball game from seats behind the backstop, so I had a great view of the pitcher.”

「バックネット裏の席で野球を観戦したので、投手がよく見えました」

などです。

この機会に、英語での言い回しもぜひ覚えておいてくださいね!


※情報は2月29日時点のものです。

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