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「歴代最強だと思うライオンズのバッター」ランキング!3位「カブレラ」、2位「中村剛也」を抑えた1位は?【プロ野球ファン239人に聞いた】

  • 2024.4.26
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出典:PIXTA

野球の魅力といえば「ホームラン」。大きな放物線を描くものからライナー性でスタンドに入るものまで弾道は様々ですが、チームに勇気を与え、ファンへ喜びを与えるプレーといえます。

「投手王国」と呼ばれることが多い埼玉西武ライオンズですが、実はこれまでに数々のホームランバッターを輩出してきた球団でもあります。特に生え抜きの野手は大きく成長する傾向にあり、ホームランをはじめ長打を量産するスラッガーとしてチームの主軸を張る選手が多い印象を受けます。

そんな強打者が数多く存在したファイターズですが、今回TRILLスポーツでは全国のプロ野球ファン239人に「歴代最強だと思うライオンズのバッターランキング」のアンケートを実施。その結果を本記事にまとめました。ちなみに、西鉄ライオンズなど前身の球団に所属していた選手も対象としています。在籍期間は問いません。また、「最強」の定義は記録や数字ではなく、印象が強かった選手など回答者に委ねています。

それでは、見事トップ3にランクインした選手達をご紹介します。

【第3位】アレックス・カブレラ(44票)

第3位に食い込んだのは"カリブの怪人"でお馴染みのアレックス・カブレラ選手です。

現役時代は豪快なアッパースイングでホームランを量産。ライオンズには7シーズン在籍し、の273本ホームランを放つなど外国人史上トップクラスといえるスラッガーです。

2001年に入団したカブレラ選手は1年目から大車輪の活躍をします。139試合に出場し、打率.282、本塁打49、打点124と持ち前の打撃力を爆発させます。他球団からのマークが厳しくなることが予想された翌年も打撃は好調で、特にシーズン後半戦にホームランを量産し、記録更新にはあと一歩およびませんでしたが、55本のホームランを放ち、当時の王貞治氏とタフィー・ローズ氏のシーズン最多本塁打記録(当時)に肩を並べます。2年目にしてMVPも獲得し、名実ともにチームの顔といえる存在になりました。

また、ホームランと同様にインパクトを残したのがその飛距離です。2005年6月3日の横浜ベイスターズ(当時)との交流戦で放ったホームランは何と180m(推定)を計測し、現在横浜DeNAベイスターズで監督を務める三浦大輔氏の直球を引っ張り上げた打球は高さ60mあるレフトの屋根に直撃しました。当時西武ライオンズの監督を務めていた伊東勤氏も「あんなの野球じゃない」と驚きのコメントを残しています。

その後オリックス、ソフトバンクへと渡り、NPBでは在籍12年で357本塁打949打点と驚異の数字を残しており、最多四球1回、打率3割が6回とパワーだけではなくミート力や選球眼にも優れていた選手です。打席に入った際に上体を大きく反らす「カブレラ打法」は多くの人に影響を与えました。

パリーグ記録であるシーズン55本塁打を打ったことがあるなど長打力が抜群であり、その上打率もよく、四球も選べるので出塁率もいいから。(22歳・男性)
推定飛距離180kmの場外ホームランなど、規格外過ぎるホームランバッターだから。(34歳・男性)
体が大きく、フルスイングでボールを遠くに飛ばす。当時のカブレラ選手の飛距離、打球速度は衝撃的でした。(40歳・男性)
ホームラン数の多さもですが、何よりも打球の飛距離と強さがそれまで見たことがないよう強烈なもので目が点になるほど呆気にとられましたので。(56歳・男性)

【第2位】中村剛也(50票)

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提供:産経新聞

2位の椅子に座ったのは、西武ライオンズ一筋22年、41歳を迎える今季も主軸として活躍を続ける“おかわり君”こと中村剛也選手です。

2年目となる2004年シーズン以降、今シーズンを含めて全てのシーズンで本塁打を記録している天性のホームランバッター。6秒にもおよぶ滞空時間の長いホームランは一流選手からも「芸術的」といわれる弾道です。

一軍で結果を残したのは入団3年目。わずか80試合と限られた出場機会ではあったものの、初の二桁本塁打となる22本塁打をマークします。そして2008年シーズンからは完全に主力に定着。46本塁打を放ち初のホームラン王を獲得しました。翌年以降も勢いは止まらず、2009年に48本塁打122打点、2011年も48本塁打116打点と打ちまくります。なお、平成のシーズン48本塁打は2002年の松井秀喜選手の50本塁打に次ぐ日本人歴代2位、パリーグにおいては1位という大記録です。

中村選手の凄さはバッティングの「技術」。フルスイングでホームランを打っているように思われがちですが、実際にはスイング自体は非常に軽く、体の回転やボールの接地時間を意識したスイングによって結果を残しています。

今季は2本のホームランを放っており21年連続ホームランを達成。通算本塁打数を473本としており、NPB史上8人しか達成していない500本塁打まであと27に迫っています。年齢は重ねていますが、偉業に向けて今シーズンも“おかわり”を続けてほしいですね。

