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「歴代最強だと思うGK」ランキング!「ノイアー」、「ブッフォン」を抑えた圧倒的1位は?【サッカーファン143人に聞いた】

  • 2024.3.12
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写真:PIXTA

サッカーというスポーツにおいて、手の使用を唯一許されているポジション「ゴールキーパー(GK)」

11人のメンバーのなかで唯一手を使う事が出来るポジションで、横幅7.32メートル、高さ2.44メートルの広いゴールを狙う相手チームのシュートから守る「最後の砦」です。彼らはチームの最後方から大きな声で檄を飛ばします。

日本代表でもこれまで数多くの選手がゴールを守ってきましたが、当然世界各国にも絶対的な守護神と呼ばれるようなGKがたくさん存在してきました。皆さんは“歴代最強のGK”と聞いて、真っ先に思い浮かべる選手は誰でしょうか?

そこで今回は「歴代最強だと思う外国人GK」ランキングと題し、サッカーファン143人を対象にアンケートを実施しました。なお、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので投票理由も千差万別です。

その結果をランキング形式でご紹介します。

【第2位タイ】マヌエル・ノイアー(22票)

第2位は2人います。

まず1人目はマヌエル・ノイアー選手でした。

ドイツ出身のノイアー選手は、ブンデスリーガの「シャルケ04」で2006年にトップデビューし、キャリアをスタート。2011年にリーグ屈指の強豪バイエルン・ミュンヘンへ移籍し、現在も在籍するクラブのレジェンド的な存在です。

ドイツ代表としても2009年のデビュー以来、長期間守護神を務めており、2022年のカタールW杯に出場した際は、グループリーグで日本と対戦。残念ながらドイツはこの大会でグループステージ敗退となったものの、ノイアー選手はW杯最多出場記録の19試合を達成し話題となりました。

ノイアー選手の特徴といえば、その超人的な反射神経からみせるセービング。1対1での反応や、ゴールポストギリギリのハイボールをパンチングで防ぐ姿は“人間離れしている”と称されることもあります。加えて驚異的なのは、サッカーの常識を覆すほどの守備範囲。時にDFかのようにスライディングで飛び出すシーンも、彼の代名詞的なプレーとして語られています。

また、足元の技術に加え、パスの正確性も兼ね備えていることから攻撃的なGKとして彼が起点となりゴールが決まることもしばしば。攻撃、守備ともにまるでフィールドプレーヤーのように立ち振る舞う現代的なGK像を作り上げたとも言われています。

バイエルンの絶対的守護神であり、ドイツ代表ではバルセロナ所属のテア・シュテーゲンですら正守護神の座を奪えないほどの実力者で、実際にCLや代表戦を筆頭に数多くの国際的に大きな試合で結果を出しているので、だれかと比較する余地もなく彼を選びました。(22歳・男性)
世界的に有名で素晴らしいゴールキーパーだと思います。セービング、ゴールキック、人間性どれをとっても一流で素晴らしいキーパーです。(27歳・男性)
セービング技術やハイボールの処理が優れているのも勿論なのですが、抜群の判断力で飛び出してペナルティエリアの外までも平然とカバーできるようなGKは歴代でもノイアーしかいないと思うので歴代最強だと思います。(39歳・男性)
現代サッカーのトレンドであるスイーパーGKの草分けだから。(28歳・男性)

【第2位タイ】ジャンルイジ・ブッフォン(22票)

第2位は、ジャンルイジ・ブッフォン選手でした。

イタリア出身のブッフォン選手は、中田英寿選手も所属したパルマのユースチームを経て、1995年にわずか17歳9ヶ月でセリエAのトップチームデビュー。翌年からチームの守護神としてポジションを確立すると、2000年には全試合出場を果たします。2001年にはセリエA屈指の名門クラブであるユヴェントスに移籍し、2018年の退団までチームの主力として活躍。ゴールキーパーとして初のセリエA最優秀選手賞を獲得しただけでなく、クラブをリーグ7連覇に導くなど文字通り“レジェンド”として伝説級の活躍をみせました。

イタリア代表としても、1997年に同国史上2番目の若さとなる18歳11ヶ月でデビューし、徐々に頭角を表します。チームがW杯やユーロなどでなかなか結果を残せない中、2006年のドイツW杯では、7試合中失点がオウンゴール&PKのみという記録的な活躍をみせ、ついにイタリアを優勝に導きました。

10代から第一線で活躍してきたブッフォン選手のプレースタイルは、その時代によって変化を遂げていきます。若い頃は恵まれたフィジカルと身体能力を活かしたスーパーセーブが多く見られましたが、キャリア中盤からはチームメイトへのコーチング指示や声掛け、そして自身のポジション取りによって確実にゴールを防ぐベテランらしいプレーが目立つようになりました。

淡々とゴールを守るその姿は、まさに伝統的なGKらしい立ち振舞いであり、チームのリーダーとしても絶大な信頼を得ていたブッフォン選手。21世紀最高のGKに選出されることも少なくないレジェンドのランクインは当然といえるかもしれません。

