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「歴代最強だと思うフリーキッカー」ランキング!3位「ジュニーニョ」、2位「ベッカム」を抑えた1位は?【サッカーファン137人に聞いた】

  • 2024.3.6
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写真:PIXTA

現代サッカーにおいて、勝利するための重要なポイントとして語られることが多いセットプレーでの得点。

特に直接ゴールを狙えるFK(フリーキック)の名手がいるチームは、1プレーで状況をひっくり返せるため、競ったゲームを見ていても大きく期待できます。

日本人では三浦淳寛選手や中村俊輔選手、本田圭佑選手、遠藤保仁選手などがフリーキックの名手として知られていますが、もちろん世界にもフリーキックの名手が数多くいます。

皆さんは外国人選手のFKの名手といえば誰を思い浮かべるでしょうか?

今回は「歴代最強だと思う外国人フリーキッカー」ランキングと題して、サッカーファン137人を対象にアンケートを実施しました。なお、「最強」の定義は記録や数字だけでなく投票者に委ねていますので、投票理由も多岐にわたります

その結果をランキング形式でご紹介していきます。

【第3位タイ】エドゥー・マランゴン(9票)

第3位は2名います。

まず1人目はエドゥー・マランゴン選手でした。

ブラジル出身のエドゥー選手は、母国のポルトゥゲーザでプロとしてのキャリアをスタート。その後イタリア・トリノ、ポルトガル・ポルトへ移籍した後、ブラジルに復帰します。フラメンゴへ移籍した際は、レジェンドであるジーコ選手が背負った10番の背番号を引き継ぎました。

日本にやってきたのはJリーグ元年の1993年。横浜フリューゲルスに移籍すると、加茂周監督の戦術を体現する中心選手として活躍。左足によるプレースキックを得意としていたエドゥー選手でしたが、彼がFKの名手として日本で今でもインパクトを残しているのは1本のシュートが要因となっています。

来日2年目となる1994年、前年よりもFKによるゴールが増えたエドゥー選手がジュビロ磐田戦でみせたのが、ゴールから40mほどの場所からみせた超ロングFK。長めの助走から大きく左足を振り抜くと、カーブのかかったボールはゴール左のポストに直撃し、そのままネットイン。この衝撃的なFKは、歴代Jリーグの名シーンとしてもいまだに語られることがあるほどのゴールなんです。

フリューゲルス退団後は再び南米へ戻り、1997年に母国ブラジルのブランガチーノでキャリアを終えたエドゥー選手。引退後はブラジルリーグで指導者としても活躍をしています。

Jリーグ創世記における伝説的なゴールを残したことが、この高いランキング順位にも影響しているようです。

長い距離のフリーキックは、芸術的でパワーがあったからです。(47歳・女性)
長距離のフリーキックは感動すら覚えた。中村俊輔を尊敬しているけど、エドゥーはまた世界の違うフリーキック職人と記憶している。(52歳・男性)
キックの精度と距離が半端なく凄かったから。(58歳・男性)
Jリーグ、創生期、横浜フリューゲルスに在籍、ブラジル代表の10番を背負った経験もあるエドゥーマランゴン。ジュビロ磐田戦の40メートルのカーブを描いた長距離FKは今でも鮮明に覚えている。(43歳・男性)

【第3位タイ】ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(9票)

同率の第3位となったのはジュニーニョ・ペルナンブカーノ選手でした。

ジュニーニョ選手は1993年、母国ブラジルのスポルチにてトップチームに昇格し、1995年にヴァスコ・ダ・ガマへ移籍。2001年まで在籍したこのチームにタイトルをもたらし、その名を世界に轟かせると、翌年にフランスのリヨンに加入します。リヨンではリーグ7連覇の他、チャンピオンズリーグにて6年連続決勝トーナメント進出とクラブ黄金期の中心メンバーとして大活躍しました。

