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【パ・リーグ】6球団「最後の首位打者」はだれ?2012年からの10年間は左打者が獲得

  • 2024.2.25
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写真:PIXTA

打撃タイトル主要3部門の首位打者、本塁打王、打点王の中で、最も獲得が難しいとされている部門の一つが首位打者。

球界では、規定打席に到達しつつ、シーズン打率3割を達成することが一流打者の証とも言われている中、長打率や出塁率を伸ばしていくことは容易ではありません。年々ハイレベルになっていくプロ野球界の首位打者争いを制した者にのみ、そのタイトルを獲得できるのです。

そこで今回は、2024年時点での各球団最後のタイトルホルダーをテーマに「パ・リーグ6球団最後の首位打者」を振り返っていきます。

パ・リーグ各球団の、最後の首位打者を獲得した選手は誰なのか。全員答えられますか?

パ・リーグ最後の『首位打者』選手

オリックスバファローズ 頓宮裕真 【2023/打率.307】

2018年にドラフト2位で指名され、オリックス・バファローズに入団しました。1年目は三塁手として28試合の出場に留まったものの、2020年に志願して捕手に転向。2021年は開幕からマスクをかぶりました。

2023年は一塁手または指名打者として出場。規定打席に到達し、打率.307で首位打者を獲得。2001年の福浦和也選手、2012年の阿部慎之助選手、2017年の宮崎敏郎選手に続く史上4人目の「首位打者・盗塁0」という珍しい記録でした。

オリックス・バファローズで頓宮裕真選手の前に首位打者を獲得したのは、2021年の吉田正尚選手で、打率.339。なお、吉田正尚選手は2020年にも打率.350で首位打者に輝いています。

北海道日本ハムファイターズ 松本 剛 【2022/打率.347】

帝京高等学校から、2011年にドラフト2位で指名され、北海道日本ハムファイターズに入団しました。2年目の2013年シーズンに一軍デビュー。入団6年目の2017年シーズンに二番・ライトとしてレギュラーに定着。交流戦では4割に迫る高打率をマークします。

2022年シーズンは開幕四番でスタメン出場。広角に打ち分けるバッティングが覚醒し、安打を量産。打率.347で首位打者のタイトルを手中に収めます。2023年シーズンは自己最多の134試合に出場、140安打を記録しました。

北海道日本ハムファイターズで松本 剛選手の前に首位打者を獲得したのは、2007年の稲葉篤紀選手で、打率.334。実に15年間、首位打者のタイトルから遠のいていました。

埼玉西武ライオンズ 森友哉【2019/打率.329】

大阪桐蔭高等学校から、2013年にドラフト1位で指名され、西武ライオンズに入団しました。1年目は二軍スタートだったものの、ファームで打率.341をマーク。7月に一軍に昇格すると、3試合連続本塁打を放つなど、結果を残します。

2018年シーズンから捕手としての出場機会が増え、2019年は126試合でスタメン出場。初の首位打者とMVPを獲得しました。2020年シーズンから選手会長に就任。2021年シーズンは2年ぶりに打率3割、2桁本塁打を記録。チームの主軸として活躍しました。

埼玉西武ライオンズで森友哉選手の前に首位打者を獲得したのは、2017年の秋山翔吾選手で、打率.322。その前は2005年の和田一浩選手で、打率.322でした。

福岡ソフトバンクホークス 柳田悠岐【2018/打率.352】

広島県立広島商業高等学校から広島経済大学を経て、2010年にドラフト2位で指名され、福岡ソフトバンクホークスに入団しました。2013年シーズンに外野のレギュラーに定着し、2014年シーズンは全144試合に出場します。

2015年シーズンは打率.363、34本塁打、32盗塁でトリプルスリーを成し遂げ、首位打者とMVPを獲得。2018年シーズンは、安定的に3割5分前後をキープし続け、最終的には、.352で首位打者を獲得。持ち味のフルスイングから安打や本塁打を量産しました。

福岡ソフトバンクホークスで柳田悠岐選手の前に首位打者を獲得したのは、2013年の長谷川勇也選手で、打率.341。その前は2011年の内川聖一選手と、コンスタントに首位打者を輩出しています。

千葉ロッテマリーンズ 角中勝也【2016/打率.339】

日本航空第二高等学校から、四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスを経て、2006年に社会人・大学生ドラフト7巡目で指名され、千葉ロッテマリーンズに入団しました。天性のバットコントロールが特徴で、2011年シーズン後半からレギュラーに定着。2012年シーズンに打率.312で独立リーグ出身者として初の首位打者を獲得します。

2013年にはWBCの侍ジャパンに選出され、2016年シーズンに2度目の首位打者を獲得。バットを短く持ち、重心の低いコンパクトなスイングで安打を量産。2ストライクからはノーステップ打法に切り替えてミートを心がけるなど、追い込まれてからのバッティングも光ります。

千葉ロッテマリーンズで角中勝也の前に首位打者を獲得したのは、2010年の西岡 剛選手で、打率.346。その前は2001年の福浦和也選手で、打率.346でした。

東北楽天ゴールデンイーグルス 鉄平【2009/打率.327】

大分県立津久見高等学校から、2000年にドラフト5位で指名され、中日ドラゴンズに入団しました。入団当初は内野手でしたが、2003年シーズンオフに外野手にコンバート。2006年に東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍し、登録名を「土谷鉄平」から「鉄平」に改めました。

2009年シーズンは高打率を維持し続け、8月6日には、球団新記録となる22試合連続安打をマーク。最終的に連続試合安打を24まで伸ばしました。不動の3番バッターとなり、打率.327で首位打者とベストナインを獲得します。

また、東北楽天ゴールデンイーグルスは過去13年間首位打者が出ていない唯一の球団でもあります。鉄平選手の前に首位打者を獲得したのは、2008年のリック・ショート選手で、打率.332。2008~2009の間は2年連続で同球団の選手が獲得した実績があるので、今後に期待が高まります。

過去20年間の首位打者一覧(パ・リーグ)

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TRILL作成

※情報は2月21日時点のものです。

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