おかわり君と呼ばれており、軽くバットを振っているが飛距離はとんでもなくHRを量産するところや、満塁HRを必要な時に打つためまさに4番だなと感じるから。(22歳・男性)
6度の本塁打王と4度の打点王を獲得し、ライオンズ史上最多の415本塁打を誇ります。それに加え、20本の通算満塁本塁打数は王貞治をもしのぐプロ野球史上最多。19年目となるシーズン、自らの記録をどこまで伸ばせるかも注目だからです。(48歳・男性)
統一球シーズンにおいて各選手が打率の低下や本塁打の大幅減少の傾向にあるなか48本を放つ実力を見せたことが理由として挙げられます。総本塁打数は大幅に減っているのにも関わらずこれだけ量産している所に格の違いを感じました。(24歳・男性)
おかわりくんの愛称で親しまれ、よくHRを打っていたからです。敵チームなので打つなよ…と思っていましたが、そう思ったときはほぼほぼ毎回打たれてしまっていました。(28歳・女性)

【第1位】清原和博(69票)

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提供:産経新聞

輝かしい第1位を掴んだのは"番長"清原和博選手。2位とは19票差がつく結果となりました。

PL学園高校時代は甲子園に5季連続で出場して2度の優勝。高校生ながら甲子園で推定飛距離140mの特大ホームランも放ち、「甲子園は清原のためにあるのか」という名実況を生み出した圧倒的なパワーが魅力の選手です。

ドラフトでは6球団による競合の末、1位で西武ライオンズに入団します。新人ながらプロの投手にも物怖じせずに立ち向かい、1年目から打率.304、本塁打31、打点78と打撃3部門でそれまでの高卒新人記録を塗り替える活躍を見せます。同年の日本シリーズでも全試合で4番に座るなど高卒ルーキーとは思えない存在感を示し、新人王を獲得しました。その後も毎年のように30本前後のホームランを打ち続け、1990年には自己最多となる37本塁打を記録しています。ライオンズには11シーズン在籍。そのうち半分以上にあたる6度の日本一を経験していますが、清原選手の打力なくしてこの歴史は誕生しなかったでしょう。昭和から平成へと時代が移ろう世の中で、ライオンズの主砲として輝きを放ちました。

1997年からは長嶋茂雄監督からの熱烈なラブコールもあり、子どもの頃から憧れていた読売ジャイアンツにFA移籍。かつて「KKコンビ」と呼ばれた盟友の桑田真澄投手と再びチームメイトに。当時の読売ジャイアンツには松井秀喜選手がいたものの4番の座は譲らず、移籍後も規格外のパワーでホームランを量産し、セ・リーグ1年目には32本塁打をかっ飛ばしました。

プロ入りから21年連続で二桁本塁打を達成した超人であり、通算成績でも本塁打が歴代5位の525打点は同6位の1530を誇ります。プロ野球で一時代を築いた名プレーヤーであり、闘志を全面に押し出して戦う姿に多くのファンが魅了されました。

高校野球から怪物と言われてきた男がプロ野球でもしっかり結果を残したレジェンドだと思う。西部からジャイアンツに移籍した後も数々の特大ホームランを打ち観客を沸かしました。昨年の高校野球で、息子が打席に立ち大歓声が起きた瞬間は昔の清原和博が蘇ったようで感動しました。(44歳・女性)
高卒1年目で3割30本を達成し4番を務めた打棒は最強と呼ぶに相応しいと思います。(58歳・男性)
長打力と勝負強さを兼ね備えた強打者でした。長きにわたって西武ライオンズの主軸として活躍し、チームの黄金期を支えた選手であることから、私は清原選手を歴代最強の強打者であると評価しています。(38歳・男性)
通算500本以上のホームランを放った強打者。しかもレフトだけではなく、センターやライトの各方面にも大きなホームランを打ち込む姿が印象的でした。プロ1年目から31本もホームランを打つあたりが、とてつもなくすごいと思います。(58歳・男性)
西武黄金時代の四番打者だからです。打撃タイトルとは無縁かもしれないですが、「チームを勝利に導く」のも四番打者の役割です。(42歳・男性)

4位以下の選手とコメント

秋山幸二(23票)

西武ラインズでトリプルスリーを達成し、その年打点も100近くあげている。またなんといっても守備、打者、走塁どれをとっても見せる選手でした。きっと大リーグに行っていっても活躍できた選手でした。(69歳・男性)

オレステス・デストラーデ(20票)

本塁打王や打点王を獲得した豪快なスイングの強打者のイメージが強いが、実はスイッチヒッターという器用さ。日本で活躍するまではアメリカのマイナーで主にプレーしており、メジャーデビューまでに8年かかった苦労人でもあるので。(50歳・男性)

松井稼頭央(11票)

俊足のイメージが強いですが、バッティングでも素晴らしい才能を発揮していました。全てにおいて超が付く一流選手。単打、長打、本塁打全て打てる選手です。(35歳・男性)

山川穂高(6票)

パワーがあり、飛距離もあり、飛ばして点数を重ねる選手だからです。(47歳・女性)

森友哉(5票)

独特なフォームから生まれる圧倒的なパワーと弾道は正直バケモノだと思います。引っ張っても流してもスタンドへ持って行ける力は唯一無二の存在です!(20歳・女性)

結果はこちら

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TRILL作成
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TRILL作成

30代~50代を中心に票が入り、1位争いは接戦となりました。中村剛也選手は現在も現役ですが、清原和博選手やアレックス・カブレラ選手など懐かしくも錚々たる顔ぶれが並びました。

4位以下に目を向けても、平成初期~中期にかけて活躍した選手が多く揃っていることから、回答者が西武ライオンズの名だたるスラッガーを自分たちの世代として応援していたことがわかります。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査対象:全国の10代~70代
有効回答数:239

※記載している回答は原文ママ

※2024年4月26日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

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