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「歴代最強だと思うブンデスリーガ所属の日本人サッカー選手」ランキング!3位「奥寺康彦」、2位「長谷部誠」を抑えた1位は?【サッカーファン126人に聞いた】

  • 2024.2.7

 

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写真:PIXTA

「AFC アジアカップ カタール 2023」では、惜しくも準々決勝のイラン戦で敗れベスト8敗退となってしまったサッカー男子日本代表。この試合ではCBの板倉滉選手や左SBの伊藤洋輝選手、右MFの堂安律選手が先発出場、FWの浅野拓磨選手が途中出場しました。

彼らの共通点は現在、ドイツのブンデスリーガのクラブに所属し活躍しているという点(板倉選手=ボルシアMG、伊藤選手=シュトゥットガルト、堂安選手=フライブルク、浅野選手=ボーフム、)。

ヨーロッパでも特に日本人選手の移籍が多いことで知られるブンデスリーガには現在だけでなく、これまでも多くの日本人選手がプレーしてきましたが、その中でサッカーファンが「歴代最強」だと思っている選手は誰なのか?

そこで今回はサッカーファン126名を対象に「歴代最強だと思うブンデスリーガの日本人選手」についてアンケート実施しました。

そこで得られた回答結果をランキング形式で紹介します。

なお、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので投票理由も千差万別です

印象に残った回答者のコメントとともに、ランキングを見ていきましょう。

【第3位】奥寺康彦(10票)

第3位は奥寺康彦選手がランクインしました。

1997年夏、日本代表のメンバーとしてドイツ合宿に帯同していた際、当時のA代表を率いていた二宮寛監督がケルンを指揮していたヘネス・バイスバイラー監督と交友関係にあったため、奥寺選手はケルンの練習に参加。そこでのアピールが実り、まだワールドカップ出場もなく、国内にプロリーグもなかった日本サッカー草創期でしたが、ケルンへの入団が決まりました。

加入1年目に奥寺選手はリーグ20試合に出場して4ゴールをマーク。1977-1978シーズンはブンデスリーガとドイツカップの二冠に貢献しました。バイスバイラー監督の退任後は出場機会を減らし、ヘルタ・ベルリンやブレーメンでも活躍。ブンデスリーガ(1部)では9シーズンに渡りプレーし、通算259試合に出場し34得点をあげました

複数のポジションをこなすユーティリティ性、正確なキックと運動量、試合の流れを読む戦術眼を主武器に活躍した奥寺選手は、地元ドイツのファンからも評価され、「東洋のコンピューター」という愛称で親しまれていました。

今となっては海外組が多くなりましたが、欧州への移籍がまだ難しかった時代のパイオニアとも呼べる奥寺選手には、「今の時代とは違いJリーグができる前に世界のトップレベルで活躍したことからNo.1」といった称賛のコメントが寄せられました。

まだ海外でプレーする日本人サッカー選手がいないときに、レギュラーを勝ち取って長年に亘って試合に出続けていたから。(54歳・男性)
当時日本人もいないブンデスでキャプテンまで勤めることができたのは最強だと思います。(31歳・男性)
東洋のコンピューターと呼ばれ、日本人初のブンデスリーガ優勝を果たした。(54歳・男性)
1970年代にドイツに渡り、FCケルンの一員としてブンデスリーガ優勝に貢献。今の時代とは違いJリーグができる前に世界のトップレベルで活躍したことから、奥寺康彦さんがNo.1だと思います。(49歳・男性)

【第2位】長谷部誠(35票)

第2位は日本代表のキャプテンも務め、40歳を迎えた今なお強豪リーグでプレーを続ける長谷部誠選手でした。

ヴォルフスブルク、ニュルンベルクを経て2014年から所属するフランクフルトでは、今季で10シーズン目を迎えた長谷部選手。ブンデスリーガ通算で現在まで400試合近い出場を誇ります

今回のアンケートにおいて2位にランクインした長谷部選手を選んだ理由には、「あれほど長期間ブンデスリーガで活躍し続けている選手は他にいない」や「先日40歳を迎えられましたが長くヨーロッパの主要リーグで必要とされ続ける選手としてのクオリティや、試合に出る準備などのメンタリティの部分が、多くの日本人選手が欧州でプレーする現代でも良い意味で異質の存在」といったブンデスリーガで長く活躍し続けていることを評価する声が多かったです。

長くプレーし続けるだけではなく、ヴォルフスブルクでは2008-2009シーズンにブンデスリーガ制覇に貢献、フランクフルトでは2017-2018シーズンにDFBポカール、2021-2022シーズンにヨーロッパリーグ優勝を経験しました。

