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セ・リーグ各6球団の"最後の新人王"はだれ?直近7年間で全6球団が新人王を輩出…!

  • 2024.2.28
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写真:PIXTA

才能あふれる投手・野手が揃うプロ野球において、高卒、大卒ルーキーからいきなり大活躍するのは容易ではありません。ましてや、新人王を獲得するともなれば、抜きん出た成績を残す必要があります。

なお、新人王資格は、海外のプロ野球リーグに参加した経験がない選手で、支配下登録されてから5年以内、投手は前年までの一軍での登板イニング数が30イニング以内、打者は、前年までの一軍での打席数が60打席以内と定められています。

そこで今回は、2024年時点の各球団最後のタイトルホルダーをテーマに、「セ・リーグ6球団最後の新人王選手」を振り返っていきます。

厳格な規定の中、輝かしい成績を残し、見事受賞した選手は一体誰なのか。全員答えられますか?

セ・リーグ最後の『新人王』選手

阪神タイガース 村上頌樹 投手【2023】

智辯学園高等学校では、1年夏からベンチ入り。同年秋からエースとなり、2016年春のセンバツに出場、47イニングを一人で投げ抜き、智辯学園高等学校初優勝の立役者となりました。卒業後は東洋大学に進学し、1年春の専修大学戦で初完封手勝利。新人賞を獲得しました。

2020年にドラフト5位で指名され、阪神タイガースに入団。2021年、2022年シーズンは二軍で過ごし、2023年シーズンから一軍に定着。22試合に登板し、10勝6敗1ホールド、防御率1.75の好成績を残し、最優秀防御率と新人王のタイトルを手にしました。

オーバースローから放たれる、最速150キロ台中盤、平均回転数2400rpm台の伸びのあるストレートと、高い制球力が持ち味。変化球はツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分けます。日本シリーズでの山本由伸選手との投げ合いが記憶に新しい、最注目の投手の一人です。

読売ジャイアンツ 翁田大勢 投手【2022】

兵庫県立西脇工業高等学校では2年秋からエースで四番となりますが、甲子園出場経験はなく、関西国際大学へ進学。2020年3月の阪神タイガース二軍との練習試合でのピッチングで注目を集めます。関西国際大学OBには益田直也選手がいますが、「潜在能力は益田直也選手以上」と評されることも。

2021年にドラフト1位で指名され、読売ジャイアンツに入団しました。登録名は「大勢」。開幕から守護神に抜擢され、新人では40年ぶりとなる開幕戦でのセーブを記録。シーズンを通して37セーブをマークし、新人王に選ばれました。

サイドスローに近いスリークオーターからキレのあるストレートを放ち、フォーク、スライダーを投げ分けます。2023年のWBCでは日本代表に選出され、4試合を無失点に抑える活躍。アメリカとの決勝でのピッチングも印象的でした。

広島東洋カープ 栗林良吏 投手【2021】

愛知黎明高等学校ではエースで四番を務め、名城大学へ進学。3年春季にノーヒットノーランを達成。リーグ戦では通算32勝を記録したほか、3年時には大学日本代表に選出されました。大学卒業後は社会人野球チームのトヨタ自動車に入団し、優勝に貢献。

2020年にドラフト1位で指名され、広島東洋カープに入団。2021年シーズンは、新人ながらクローザーに抜擢され、開幕から22試合連続無失点という、2リーグ制導入後の新人記録を打ち立てました。シーズンを通して新人最多記録の37セーブを挙げ、53試合の登板で防御率0.86という驚異的な数字をマーク。セーブ機会では一度も失敗することなく、新人王に輝きました。

オーバースローから最速150キロ台中盤のストレートを投げ、カーブ、カットボール、フォークボールも切れ味抜群。2023年シーズンはケガに苦しみましたが、3年連続で2桁セーブをマークしました。100セーブまで残り14セーブと、注目が集まります。

東京ヤクルトスワローズ 村上宗隆 内野手【2019】

九州学院高等学校では1年春から四番を務め、同年夏に甲子園に出場。2年秋から主将を任されましたが、県大会決勝で秀岳館高等学校に惜敗し、涙をのみました。

2017年にドラフト1位で指名され、東京ヤクルトスワローズに入団。2年目の2019年シーズンは全143試合に出場し、セ・リーグ3位となる36本塁打を放ち、新人王を手にします。2020年シーズンは、打率.307、28本塁打、86打点、出塁率.427の活躍。ベストナインに輝きました。

2021年の東京オリンピックで日本代表に選出され、金メダル獲得に貢献。2022年シーズンには史上最年少で三冠王を獲得しました。5打席連続本塁打のプロ野球記録を持つ、日本を代表する若き大砲。今シーズンはどんな活躍を見せてくれるのか、目が離せません。

横浜DeNAベイスターズ 東克樹 投手【2018】

愛工大名電高等学校では1年春からベンチ入りし、甲子園に3度出場。進学した立命館大学では、秋季リーグでリーグ1位の防御率0.39をマーク。3年春にはMVP、最優秀投手、ベストナインに輝きました。

2017年にドラフト1位で指名され、横浜DeNAベイスターズに入団。1年目から11勝、防御率2.45の好成績を残し、新人王を獲得します。2022年シーズンは開幕投手を任され、2023年シーズンは先発ローテンションの柱として、16勝をマーク。最多勝、最高勝率のタイトルを手にしました。

身長170センチと小柄ながら、オーバースローから最速150キロ台前半のストレートを投げます。変化球は、チェンジアップ、スライダー、カットボール、ツーシーム、カーブと多彩で、特にチェンジアップは高い評価を得ています。愛称は、「ハマのペンギン」。

中日ドラゴンズ 京田陽太 内野手【2017】

青森山田高等学校から日本大学へ進学。3年秋から一部に昇格し、4年時に日米大学野球の日本代表メンバーに選出されたほか、4年秋には25季ぶりの東都リーグ制覇の原動力となりました。

2017年にドラフト2位で指名され、中日ドラゴンズに入団。1年目からショートのレギュラーに定着し、球団新人最多となる149安打をマークして新人王に輝きます。ショートの守備範囲が広く、50メートル5.9秒の俊足も持つ、攻走守揃ったオールラウンダー。

目標は、「常に試合に出場できる選手であること」。2021年シーズン、2022年は期待通りの結果を残せず、2022年11月に交換トレードで横浜DeNAベイスターズに移籍しました。ルーキーイヤーに見せた高いパフォーマンスを取り戻せるか。復調が待たれる大器です。

過去20年間のセ・リーグ新人王

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TRILL作成

※情報は2月21日時点のものです。

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