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【サッカー】「歴代最強だと思う日本人キャプテン」ランキング!3位「中田英寿」「井原正巳」、2位「宮本恒靖」を抑えた1位は?【ファン133人に聞いた】

  • 2024.2.15
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写真:PIXTA

キャプテンにとって最大の役割はチームを勝たせることです。そのためには個性豊かな選手たちをまとめ、全員を同じ目標に向かわせる統率力、的確な指示を即座に出す指導力が求められます。

仲間に厳しいことを言わなければいけない時もあるでしょう、大きな声でチームを鼓舞することも必要でしょう。しかし、そこに正しいスタイルはありません。物言わず背中で選手を引っ張っていくキャプテンもいます。そこに必要なのは信頼関係であったり、人を思いやる気持ちです。

日本のサッカー界もこれまで多くのキャプテンがチームを牽引してきました。

では、サッカーファンが「歴代最強だと思う日本人キャプテン」はいったい誰なのか?133名のサッカーファンにアンケートを実施しました。

そこで得られた回答結果をランキング形式で紹介します。

なお、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので投票理由も多岐に渡ります。また、代表だけでなく、クラブで印象に残るキャプテンシーを発揮した選手も回答の対象としています。

それでは早速見ていきましょう。

【第3位タイ】中田英寿(9票)

第3位は2人。

まず1人は、イタリアの名門・ASローマに所属しスクデットも獲得した日本サッカー界のレジェンド・中田英寿選手です。  

1998年のフランス大会から3大会連続でW杯出場を果たし、ジーコ監督就任後の2002年から2004年まで代表のキャプテンを務めた中田選手。

1995年のベルマーレ平塚(現湘南ベルマーレ)加入時からゲームメイク力の高さが注目されていましたが、1998年からはイタリア・セリエAに活躍の場を移し、国内外でその名を轟かせました。2006年ドイツW杯を最後に日本代表を引退し、29歳という若さで選手生活に幕を下ろしましたが、寡黙なプレーで当時の日本サッカー界を引っ張った中田選手の姿は、今もなおファンの心に強く刻まれています

存在感とクールさがチームを引っ張ってくれた印象があり選びました。(34歳・男性)
背中でチームを引っ張り視野が広く常に周りが見えていて選手をまとめるのに長けていた最強のキャプテンシーを持った選手だと思います。(34歳・男性)
クールで一匹狼のイメージが強いですが、冷静に試合状況を見極める判断能力、プレイ中の率先して仲間を鼓舞していくところが素晴らしいからです。司令塔としても頼りがいがあり、勝った試合でも決して舞い上がったりせず、いつも自分の型を持っていてカッコよかったです。(35歳・女性)
世界でも大活躍できるだけあり、実力はもちろん統率力・指導力も並外れたものがあると思います。(51歳・男性)

【第3位タイ】井原正巳(9票)

第3位2人目は1990年代の日本サッカー界を代表する“アジアの壁”、井原正巳選手でした。

高いディフェンス能力で日本を代表するセンターバックとして活躍し、1996年から1999年までキャプテンとしてチームを後方から支えた井原選手。1998年のフランスW杯では、岡田武史監督から「キャプテンとしてチームをまとめてくれ」と依頼を受け、日本のW杯初出場へ導きました。

当時の日本代表には若い個性豊かなメンバーが多かったため、井原選手は無理に圧迫するようなやり方ではなく、若い選手たちの自主性を尊重するような雰囲気作りに徹していたといいます。闘志を内に秘め、常に冷静な判断を的確に下す井原選手のキャプテンシーは、周囲から厚い信頼を得ていました。

当時の個性派揃いの選手の中で日本代表のキャプテンを務めあげたからです。(34歳・男性)
冷静にチームを牽引していた。(46歳・男性)
縁の下の力持ちっていう言葉が似合う人で、チームをうまくまとめる力があるからです。(47歳・女性)
長きに渡り日本を代表するディフェンダーとして活躍しました。『アジアの壁』という異名を持っていたから。(34歳・男性)

【第2位】宮本恒靖(21票)

第2位は、インテリジェンス溢れるプレーで日本代表を牽引し、JFA(日本サッカー協会)の専務理事を務める宮本恒靖選手でした。 

中田英寿選手が故障離脱して以降、日本代表のキャプテンを務めたのが「知的なキャプテン」という印象が強い宮本選手です。国内外で活躍した宮本選手は各世代別の日本代表やガンバ大阪で類稀なキャプテンシーを発揮し、2002年のW杯日韓大会、2006年のドイツ大会でもキャプテンとして出場しました。

宮本選手のキャプテンシーを象徴する印象的な試合は、ヨルダンとの2004年アジアカップ準々決勝ではないでしょうか。PK戦までもつれこんだ一戦では、1番手の中村俊輔選手、2番手の三都主アレサンドロ選手が荒れた芝に足を取られて失敗しましたが、ここで宮本選手が「フェアじゃない」と外国人レフリーに英語で抗議。ゴールサイドの変更を要求し、この提案が認められました。そこからゴールキーパーの川口能活選手がファインセーブを連発し、最後は宮本選手がPKを決めてゲームに勝利。その後、日本がアジアカップを制しました。