回答者の選出理由には「長谷部がいるからチームが機能しているという試合も多く、リーダーシップや戦術理解度など、チームが勝つために必要な選手」という称賛コメントもありました。長くチームに求められ続けられる所以として、言い得て妙な賛辞でしょう。

在籍期間が長く、チームに欠かせない存在。フランクフルトでは、長谷部がいるからチームが機能しているという試合も多く、リーダーシップや戦術理解度など、チームが勝つために必要な選手だと思うから。(24歳・男性)
あれほど長期間ブンデスリーガで活躍し続けている選手は他にいないと思う。(31歳・男性)
30代後半に入ってからも伸び続けているのがすごい。フィジカル的にもメンタル的にも最強。(43歳・男性)
先日40歳を迎えられましたが長くヨーロッパの主要リーグで必要とされ続ける選手としてのクオリティや、試合に出る準備などのメンタリティの部分が多くの日本人選手が欧州でプレーする現代でも良い意味で異質の存在だと思います。(32歳・男性)

【第1位】香川真司(48票)

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写真:ロイター/アフロ

そして、長谷部選手に13票差をつけ第1位となったのは、香川真司選手です。

香川選手は2010年7月にJ1のセレッソ大阪からブンデスリーガのドルトムントへ移籍。加入当初は無名選手でしたが、1年目からスタメンの座を勝ち取ると、第4節のシャルケとの「ルールダービー」で2ゴールを奪取。2-0の勝利に大きく貢献するセンセーショナルな大活躍で、ドイツ中にその名を知らしめました。サポーターからチャント(応援歌)を歌われて愛されている様子は日本人ファンの目にも焼き付いており「ここまでドイツの地元民たちに愛された選手はいない」というコメントもありました。

結果的に2010-2011シーズンは18試合で8ゴールをマーク。さらに圧巻だったのは翌2011-2012シーズンです。好調を維持し続けて31試合に出場し、13得点を決めました。また、リーグ優勝をかけた第32節ボルシアMG戦では決勝ゴールを奪い、バイエルン・ミュンヘンとのDFBポカール決勝では1ゴール・1アシスト。大一番でもきっちりと結果を残し、現在世界最高の名将の1人であるユルゲン・クロップ監督のもとクラブ史上初となる国内2冠に大きく貢献しました。

もちろん、鋭いドリブルや足元のテクニックで観衆を魅了するプレーも第1位に輝いた所以でしょう。回答者の選出理由には「ドリブル突破力、ポジショニング、シュート力ともずば抜けており、細かいパスによる連携にも優れていました」や「ドルトムント時代チームの中心選手で決定力も高かった。冷静な判断もできる」といったコメントが寄せられました。

その後、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を経て2014年にドルトムントへ復帰。29試合で9ゴールを決めた2015-2016シーズンなど、結果的にブンデスリーガでは通算148試合出場41得点という記録を残しました。

サポーターや監督からの信頼も厚く間違いなくドルトムント時代チームの中心選手で決定力も高かったので。冷静な判断もできる選手なので。(27歳・男性)
ドリブル突破力、ポジショニング、シュート力ともずば抜けており、細かいパスによる連携にも優れていました。ブンデスリーガリーガでも大活躍して海外でも人気がありました。(72歳・男性)
チームで中心選手だった香川真司選手が間違いなくドイツで活躍した日本人プレイヤーだと思う。(49歳・男性)
リーグ戦とドイツポカールのW優勝という快挙を成し遂げたから。またここまでドイツの地元民たちに愛された選手はいないと思うから。(32歳・女性)
香川選手がドルトムントに移籍してからドイツ人の日本人サッカー選手の目が変わったと思わせるくらいの活躍をしたと思います。中盤でのやわらかい足さばき、似合っている黄色のユニフォーム。素晴らしい活躍だと思います。(29歳・男性)

4位以下の選手とコメント

遠藤航(9票)

2季連続ブンデスリーガでデュエル勝利数ナンバーワンは凄すぎる。さらにゲームキャプテンも任されていたし、精神的な支柱にもなっていた。(53歳・女性)

堂安律(7票)

ベルマーレ時代の堅守もさることながら、体が大きい選手ではないにもかかわらず、ドイツで体格差のある相手との一対一の競り合いに負けないところが歴代最強だとおもいます。(49歳・男性)

内田篤人(6票)

長年、シャルケで戦った内田さんはチームにいなくてはいけない存在になっていました。選手としても活躍していたし、何よりチームメイトやファンから愛されていました。(40歳・女性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

現役日本代表ではシュトゥットガルトでの活躍も印象深い遠藤航選手(現在はリバプールに所属)が9票、フライブルクの堂安律選手が7票を集めました。彼らの活躍にも注目して、アジアカップを応援していきましょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2024年1月18、19日

調査対象:全国の10代~70代

有効回答数:126

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月21日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA

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