何度もスーパーセーブを見ましたし、歳をとっても最前線で活躍する姿はまさに最強です!(28歳・男性)
これはもう異論はないと思います。入ったと思ったシュートをどれだけ止めて来たか。抜群の反射神経でことごとくシュートをセーブしハイボールも強くW杯のフランス戦のジダンのヘディングを止めたのはまさに神業でした。(39歳・男性)
イタリアを長く支えた伝説のGK。頼れるキャプテンシーと安心感。総合的に最強です。(29歳・男性)
シュートやハイボールへの反応と対応、1対1の強さ、経験の豊富さ、コーチング能力など、GKに求められる能力が最高クラスと言える選手で、まさにイタリアが生んだ最強のGKだったと思います。(43歳・男性)

【第1位】オリバー・カーン(53票) 

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提供:産経新聞

第1位は、オリバー・カーン選手でした。

ドイツ出身のカーン選手は、1987年に母国のクラブ「カールスルーエ」でプロデビュー。1994年に名門「バイエルン・ミュンヘン」へ移籍し、2008年の引退まで在籍したクラブのレジェンドです。

ドイツ代表としても4度のW杯に参加したカーン選手。中でも日本人の記憶に残っているのが2002年の日韓W杯でしょう。キャプテンとしてチームの中心的な役割を担っていたカーン選手は、地区予選での不調が嘘のように本戦ではスーパーセーブを連発。枠内シュートセーブ率93%という驚異的な数値を残しました。決勝では、ロナウド選手やリバウド選手らを中心とする強豪ブラジルと対戦。惜しくも敗れましたが、自身はGKとして初のW杯MVPを獲得し、最強GKの名を欲しいままにしました。

彼の特徴といえば、チームを鼓舞するかのような闘志あふれるプレー。スピードとパワーに加え正確な判断力にキャプテンシーを持ち合わせている、まさに古き良き時代のGK像を体現したかのような選手でした。2002年日韓W杯の決勝戦、試合中の接触プレーで靭帯を損傷しながらも、プレーを続行したというエピソードは彼の責任感の強さを物語っています。

2位のノイアー選手に記録を破られるまで、ブンデスリーガのGK記録のほとんどを保持していました。数多くの名GKを排出してきたドイツにおいても、特に個性が強く気持ちを全面に押し出す闘将タイプのリーダーだったため、今なお多くのサッカーファンの心に焼き付いているようです。特に日本では、自国開催だったW杯で伝説的な活躍をみせたことから「歴代最強GK」という印象も強くなり、1位にランクインしたのではないでしょうか。

あの2メートルあるガタイと胸厚でプロレスやラグビーでも通用するであろう肉体でもって俊敏に動く様は神々しいモノがありました。キーパーのステータスを間違いなく上げたと思うからです。(49歳・男性) 
GKとしての防衛能力だけでなく、オーラというか迫力がすごい。守りだけでなく、精神面でチームメンバーを鼓舞させることに対する貢献度がハンパなかった。(38歳・女性)
あまり興味がなかったサッカーを初めてTVでみた時、物凄い強面な上に気迫あふれるゴール前の威圧感が画面上からも伝わり目が離せなくなりました。(40歳・女性)
2002年のワールドカップの時はほとんど点数を取られることなく、死守し続けた姿は今も目に焼き付いている。(40歳・男性)
守護神としての風格や気迫、そして決断力のある動きが印象的だった選手で、ゴールキーパーといえば彼が思い浮かびます。(41歳・女性)

4位以下の選手とコメント

シジマール(10票)

手が長く、両手を広げた姿はまさに「スパイダーマン」で、ゴールが狭く感じ、シュートする方もかなりの圧力を感じたのではないかと思うから。(62歳・男性)

アリソン・ベッカー(3票)

・なによりシュートストップのレベルの高さ。反応が良いだけではなく、距離の詰め方が非常にうまく、相手にシュートを打たせない技術が世界トップ。足元の技術も高く、アシストに直結するロングフィードは判断力含めて最高。(34歳・男性)

結果はこちら

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アンケート結果を元に作成したグラフはこちら。皆さんの予想は当たりましたか?

4位には開幕間もないJリーグにおいて、印象が非常に強く残っているのか、清水エスパルスで活躍したシジマール選手がランクインしました。

53票と圧倒的な票数を得た1位のオリバー・カーン選手。回答者の年代を見ると、リアルタイムで日韓W杯を見ていた世代が多いため、それが今回のランキングに影響を及ぼしたかもしれません。同率2位だったブッフォン選手とノイアー選手は、タイプ的に正反対ながらも、ともに長い期間チームのゴールを守ってきた伝説的なGKとして語られることが多く、納得の順位です。

世代によって、そのプレースタイルも大きく異なるGK。一度ポジションをつかめば長期間レギュラーを張れることからベテラン勢の活躍も目立ちますが、今後どのような名守護神が誕生するのかにも期待して見ていきましょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2024年2月20日

調査対象:全国の10代~60代

有効回答数:143

※記載している回答は原文ママ

※2024年2月21日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA

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