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「歴代最強だと思う日本人GK」ランキング!3位「楢﨑正剛」、2位「川島永嗣」を抑えた1位は?【サッカーファン189人に聞いた】

  • 2024.2.25
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写真:PIXTA

2月23日から2024年シーズンのJリーグが開幕しました。今シーズンの活躍が期待される多くの注目選手がいますよね。たとえば昨シーズン王者となったヴィッセル神戸では、JリーグMVPを受賞した大迫勇也選手や日本代表の前川黛也選手など、注目選手が目白押しです。

そんな前川選手のポジションは「GK(ゴールキーパー)」。11人のメンバーのなかで唯一手を使う事が出来るポジションで、横幅7.32メートル、高さ2.44メートルの広いゴールを狙う相手チームのシュートから守る「最後の砦」です。

日本のサッカー選手の中にも、過去から現在まで多くの一流と呼ばれるGKを輩出してきました。様々なプレーヤーが活躍しましたが、ファンが“歴代最強” だと思っている選手はいったい誰なのでしょうか?

そこで今回はサッカーファン189名を対象に「歴代最強だと思う日本人GKは?」というアンケートを実施しました。

そこで得られた回答結果をランキング形式で紹介します。

なお、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので投票理由も千差万別です。印象的なコメントにも注目しながら、ランキングを見ていきましょう。

【第3位】楢﨑正剛(16票)

第3位は名古屋グランパスなどで活躍した楢﨑正剛選手がランクインしました。

奈良育英高で全国高校サッカー選手権大会ベスト4に輝いた楢﨑選手は、1995年に横浜フリューゲルスへ加入。1996年には開幕から6戦連続クリーンシート(無失点)を達成し、1998年は天皇杯優勝に貢献しました。

1999年に名古屋グランパスへ移籍。2000年から14年間に渡り主将を務めた楢﨑選手は、2009年、Jリーグ公式戦100完封を成し遂げました。そして2010年にはJ1優勝の立役者に。GKでは初のJリーグMVPにも輝きました。

日本代表としても1998年から2010年までの間に77試合に出場。日の丸を背負った楢﨑選手で最も印象深いのは、2002年日韓ワールドカップでの活躍でしょう。グループステージ第2戦のロシア戦、そして第3戦のチュニジア戦は無失点に抑え、日本サッカー史上初のワールドカップでのグループステージ突破に大きく貢献しました。果敢な飛び出しで決定機を防ぐ勇気あるプレーは素晴らしかったです。

回答者からは「派手さはないが安定度は歴代No.1」「キャッチングの安定性が非常に優れており、GKとして1番大切だと感じる、ミスをしないプレイを常にできる選手だったので歴代最強」といった声がありました。楢﨑選手に得票数が集まったのは、安定感が評価された結果といえるでしょう。

抜群の安定感があり、日本代表での実績も十分だから。(37歳・女性)
派手さはないが安定度は歴代No.1のゴールキーパーだと思う。(55歳・男性)
堅実で安定したイメージのプレーヤー。2010年にはゴールキーパーで初めてJリーグMVPを獲得した最強の選手です。(66歳・男性)
キャッチングの安定性が非常に優れており、GKとして1番大切だと感じる、ミスをしないプレイを常にできる選手だったので歴代最強だと思います。(39歳・男性)

【第2位】川島永嗣(41票)

第2位は川島永嗣選手でした。

埼玉県出身の川島選手は大宮アルディージャで2001年にプロキャリアをスタート。名古屋グランパスを経て2007年に川崎フロンターレへ移籍。3クラブ目で才能を開花させ、2009年まで3シーズン連続全試合出場を果たしました。

2008年にデビューした日本代表で転機が訪れたのは2010年。この年に行なわれる南アフリカワールドカップ前の強化試合、イングランド戦で好セーブを連発した川島選手は、ここからA代表の正GKに定着。本大会初戦のカメルーン戦ではクリーンシート(無失点)を達成しました。

ワールドカップ後は、ベルギーのリールセ、スタンダール・リエージュ、スコットランドのダンディー・ユナイテッド、フランスのメス、ストラスブールなど欧州で様々なクラブを渡り歩いた川島選手。今回のアンケートにおいて選出理由には、「海外リーグで正GKとして活躍し、味方への的確な指示とガッツあるプレーで守護神の名に相応しい活躍でした」「PKをとめるのがとても上手で頼れるゴールキーパー」というコメントもありました。

川島選手のPKストップで最も印象深いのは、2011年のアジアカップ準決勝韓国戦ではないでしょうか。一人目のキックを驚異的な反射神経で弾き出し、二人目もセーブ。勝利に大きく貢献しました。今季はジュビロ磐田に加入。13年ぶりとなるJリーグの舞台でも、そのパフォーマンスに注目です。

