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「イレギュラーバウンド」は和製英語だった!アメリカではなんと言う?【クイズで学ぶ】

  • 2024.2.9
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写真:PIXTA

様々な専門用語が存在するスポーツ。中でも、野球用語には和製英語が多用されており、野球大国アメリカでも通じると思って使っていた言葉が、実は和製英語であることも多いんです。

例えば、落ちたボールが予期せぬ方向にバウンドする「イレギュラーバウンド」という言葉。これ、実は和製英語なんです。

このように、英語だと思っていた言葉が本当は違っている、というのはよくある話。

そこで今回は、野球英語クイズを出題。

「イレギュラーバウンド」は英語ではどのように表現するのでしょうか?

【問題】イレギュラーバウンド、アメリカではなんと言う?

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イレギュラーバウンドの由来

イレギュラーバウンドは和製英語であり、「irregular bound」と言っても、落ちたボールが思わぬ方向にバウンドする「イレギュラーバウンド」のニュアンスでは伝わりません。

「イレギュラー」とは、「規則的でないことやそのさま」のこと。これに「バウンド」を組み合わせたのが「イレギュラーバウンド」です。

通常、バウンドはボールの進行方向と反射角度を予測可能ですが、イレギュラーバウンドは、フィールドの表面の不均一性などにより、予測とは異なる動きをするため、ライナーと似た言葉にフライがあり、打球の角度に明確な基準はありませんが、ライナーはフライに比べると、鋭く速い打球が多く、補給されずにヒットになることや、低い弾道のままフェンスを越えてホームランになることもあります。

正解は…

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「Nasty hop」でした!

「イレギュラーバウンド」は英語で「Nasty hop」と言い、別の表現では「unpredictable bounce」となります。

辞書で調べてみると、下記の通りです。

[名](スル)《(和)irregular+bound》野球やテニスなどで、ボールが思わぬ方向に弾むこと。
[補説]英語ではbad hop, nasty hopなどと言う。

出典:weblio辞書

ここで、間違った例文をご紹介します。

日本人:最近野球をやり始めたんだ。難しくて苦労してるんだけど、中でも打球が不規則に跳ねることがあるんだよね。「イレギュラーバウンド」って言うみたいなんだけど。(Hey, I recently started playing baseball. I'm having a hard time with it because it's difficult, but among other things, there are times when the ball bounces erratically. I think it's called "irregular bounce."

アメリカ人:なにそれ?難しそうだね。(What's that? That sounds difficult.)

日本人:え?もしかして伝わってない?調べてみるか。(What? You don't get it? I'll check it out.)

(数日後)

日本人:ちょっと教えて欲しいんだけど、「イレギュラーバウンド」って言葉、実は使ってる意味がちょっと違うって気づいたんだよね。(I'd like you to tell me something. I noticed that the word "irregular bound" actually has a slightly different meaning than the one you use.)

アメリカ人:うん、聞いていてよくわからなかったよ。(Why?)

日本人:実は、僕が言ってた「イレギュラーバウンド」っていうのは、英語じゃなくて日本人が作った独自の言葉みたいなんだ。(Actually, the word I was talking about, "irregular bound," seems to be an original word made up by the Japanese, not English.)

アメリカ人:ああ、それって多分「nasty hop」ってやつじゃないか? 「unpredictable bounce」って呼ばれることもあるよ。(Oh, that's probably "nasty hop," isn't it? It is sometimes called "unpredictable bounce.")

日本人:なるほど、「nasty hop」ね。普通に他の友達にも間違って使ってたよ。( I see, "nasty hop. I usually use it incorrectly with other friends.)

アメリカ人:あはは、確かにちょっと笑えるけど、まあ言葉って難しいよね。でも、ちゃんと勉強してるんだね、すごいじゃん。(Haha, it's funny, but I guess words are hard to learn. But you've studied it well, that's great.)

間違った表現がわかったところで、正しい例文もご紹介します。

"I'm not good at catching the nasty hop."(私はイレギュラーバウンドを捕るのが得意ではありません。)

このように表現できます。

通常、バウンドはボールの進行方向と反射角度を予測可能ですが、イレギュラーバウンドは、フィールドの表面の不均一性などにより、予測とは異なる動きをするため、捕球が非常に難しく、野手がボールを弾いたりトンネルしたりしても、安打として記録されます。

天然芝の球場が主流のメジャーリーグでは頻繁に起こることであり、野手の日本人メジャーリーガーの場合、天然芝への対応に手こずることもあります。

この機会に、英語での言い回しもぜひ覚えておいてくださいね!


※情報は1月31日時点のものです。

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