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パ・リーグ各6球団の"最後の沢村賞"はだれ?…12球団で唯一、沢村賞を獲得していない球団とは?

  • 2024.2.29
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写真:PIXTA

シーズン中最も活躍した先発完投型ピッチャーにのみ与えられる沢村賞。近年では、投手の分業制が進んだことにより、該当者が出なかった年もあるほど受賞難易度が増しています。そんな中、山本由伸選手がパ・リーグ史上初、また金田正一さん以来2人目となる、3年連続受賞の快挙を達成しました。

他球団の選手もどのような活躍をして受賞したのか気になりますよね。

そこで今回は、2024年時点で各球団最後のタイトルホルダーをテーマに、「パ・リーグ6球団最後の沢村賞投手」を振り返っていきます。

受賞者には錚々たるレジェンドたちが名を連ねますが、最後に受賞した選手は誰なのか。全員答えられますか?

パ・リーグ最後の『沢村賞』選手

オリックス・バファローズ 山本由伸【2023/防御率1.21/16勝6敗/169奪三振】

都城高等学校では1年秋の新人戦からエースで四番として活躍。2016年にドラフト4位で指名され、オリックス・バファローズに入団しました。2019年シーズンから先発ローテーションに定着し、防御率1.95で最優秀防御率を獲得。

2020年シーズンは31イニング連続無失点をマーク。コンディション不良で終盤に離脱するも、18試合の登板で8勝を挙げ、リーグ最多の149奪三振を記録しました。2021年は開幕投手に抜擢され、東京五輪でも日本だ表の主力選手として活躍。金メダル獲得の立役者となったほか、パ・リーグ投手4冠に輝き、沢村賞を受賞しました。

2022年シーズンは、6月18日の西武戦でノーヒットノーランを達成。2023年シーズンのWBCでも活躍し、シーズンでも16勝、防御率1.21を記録します。史上初の3年連続投手4冠、3年連続沢村賞を獲得し、MLBへと羽ばたきました。また、3年連続受賞は19561958年の金田正一選手に続く65年ぶりの史上2人目です。 

東北楽天ゴールデンイーグルス 田中将大【2013/防御率1.27/24勝0敗/183奪三振】

駒澤大学附属苫小牧高等学校では甲子園に3度出場。2006年にドラフト1位で指名され、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団しました。1年目から先発ローテーション入りを果たし、11勝を挙げ、新人王に。

2008年の北京五輪、2009年のWBCで日本代表に選出され、2011年シーズンに19勝をマークし、最多勝と沢村賞を手にします。2013年にもWBCに出場すると、シーズンでは24連勝の日本プロ野球新キロを更新。日本球界のエースとしての地位を揺るぎないものにします。

2013年オフに移籍したニューヨーク・ヤンキースでは、1年目から13勝をマークしました。なお、東北楽天ゴールデンイーグルスで田中将大選手よりも前に沢村賞を獲得したのは、2008年の岩隈久志選手で、21勝4敗、防御率1.87。

福岡ソフトバンクホークス 攝津正【2012/防御率1.91/17勝5敗/153奪三振】

秋田経法大附属高等学校から社会人野球チームのJR東日本を経て、2008年にドラフト5位で指名され、福岡ソフトバンクホークスに入団。オープン戦で好成績を残し、中継ぎ投手として開幕一軍入り、39ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手と新人王のタイトルに輝きます。

2011年シーズンに先発に転向し、14勝をマーク。2012年は開幕投手に抜擢され、両リーグ最多となる17勝をマーク。最多勝・最高勝率・沢村賞のタイトルを手にしました。

2013年にはWBC日本代表に選出され、シーズンでは15勝をマーク。福岡ソフトバンクホークスで攝津正選手よりも前に沢村賞を獲得したのは、2006年の斉藤和巳選手で、18勝5敗、防御率1.75。

 埼玉西武ライオンズ 涌井秀章【2009/防御率2.30/16勝6敗/199奪三振】

横浜高等学校から2004年にドラフト1位で指名され、西武ライオンズに入団。1年目から開幕一軍入りを果たし、翌2006年シーズンから先発ローテーションに定着しました。

2007年はリーグ最多となる213イニングを投げ、17勝、防御率2.79の好成績をマーク。最多勝に輝きました。2008年に初の開幕投手に指名されると、2009年には16勝、防御率2.30、199奪三振、勝率.727を記録し、沢村賞を受賞します。

2020年には11勝を挙げ、4度目の最多勝のタイトルを手中に収めます。37歳のベテラン選手となっても2桁勝利が期待される、レジェンド右腕です。

北海道日本ハムファイターズ ダルビッシュ有【2007/防御率1.82/15勝5敗/210奪三振

東北高等学校から、2005年にドラフト1位で指名され、北海道日本ハムファイターズに入団しました。2年目の2006年シーズンに二桁勝利を挙げると、2007年には15勝をマークし、MVP、最多奪三振、沢村賞のタイトルに輝きます。

2007年シーズンからは5年連続で防御率1点台の好成績を残し、MLB挑戦を表明。移籍したテキサス・レンジャーズでは1年目から16勝を挙げ、2年目も13勝をマーク。2017年にロサンゼルス・ドジャース、2018年にシカゴ・カブス、2020年にサンディエゴ・パドレスへ移籍。移籍1年目から開幕投手を務めました。

2020年6月には、メジャー史上最速、登板197試合目での1500奪三振を達成。スリークオーターからへいきんきゅうそく150キロ台前半の速球を放ち、数種類のスライダー、カットボール、カーブ、フォークボール、チェンジアップなど、多彩な変化球を投げ分けます。

千葉ロッテマリーンズ 該当者なし

千葉ロッテマリーンズは、これまでに一度も沢村賞を受賞した選手がいません。かつて大エースとして活躍した村田兆治選手は、1968年にプロ入りし、1990年に引退しましたが、村田兆治選手が引退する前年に沢村賞の対象がパ・リーグに拡大されたため、受賞することができませんでした。

村田兆治選手の後は、小宮山悟選手、黒木知宏選手、清水直行選手、渡辺俊介選手、成瀬善久選手などの投手がエースとして活躍しましたが、沢村賞の受賞はありませんでした。

現在、ロッテの先発陣では、佐々木朗希選手に沢村賞受賞の期待がかかります。来季以降の活躍に注目ですね。

過去20年間の沢村賞受賞選手

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TRILL作成

※情報は2月25日時点のものです。

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