選手や監督、サポーターからも信頼が厚く、彼がゴールを守っている安心感があり、長年日本代表の正GKとして活躍したので。(29歳・女性)
ワールドカップに3大会連続で出るなど長く代表で活躍したから。PKをとめるのがとても上手で頼れるゴールキーパー。(22歳・男性)
私の年代で長期にわたって日本代表ゴールキーパーを担っていたのは川島永嗣選手であり、ワールドカップでも決定的な場面のシュートを幾度となく止めるなどチームへの貢献度が高いと思ったから。さらに、後進の育成にも積極的で後輩にも積極的に話しかけているから。(20歳・男性)
ロシアワールドカップのポーランド戦で魅せたスーパーセーブが印象に残っています。海外リーグで正GKとして活躍した川島は味方への的確な指示とガッツあるプレーで守護神の名に相応しい活躍をしていました。(32歳・男性)

【第1位】川口能活(121票)

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写真:アフロスポーツ

そして、第1位は川口能活選手です。全体の6割以上の支持を集めたこの結果に納得の方も多いのではないでしょうか。

清水商業高(静岡)の3年生時にキャプテンとして全国高校サッカー選手権大会優勝に貢献した川口選手は、1994年に横浜マリノスへ加入。正GKのポジションを掴み取った1995年はJリーグ優勝に貢献し、新人王を受賞しました。

川口選手と言えば、1996年アトランタ五輪ブラジル戦での大活躍でしょう。勇敢な飛び出しで相手のチャンスを防ぎ、クロスに対しても安定感ある対応を披露。ロベルト・カルロス選手の強烈シュートをキャッチし、ベベット選手の鮮やかな直接FKも弾き出しました。

ブラジルに1-0で勝利する「マイアミの奇跡」最大の立役者となった川口選手。後世に語り継がれるこのパフォーマンスには、回答者から「マイアミの奇跡を起こしたのも彼の存在がとても大きく、まさに神がかっていた」という賛辞がありました。

また川口選手は1997年、フランスワールドカップ・アジア最終予選の全試合に出場。UAE戦では無失点に抑えるなど日本のワールドカップ初出場にも貢献し、「彼がいなかったらワールドカップの出場がもっと先の話ではなかったかと今でも思っています」という称賛のコメントも寄せられました。

フランスワールドカップ出場後は、2001年にイングランドのポーツマスへ移籍。日本人GK初の欧州挑戦を果たし、2005年から2013年まで長く所属したジュビロ磐田では、228試合に出場しました。日本代表キャップ数116はGKのなかで歴代トップです。日本代表のこれまでの劇的勝利した試合の中でも有名な1つである、2004年のアジアカップ準々決勝でのヨルダン戦のPK戦での大活躍も記憶に強く残っているファンも多いはずです。

3位の楢﨑選手や2位の川島選手など素晴らしいGKはたくさんいましたが、「身体能力、飛び出しの勇気が素晴らしい。ピンチの時ほどチームを救ってくれる最強キーパー」という選出理由もありました。今もなおファンの記憶に残る正真正銘のレジェンドと言えるでしょう。

身体の柔らかさやバネがあり、GKとしてシュートコースの読みなどセンスも抜群でした。(72歳・男性)
長年日本代表のゴールを守ってきた立役者、彼がいなかったらワールドカップの出場がもっと先の話ではなかったかと今でも思っています。彼を超えるキーパーを今もまだ見ていません。(51歳・女性)
おそらく日本で一番PKに強かったのではないでしょうか。マイアミの奇跡を起こしたのも彼の存在がとても大きくまさに神がかっていたと思います。(39歳・男性)
シュートセーブだけでなくPKストップ率などが他の日本人GKとはレベルが違うと思います。最後尾からリーダーシップを取ってチームを鼓舞出来るGKは川口能活以外にいません。(43歳・男性)
身体能力、飛び出しの勇気が素晴らしいと思います。しかし何と言っても、ゾーンに入った時のスーパーセーブは忘れられません。オリンピックでのブラジル戦、アジアカップでのPK戦などピンチほどチームを救ってくれる最強キーパーだと思います。(44歳・男性)

4位以下の選手とコメント

鈴木彩艶(2票)

アジアカップでは負けた理由やヘイトのスケープゴートにされてしまったけれど、やはりフィジカルや身長があって接触や高さにも強いし、海外でプレーしていてまだ若いという点も良いと思う。きちんと仕事をしてくれるチームメイトに恵まれれば本来の能力で活躍できると思うため。(37歳・男性)

中村航輔(1票)

危機察知能力、セービング、ポジショニングや飛び出しの判断など、今までの歴代日本人ゴールキーパーの中でも頭一つ抜けていると感じるから。(30歳・男性)

権田修一(1票)

ワールドカップの舞台でスーパーセーブを連発していたため。(22歳・男性)

西川周作(1票)

安定のセービング力とコーチングでチームを引っ張っており、和製チラベルトと言われて、実際にユース時代にフリーキックで得点を決めたというくらいキックがうまいので彼を越す選手はいないと思う。(45歳・男性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

上位3選手の得票率が全体の約95%という結果に。日本代表での出場試合数が大きく影響するランキング結果となりました。レジェンドたちに肩を並べる新世代のGKが出てくるのか。今後の台頭に期待しましょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2023年2月13日

調査対象:全国の20代~70代

有効回答数:189

※記載している回答は原文ママ

※2024年2月15日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA

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