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「歴代最強だと思う“Jリーグ”の外国人MF」ランキング!3位「ストイコビッチ」、2位「ジーコ」を抑えた1位は?【サッカーファン131人に聞いた】

  • 2024.5.8
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出典:PIXTA

サッカーにおいて「MF(ミッドフィルダー)」は、戦術を大きく左右する重要なポジションです。攻撃への参加はもちろん、守備的なプレーもいとわず試合を組み立てる司令官的な存在であり、監督のゲームプランを理解して行動しなくてはならないため、フィジカルだけでなく知性も問われます。

Jリーグにも様々な名MFと言われてきた存在がいますが、実は海外から来た助っ人外国人の中には世界的に名を馳せた大物プレーヤーが多くいます。

今回は、そんな外国人助っ人選手のMFをピックアップ。サッカーファンの印象に強く残っているであろう「外国人助っ人MF」について131名にアンケートを実施しました。なお、"最強"の定義は記録や数字ではなく、投票に委ねていることをお含みおきください。

それでは、トップ3に見事ランクインした選手達を早速ご紹介します。

【第3位】ストイコビッチ(21票)

第3位は、ストイコビッチ選手でした。

旧ユーゴスラビア出身のストイコビッチ選手は、1981年に母国のプロチームFKラドニチュキ・ニシュでプロとしてのキャリアをスタートします。1990年にフランスのマルセイユで活躍するなど、海外リーグで好成績を残した後、1994年にJリーグの名古屋グランパスエイトへ移籍しました。

移籍時は、チーム内で別の助っ人選手がうまく活躍できなかったことから、ストイコビッチ選手に対しても大きな期待は持たされませんでした。プレッシャーを感じてか、本人も当初は思うような活躍ができずにいましたが、その後は日本サッカーにうまく適応。1995年のベストイレブンに最多得票で選出されるなど、Jリーグを代表するMFにまで成長し、彼が在籍している期間、クラブは多くのタイトルを獲得しました。

2001年の引退まで名古屋グランパスエイト一筋だったこともあり、クラブのレジェンドとしてファンに愛されたストイコビッチ選手。本拠地である豊田スタジアムの10番ゲートは彼の背番号10と、あだ名のピクシーににちなんで“ピクシー・ゲート”と名付けられるほどでした。

ストイコビッチ選手のプレースタイルは非常にシンプルなもの。美しいドリブルと、正確なパス回しで試合を作り上げる司令塔でした。自分が高いスキルを持つだけでなくチームメイトをうまく導く彼は、仲間たちからも信頼される存在だったのです。

引退後は、名古屋で監督としても活躍。試合での輝きに加え、最優秀監督賞を獲得した実績からも最強MFとしてサッカーファンの心に残っている存在なのかもしれません。

卓越したボールテクニックとシュート技術。いつも余裕のある姿に格の違いを感じた。こんな選手がJリーグに来てくれるんだと感激しました。(58歳・男性)
うっとりするほどの足技を持ちながら気性が激しく感情をむき出しにする姿が格好良く、テクも魂も最強だと思うから。(38歳・女性)
雨の日にリフティングをしながら敵陣営に切り込む姿は見ていて爽快でした。(39歳・男性)
ピクシーの愛称に相応しい、優雅で華麗なプレーをしていた選手です。戦う姿勢も全面に出す選手で、チーム全体に対する良い影響力もあったので歴代最強だと思います。(39歳・男性)

【第2位】ジーコ(24票)

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写真:SANKEI

第2位は、ジーコ選手でした。

サッカー大国ブラジルで生まれ育ったジーコ選手は、本国のクラブチームCRフラメンゴでプロとしてデビューしました。1976年に初めてブラジル代表へ選出されると、代表として72試合出場52得点をあげるなど大活躍。そんなレジェンドのジーコ選手が在籍していた1982年のブラジル代表は、史上最高の代表チームとしてあげられることも少なくありません。

日本に移籍したのはキャリア晩年の1991年。鹿島アントラーズ(旧住友金属工業蹴球団)に所属すると、Jリーグの開幕戦でリーグ初のハットトリックをあげるなど、日本に大きな衝撃を与えました。1994年、自身の引退前ラストゲームだったジュビロ磐田戦にてゴールを決め、現在におけるJ1最年長記録(41歳3ヶ月12日)を樹立するなど、引退直前までチームの主力として活躍したジーコ選手。現役引退後は指導者としての道を歩み、2002年から2006年は日本代表監督を務めました。

外国人選手としては小柄な部類だった彼は、フィジカルを全面にだすというより圧倒的な技術力でゲームメイクするタイプ。ドリブルでの突破はもちろん、正確無比なパス技術、そしてフリーキックなどのセットプレーも非常に強力な武器です。サッカー史上最高の選手と称されるペレ選手のような存在だったことから“白いペレ”とも呼ばれるまさに万能型のプレーヤーでした。

ブラジル代表での実績はもちろん、Jリーグ開幕時にまだ発展途上だった日本で圧倒的なプレーを見せ、日本中に大きなインパクトを残したジーコ選手が、サッカーファンの心に大きく残っているのは納得と言えるでしょう。