大きく弧を描いてゴールネットに吸い込まれるようなシュートの他、無回転で力強く打ち込みブレ球でキーパーを惑わすなど、その手数の多さでゴールを量産してきたジュニーニョ選手は、直接FKによる得点が70以上を誇ります。長距離からのプレースキックを決めることも多く、彼の芸術的なFKは“魔法のようだ”と称されることも少なくはありません。

FKの名手として世界に名を轟かせたジュニーニョ選手ですが、日本に大きな衝撃を与えたのは、やはりドイツW杯での一撃。ブラジル代表として出場していたジュニーニョ選手は、グループリーグの日本戦にも出場。1-1の同点でむかえた53分に、強烈な無回転のミドルシュートを決めて逆転。日本のグループステージ敗退を決定的なものとしました。

現役選手があげる世界最高のFKの名手として語られることも多いことから、このランクインは納得ではないでしょうか。

どんな位置からのFKでも脅威になっていたから。(35歳・男性)
フリーキックの名手達からナンバーワンとして名前が挙がることが多い印象。個人的にはドイツワールドカップでミドルシュートが印象に残っている。(38歳・男性)
フリーキックといえばこの選手、というイメージがある。蹴り方も多彩で、近距離・長距離関係なく魔球を蹴っているところが人間離れしていると思った。(31歳・男性)
曲げる、無回転と多彩なシュート技術を持っている。またドリブル・フェイントなどの技術も素晴らしい。(51歳・男性)

【第2位】デビッド・ベッカム(30票)

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提供:産経新聞

第2位は、デビッド・ベッカム選手でした。

世界的なセレブリティとしても知られるベッカム選手は、1992年にマンチェスター・ユナイテッドにてトップチームデビュー。1996年シーズンからは背番号10を背負い、長きにわたりチームの中心として活躍しました。2003年にはスペインのレアル・マドリードに移籍。ジネディーヌ・ジダン選手、ロナウド選手らとともにキャリア全盛期とも言える期間を“銀河系軍団”と呼ばれるスター揃いのチームの一員として4年間在籍しました。

ベッカム選手の最強武器といえば、その正確無比なキックの精度でしょう。チームメイトでも驚くような場所をみつけ、正確に繰り出されるパスとクロス、そして直接決めるプレースキックでも非常に高い評価を得ました。

彼のFKの中でも伝説的なのが、2001年の日韓W杯欧州予選ギリシャ戦できめた1本。ベッカム選手擁するイングランド代表は、引き分け以上でW杯出場が決まるこの大切な試合で、1-2とリードを許す展開に。後半アディショナルタイムを迎え、もはやこれまでかと思われましたが、ゴール正面の位置で味方が倒されラストワンプレーの時間帯でFKを得ます。この大きなプレッシャーの中、ベッカム選手は芸術的なカーブを描くカンペキなFKを蹴り見事ゴール。チームは見事W杯出場を果たすことになったのです。

その端正なルックスから、日本にもファンの多いベッカム選手。彼のFKは、ゆったりとしたフォームから大股でふみこみ、美しい弧を描くようにしてボールがネットへと吸い込まれていきます。まさに“フリーキックの代名詞”といったその姿がサッカーファンの印象に強く残っているようです。

ベッカムさんの蹴ったボールで、カーブのかかったものが素晴らしい。ゴールまでの距離が長くなり、カーブの曲がり度合いが大きくなればなるほど、ボールスピードも増していくような感じがして、まさに最強のフリーキッカーという感じがしています。(58歳・男性)
独特な軌道で曲げてくるキックの精度が凄いのと、チームが窮地の時に直接フリーキックでゴールを決めて救ってくれていたから。(44歳・男性)
コーナーに決めるフリーキックは凄かったです。フリーキックといえばベッカムです!(28歳・男性)
見た目のカッコよさだけでなく、練習を積む努力家で機械のような正確性を持ち合わせる素晴らしいキッカーだと思います。ありがとうございました。(49歳・女性)

【第1位】ロベルト・カルロス(32票)