また現在、日本サッカー協会の専務理事を務める宮本選手は、田嶋幸三会長が3月に任期満了で退任が決まっているため、同協会の次期会長予定者に内定しています。戦後最年少、元JリーガーでW杯出場経験者の就任は初となります。川淵三郎元会長が“キャプテン”と呼ばれたように、今後は宮本選手が協会の新たなキャプテンとして活躍してくれることでしょう。

選手たちとのコミュニケーションやまとめ方はもちろん、監督と選手たちとの橋渡しをする役目が優れている。(55歳・男性)
鼻骨骨折をしてもフェイスガードをしながらW杯で戦う姿はまさに主将の鏡に見えました。(34歳・男性)
アジアカップでのPK変更が特に印象的。宮本さん以降キャプテンのイメージが変わったように思います。(53歳・女性)
日本代表としてアジアカップで、PK戦を戦った際に英語で審判を説得してゴールを入れ替えたシーンが印象に残っている。キャプテンとしてチームをまとめるのはもちろん、英語で他チームや審判団ともコミュニケーションを取っていたことに驚いた。(31歳・男性)

【第1位】長谷部誠(68票)

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写真:picture alliance/アフロ

圧倒的な支持を集め第1位となったのは、日本代表の歴代キャプテンの中で最も長くキャプテンを続けた長谷部誠選手です。

2010年南アフリカW杯の本大会直前に中澤佑二選手からキャプテンを引き継ぐと、大会では下馬評を覆してベスト16進出を果たしました。結果を残したのにも関わらず、当時は「こんな名ばかりのキャプテンはいないなと、今、僕自身は感じています」と謙遜した長谷部選手でしたが、その後、サッカー史に残る「名キャプテン」として成長していきます。

2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会とW杯3大会連続でキャプテンを務め、歴代最長の期間にわたり日本代表を引っ張った長谷部選手。ボランチで闘志あふれるプレーを続ける中、冷静な判断でチームを牽引していきました。

ただ、ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で敗れ、ベスト8進出を逃すと、自身のインスタグラムで日本代表からの引退を表明しました。長谷部選手は日本代表として114試合に出場し、うちキャプテンとしての出場が81試合。これはもちろん日本代表歴代1位の記録です。

彼は、真面目で誠実な性格で、チームメイトからの信頼も厚い選手です。また、試合中は、常に冷静に状況を判断し、チームを鼓舞するリーダーシップを発揮してきました。(38歳・男性)
長年日本代表のキャプテンを担い、どの監督からも信頼が厚くて仲間を鼓舞するような声がけや姿勢がとても印象に残っている選手なので。(27歳・男性)
代表のみでなく海外でもキャプテンをつとめている。主審とのコミュニケーションやチームに落ち着きを与える所。(35歳・男性)
自分を犠牲にしてでもチームために献身的に働き、メンバーを牽引する様はまさにキャプテンシーの塊。(49歳・男性)
日本代表で歴代で最も長くキャプテンを務めた選手です。全体を見渡す能力が非常に優れていてコミュニケーション能力も高いので、チームとして1つにまとまれるように指導していた歴代最強のキャプテンシーがある日本人サッカー選手だと思います。(39歳・男性)

5位以下の選手とコメント

吉田麻也(6票)

統率力もあり、且つ、人当たりも良さそうで、誰からも慕われていそうで、周りとの関係性や協調性も上手そうですし、とても安心感があります。何かと人に対しての接し方その他に長けていると思えるからです。(51歳・女性)

遠藤航(3票)

今の強き日本代表で頼りになる存在だから。(45歳・男性)

柱谷哲二(3票)

闘将と呼ばれ常にチームメイトを鼓舞し、個性派集団を見事にまとめ上げた。(53歳・男性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

最も長く腕章を巻いた長谷部選手が過半数の票を集め、2位にはインテリキャプテンの宮本選手、3位には中田選手と井原選手が同じ票数で並びました。こうした名前を振り返ると、日本のサッカー界にはいろいろなタイプのリーダーがいて、豊かな個性を放つ選手が多かったように思えます。

その他に上位選出されているのは、2018年から昨年までキャプテンを務めてきた5位の吉田麻也選手。そして6位には、ブンデスリーガの古巣シュツットガルトで主将を務めた経験があり、昨年、吉田選手から代表のキャプテンを引き継いだ遠藤航選手(現リバプール)がランクインしています。

現在の日本代表を牽引する彼をはじめ、今後も、サッカー界を引っ張っていく選手たちの活躍から目が離せません。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2024年1月19日

調査対象:全国の10代~60代

有効回答数:133

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月25日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA

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