かつて世界最高の選手と呼ばれた名選手が来日し、優れたパスセンスとフリーキックで日本のサッカーに大きな影響を与えました。(53歳・男性)
鹿島を常勝チームに導いたリーダシップ、ブラジル代表としての実績を考慮すると間違いなく歴代最強。Jリーグ開幕戦の名古屋戦のハットトリックもすごかった。(54歳・男性)
J創世記を作り上げ、鹿島を強くしただけでなく日本のサッカー界に大きな影響を与えたから。(32歳・男性)
日本に来たのはキャリアの晩年であったが、これぞ、世界レベルと言うプレーを随所に見せてくれたから。アルシンドとのコンビはJリーグに新たな風を吹き込んだ。(38歳・男性)

【第1位】イニエスタ(44票)

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写真:SANKEI

そして第1位は、イニエスタ選手でした。

スペイン出身のイニエスタ選手は、世界最高のクラブの一つとして多くのタレントを擁したFCバルセロナでプロとしてのキャリアをスタート。2002年のトップチームデビューから、2018年までバルセロナ一筋で過ごしたクラブの生え抜きとして、現在においてもバルセロナではレジェンドと称されるスター的な存在です。

スペイン代表としても大きな実績を持つイニエスタ選手。ユース時代にキャプテンを務めるなどA代表加入前から一目置かれる存在でした。2006年のW杯にサプライズで初選出されると、すぐさまレギュラーを獲得。2010年のW杯では、決勝のマン・オブ・ザ・マッチに輝く他、大会の最優秀選手にノミネートされるなど大活躍し、スペインを初優勝に導きました。

そんな彼が来日したのは、2018年。クラブ史上初の生涯契約を結んだはずだった彼が、自身でバルセロナ退団を決断し、新たな舞台として選んだのがJリーグのヴィッセル神戸だったのです。世界的なスーパースターであるイニエスタ選手のJリーグ加入は、日本のみならず世界に大きくインパクトを与える出来事として報道されました。クラブではキャプテンを務め、司令塔として活躍。晩年は怪我に苦しめられながらもベストイレブンに輝くなど、その実力をいかんなく発揮しました。2023年に惜しまれつつも神戸を退団し、現在はUAEのクラブチームで新たな挑戦をスタートしています。

彼の持ち味といえば、卓越したボールコントロールと、“魔法のようだ”と人々を魅了させるほどの美しいパス。攻撃、守備そしてスピード、全てにおいて優れた能力を持つイニエスタ選手は、サッカー選手にとって誰もがお手本とすべき存在として語られることが少なくありません。

今なお現役で活躍し、スペイン代表時に来日したインパクトも大きいことから、歴代最強助っ人MFとして認識されるのも当然の結果でしょう。

圧倒的なパスセンスとドリブル、ボールタッチどれをとっても世界トップ。(37歳・男性)
あのイニエスタがきたと衝撃を受けた。年齢は重ねていたものの圧倒的な技術は健在でした。(22歳・男性) 
世界最高レベルのゲームメーカーでため息が出るほど素晴らしいパスや決定機を演出していたから。(32歳・男性)
芸術的なパス、ゴールに直結するようなパスが出せて、さらにドリブルもうまくてなかなかボールが取れない魅力的な選手。またゲームコントロールもできて視野が広くて間違いなく歴代外国人の中で最強のMFだと思います。(29歳・女性)
ビッグクラブのバルセロナからきたイニエスタが名実共に歴代のMFで最強だと思います。誰も予想しないところにゴールに繋がるパスを通してゲームメイクできてドリブルもできて、一本のパスで試合の流れを変えられる選手なので。(27歳・男性)

4位以下の選手とコメント 

ドゥンガ(10票)

サッカー王国のブラジルでも代表として活躍した実績を有する選手。特に相手のボールをスピーディに奪い、攻撃の起点を作る点では抜群のMFといえます。(59歳・男性)

レオナルド(8票)

鹿島アントラーズで活躍。柔らかいボールタッチとボールコントロール。卓越した技術でチャンスを作りゴールも決める。現役のブラジル代表で全盛期に来日し活躍した事も最強のMFかなと思います。(49歳・男性)

ポンテ(5票)

右足でも左足でもインサイドでもアウトサイドでも蹴れる能力には圧倒されました。(36歳・男性)

結果はこちら

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TRILL作成
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TRILL作成

アンケート結果を元に作成したグラフはこちら。皆さんの予想は当たりましたか?

上位3人中、2人は日本で監督経験があり指導者としても活躍した助っ人。特に2位のジーコ選手は、歴代日本代表監督として歴代最多の勝利数を誇っていることから強いインパクトがあったのかもしれません。そして1位のイニエスタ選手は、2023年までJリーグでプレーしたレジェンドだったことから、2位に倍近くの票数をつけてのトップ選出も納得の結果でした。

近年も多くの大物が加入するなど、益々タレント揃いになってきたJリーグ。助っ人の活躍に注目しながら試合を観戦してみるのも楽しいかもしれません。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2024年1月23日
調査対象:全国の20代~60代
有効回答数:131

※記載している回答は原文ママ
※2024年4月26日時点での情報です。
※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。
※サムネイル写真出典:PIXTA
※記事内の画像はイメージです。

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