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提供:産経新聞

第1位はロベルト・カルロス選手でした。

歴代最強のサイドバックとして語られることも多いロベルト・カルロス選手は、1991年に母国ブラジルのクラブでキャリアをスタート。1995年にイタリアのインテルへ移籍し、デビュー戦で代名詞となる直接FKを決めるなど頭角を表します。翌年、スペインのレアル・マドリードに渡ると、一気に世界的なプレイヤーへとのし上がることとなるロベルト・カルロス選手。第2位のベッカム選手同様、“銀河系軍団”の一員として一世を風靡したクラブの黄金期を支え、11シーズン在籍し3度チャンピオンズリーグを制するなど大きな活躍を見せました。

ロベルト・カルロス選手といえば、超攻撃的なサイドバックということ。DFでありながらも積極的に攻撃参加していく姿は「まるでFWのよう」とも称されていました。そして最も印象的なのが、“悪魔の左足”とよばれていた超強烈なFKです。独特なフォームと長い助走から繰り出される弾丸ライナーのような軌道のFKは、相手キーパーが一歩も動けずにゴールに突き刺さることもしばしば。

中でも歴代最高のFKに挙げられることが多いのは、ブラジル代表として戦った1997年のフランス戦でみせた一発。40m付近の遠いエリアでFKを得ると、ハーフライン付近から助走を取ったロベルト・カルロス選手が思い切り振り抜き、ボールは壁となっていたDFのはるか右側へ。枠を外れたかと思われたボールは急激に軌道を変化させ、ゴールネット右側に突き刺さりました。この信じられない軌道のFKは「物理の法則を無視したゴール」「科学で証明できない」などと、今なお語り継がれています。

テクニック重視のキッカーが多い中、圧倒的なスピードと強さでゴールを“こじ開ける”かのような弾丸シュートを放つロベルト・カルロス選手。DFという異質さもあり、多くのサッカーファンの心に残っているようです。

弾丸シュートのフリーキックで、スピードがあってワクワクして見ていたことを覚えています。コースを狙うというより、パワーで決めていました。スピードがあるのでGKが付いていけないことが多かったです。(32歳・男性)
最強とは「最も強い」と書く。最も強い破壊力を持ったフリーキックを蹴り込む選手と言えば、ロベルト・カルロスの右に出る選手はいないように思う。(42歳・男性)
山なりのテクニックで曲げるフリーキックではなく、弾丸の様に真っ直ぐ突き抜けるキックや地を這うような力で押し込むスタイルのフリーキックは見ていて圧倒されるから。(38歳・男性)
異常なキック力で何度でも見たくなります。壁にいた相手選手があまりの威力で骨折したり、物理学上ありえない曲がり方で物理の研究の題材になったりと、伝説にも事欠かない部分が魅力的です。(34歳・男性)
悪魔の左足と呼ばれ、ディフェンダーやキーパーが逃げるほどの強烈なキックで世界を震撼させました。(53歳・男性)

5位以下の選手とコメント

クリスティアーノ・ロナウド(8票)

多彩で芸術的なフリーキックを武器に、ワールドカップを含む非常に多くのゲームで幾度となくチームを勝利に導くようなゴールを決めてきたためです。(39歳・男性)

アンドレア・ピルロ(7票)

25mの距離くらいならカーブで狙い、それ以上になると無回転のブレ球で狙う天才です。多彩なキックの技術を持った選手です。(69歳・男性)

リオネル・メッシ(7票)

やはりバロンドール9回受賞するほど活躍した中には、メッシのフリーキックの成功率の高さも含まれていると思います。(66歳・男性)

結果はこちら

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アンケート結果を元に作成したグラフはこちら。皆さんの予想は当たりましたか?

第1位のロベルト・カルロス選手、第2位のデビッド・ベッカム選手がともに30票以上を得る圧倒的な支持率となりました。3位以降は、リオネル・メッシ選手クリスティアーノ・ロナウド選手など、今なお活躍する現役プレイヤーもランクイン。毎年バロンドールを争っていた2人が上位に食い込んでくるのは納得です。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2024年2月13日

調査対象:全国の10代~60代

有効回答数:137

※記載している回答は原文ママ

※2024年2月19日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

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