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セ・リーグ各6球団「最後の盗塁王」は?2000年以降で"30盗塁以上"を達成した選手が1人しかいない球団とは?

  • 2024.3.2
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写真:PIXTA

華麗なピッチングや豪快なホームランなどに耳目が集まりがちですが、プロ野球の面白さはそれだけではありません。バッテリーの一瞬の隙をつく2塁への盗塁も見応えがあり、そこにある、バッテリーと走者のヒリヒリするような駆け引きがたまらなく楽しいですよね。

プロ野球では各球団に韋駄天がいますが、セ・リーグの各球団で、最後に盗塁王を獲得したのは誰なのでしょうか?

というわけで今回は、2024年時点の各球団最後のタイトルホルダーをテーマに、「セ・リーグ6球団最後の盗塁王選手」を振り返っていきます。

見事、盗塁王を獲得したスピードスターは誰なのか?ぜひ考えてみてください!

セ・リーグ最後の『盗塁王』選手

阪神タイガース 近本光司【2023/28盗塁】

兵庫県立社高等学校では1年秋からベンチ入りを果たし、投手兼外野手としてプレー。関西学院大学、社会人野球チームの大阪ガスと進み、2018年8月のアジア競技大会で社会人日本代表に初選出されました。

2018年にドラフト1位で指名され、阪神タイガースに入団。二番・中堅で開幕スタメン入りを果たし、ルーキーイヤーの2019年シーズンは、セ・リーグ新人年間安打記録を更新する159安打を放ちました。また、50メートル5秒台の俊足をいかして36盗塁を決め、盗塁王を獲得。翌2020年シーズンも31盗塁をマークし、2年連続で盗塁王に輝きました。

2023年シーズンもチームの切り込み隊長として活躍。28盗塁を記録し、2年連続4度目の盗塁王を獲得しました。2021年の中野拓夢選手を含め、5年連続で阪神タイガースの選手が戴冠しています。

東京ヤクルトスワローズ 山田哲人【2018/33盗塁】

履正社高等学校から、2010年にドラフト1位で指名され、東京ヤクルトスワローズに入団しました。2012年シーズンから出場機会が増え、2014年には日本人右打者で最多となるシーズン193安打を記録し、最多安打のタイトルを手にします。

2015年シーズンにはトリプルスリーを達成し、セ・リーグMVPに。史上初となる本塁打王と盗塁王の同時獲得者となりました。2016年シーズンもトリプルスリーを記録し、プロ野球史上初の2年連続達成。2018年にもトリプルスリーを達成し、33盗塁で盗塁王のタイトルも手にしました。

2022年、2023年シーズンは打撃不振に苦しみ、盗塁数も伸び悩みました。「ミスタートリプルスリー」の復調が期待されます。

広島東洋カープ 田中広輔 【2017/35盗塁】

東海大学付属相模高等学校から東海大、社会人野球チームのJR東日本を経て、2013年にドラフト3位で指名され、広島東洋カープに入団しました。2015年シーズンからショートのレギュラーに定着し、2016年シーズンは一番打者に抜擢され、リーグ優勝に貢献しました。

2017年シーズンは、史上初となる2年連続フルイニング出場を達成。盗塁王と最高出塁率の2冠に輝きました。2018年シーズンもショートの定位置を守り、3年連続でフルイニング出場。セ・リーグのクライマックスシリーズでは、田中俊太選手との史上初となる兄弟対決を繰り広げました。

広島東洋カープで田中広輔選手の前に盗塁王を獲得したのは、2013年に29盗塁をマークした丸佳浩選手です。2リーグ制後のタイトル獲得回数は、高橋慶彦選手、野村謙二郎選手、緒方孝市選手らの活躍により、広島東洋カープがセ・リーグ最多の18回。

横浜DeNAベイスターズ 梶谷隆幸 【2014/39盗塁】

開星高等学校から、2006年にドラフト3位で指名され、横浜DeNAベイスターズに入団しました。強打と俊足を兼ね備え、2013年シーズンに内野手のレギュラーに定着。2014年に外野手に転向し、39盗塁で盗塁王のタイトルを手にします。

2017年シーズンは5年連続となる2桁本塁打をマークするとともに、キャリアハイとなる21本塁打を放ちました。2020年シーズンオフにFA権を行使して、読売ジャイアンツに移籍。その後は、2023年シーズンに開幕一軍出場を果たしました。

横浜DeNAベイスターズで梶谷隆幸選手よりも前に盗塁王を獲得したのは、2000年の石井琢朗選手で、35盗塁。実に14年間、タイトルから遠ざかっていました。

中日ドラゴンズ 大島洋平【2012/32盗塁】

享栄高等学校から駒沢大学、社会人野球チームの日本生命を経て、2009年にドラフト5位で指名され、中日ドラゴンズに入団しました。初めて規定打席に到達した2012年シーズン以降、10年連続でシーズン100安打、15盗塁以上、5度の打率3割をマーク。2012年には32盗塁で盗塁王のタイトルに輝きました。

2019年、2020年シーズンには最多安打を獲得。2021年シーズンは141試合に出場し、160安打、1本塁打、34打点、16盗塁、打率.292と、文句なしの好成績を収めます。2022年シーズンもリーグ2位の打率を残すなど、年齢を感じさせないプレーを見せました。

中日ドラゴンズで大島洋平選手の前に盗塁王を獲得したのは、2007年に31盗塁をマークした荒木雅博選手です。その前は1986年まで遡り、平野謙選手が戴冠しています。

読売ジャイアンツ 藤村大介【2011 / 28盗塁】

熊本県立熊本工業高等学校から、2007年にドラフト1位で指名され、読売ジャイアンツに入団しました。2011年に一軍に昇格し、初盗塁を記録。二塁のレギュラーに定着し、28盗塁で盗塁王を獲得しました。

読売ジャイアンツの選手が盗塁王を獲得したのは、1993年の緒方耕一選手以来で、18年ぶりの快挙。平成生まれの選手としては初めて一軍で個人タイトルを獲得した選手となりました。

ちなみに、入団当初の背番号は「54」。藤村大介選手と同高校出身の緒方耕一選手が背番号「44」を着用しており、緒方耕一選手を超えてほしいという、原辰徳監督の期待が込められた背番号でした。

ちなみに……藤村選手が28盗塁でタイトルを獲得していますが、巨人の選手が2000年以降で30盗塁以上を達成したのは、2008年の鈴木尚広選手の(30盗塁)のみで、30盗塁以上達成者が2000年以降1人しかいないのは、巨人のみとなっています。

過去20年間の歴代盗塁王(セ・リーグ)

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TRILL作成

※情報は2月29日時点のものです。

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