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「歴代最強だと思う日本人DF」ランキング!3位「中澤佑二」、2位「長友佑都」を抑えた1位は?【サッカーファン100人に聞いた】

  • 2024.1.28
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写真:PIXTA

サッカーは、なかなか得点が入らないスポーツです。そのため、両チームが1点も取れず、スコアレスドローで試合終了となることも珍しくありません。ただ、失点しなければ負けることはなく、リーグ戦であれば引き分けでも勝ち点1が与えられます。そこで重要なのが、「守りの要」「最後の砦」と呼ばれるディフェンダー(DF)の存在です。

ディフェンス(守り)の中心となるDFは、一見地味に見えますが、ピッチを走り回る体力や相手に当たり負けしないフィジカルの強さ、さらには高度な判断力などが求められる重要なポジションなのです。

そこで、今回はサッカーファン100名を対象に「歴代最強だと思う日本人DF」についてのアンケート実施しました。

そこで得られた回答結果をランキング形式で紹介していきます。

なお、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので、その投票理由も多岐に渡ります。また、サイドバックやセンターバックなどDF内のポジションで区別はせず、一律DFとしての扱いとしています。試合や展開により一時期他ポジションで起用されたことがある選手も回答の対象としています

それでは早速見ていきましょう。

【第3位】中澤佑二(12票)

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写真:アフロスポーツ

第3位は、J1リーグ最長の連続試合出場記録を誇る中澤佑二選手です。

中澤選手がサッカーを始めたのは小学校6年生と、プロ選手としては遅めですが当時から背が高くDFとしてプレーをスタートしました。学生時代は無名で、プロになるために高校卒業後ブラジルでの武者修行を経て、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)のユースチームに練習生として契約。プロデビューした1999年に新人王を受賞し、その後U-23のサッカー日本代表にも招集された中澤選手は、2000年にシドニー五輪出場を果たしました。2002年に横浜F・マリノスに移籍すると、クラブ初の2連覇に貢献し、2004年にはJリーグMVPを獲得。フィールドプレーