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セ・リーグ各6球団「最後の首位打者」はだれ?3球団が”88年組”のタイトルホルダーに

  • 2024.2.17
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写真:PIXTA

プロ野球において、打率3割は一流打者の登竜門。シーズンを通して安打を重ね、打率3割をマークするのは容易ではありません。ましてや、首位打者を獲得するなど並大抵の努力では叶わないでしょう。

打率は常に数字が変化するものであるため、必ずしも打席数の多い選手が首位打者に有利とは限りません。そんな難しいタイトルを獲得した選手はまさに一流と言っても過言ではないでしょう。

そこで今回は、2024年時点での各球団最後のタイトルホルダーをテーマに「セ・リーグ6球団最後の首位打者」を振り返っていきます。

セ・リーグ各球団の、最後の首位打者を獲得した選手は誰なのか。全員答えられますか?

セ・リーグ最後の『首位打者』選手

読売ジャイアンツ 坂本勇人(2016年/.344)

光星学院高等学校から、2006年にドラフト1位で指名され、読売ジャイアンツに入団しました。1年目から一軍に定着し、翌2008年シーズンは二塁手として開幕を迎え、その後に正遊撃手に定着、全試合出場を果たします。

2009年シーズンは打率.306をマークし、ベストナインを獲得。2010年シーズンは31本塁打を放ち、2012年は最多安打のタイトルを手中に収めます。2016年はキャリアハイとなる打率.344で首位打者を獲得。遊撃手が首位打者にになるのはセ・リーグ初の快挙でした。

読売ジャイアンツで坂本勇人選手の前に首位打者を獲得したのは、2012年の阿部慎之助選手で、打率.340。それ以前は2011年に長野久義選手が、2009年にアレックス・ラミレス選手が戴冠しています。

東京ヤクルトスワローズ 村上宗隆(2022年/.318)

九州学院高等学校から、2017年にドラフト1位で指名され、東京ヤクルトスワローズに入団しました。2年目の2019年シーズンは全143試合に出場。セ・リーグ3位の36本塁打を記録し、その非凡な才能を開花させます。

2021年は東京オリンピックの侍ジャパンに召集され、金メダル獲得に貢献。同年は全試合に四番で出場するなど、チームのリーグ優勝にも大きく貢献しました。2022年に、史上最年少で三冠王を達成。5打席連続本塁打のプロ野球記録保持者でもある、若き天才バッターです。

東京ヤクルトスワローズで村上宗隆選手の前に首位打者を獲得したのは、2015年の川端慎吾選手で、打率.336。それ以前は2007年、2010年に青木宣親選手が首位打者に輝いています。

横浜DeNAベイスターズ 宮崎敏郎(2023年/.326)

佐賀県立厳木高等学校から日本文理大学、社会人野球チームのセガサミーを経て、2012年にドラフト6位指名で横浜DeNAベイスターズに入団しました。2016年シーズンに頭角を現し始め、101試合に出場し、一軍に定着。2017年に打率.323で首位打者のタイトルを手にします。

2020年、2021年シーズンに2年連続で打率3割以上をマークし、キャリアハイとなる73打点を記録します。2022年シーズンには、史上315人目、横浜DeNAベイスターズの日本人右打者としては最速の出場945試合目での通算1000安打を達成。2023年も安定した打撃で首位打者に輝きました。

横浜DeNAベイスターズで宮崎敏郎選手の前に首位打者を獲得したのは、2020年の佐野惠太選手で、打率.328。それ以前は2017年に宮崎敏郎選手、2013年にトニ・ブランコ選手が首位打者を獲得しています。

中日ドラゴンズ ダヤン・ビシエド(2018年/.348本)

2010年にMLBデビュー果たし、2015年オフに中日ドラゴンズに入団しました。レベルスイングで広角にライナーを打ち分けられるのが特徴で、逆方向にも本塁打を打てる、中日ドラゴンズの頼れる主砲。

2018年シーズンは8月から調子を上げ、リーグ記録となる月間47安打を達成。9月以降も好調を維持し、首位打者と最多安打のタイトルを獲得しました。2020年、2021年シーズンには2年連続でゴールデングラブ賞(一塁手部門)を受賞。攻守でチームに貢献しています。

中日ドラゴンズでダヤン・ビシエド選手の前に首位打者を獲得したのは、2006年の福留孝介選手で、打率.351。中日ドラゴンズの選手としては12年ぶりとなる戴冠でした。

広島東洋カープ 鈴木誠也(2021年/.317)

二松学舍大学附属高等学校から、2012年にドラフト2位で広島東洋カープに入団しました。内野手として1年目から11試合に、2年目には36試合に出場。外野手に転向した3年目の2015年シーズンには97試合に出場し、着実に存在感を高めていきます。

2016年シーズンは129試合に出場し、打率.335、29本塁打、95打点をマーク。チームのリーグ優勝に貢献します。2019年には、自身初のタイトルとなる首位打者を獲得。2021年の東京オリンピックでは、侍ジャパンの四番に座り、金メダル獲得の原動力となりました。同年に打率.317で、2度目の首位打者に輝きます。

広島東洋カープで鈴木誠也選手の前に首位打者を獲得したのは、2004年の嶋重宣選手で、打率.337。首位打者のタイトルからはしばらく遠のいていました。

阪神タイガース マット・マートン(2014年/.338)

2005年にMLBデビューを果たし、2010年に阪神タイガースに入団しました。入団1年目から、当時の日本記録のシーズン214安打をマーク。安打製造機としてチームの勝利に貢献します。

2014年シーズンには、打率.338で首位打者のタイトルを獲得。読売ジャイアンツと対戦したクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦での、先制の3点本塁打を鮮烈に記憶しているファンも多いことでしょう。2015年シーズンは、シーズン序盤は不調にあえいだものの、6月下旬から徐々に復調。阪神タイガースの外国人選手としては初となるNPB公式戦通算1000本安打を達成しました。

阪神タイガースでマット・マートンの前に首位打者を獲得したのは、2003年の今岡誠選手で、打率.340。阪神タイガースもまた、首位打者のタイトルには長らく手が届いていませんでした。


田中将大選手や、柳田悠岐選手など、活躍する選手が多い「1988年世代」ですが、坂本選手、宮崎選手、ビシエド選手が同じ1988年4月〜1989年3月までの同世代という結果も驚きですね。


※情報は2月13日時点のものです。

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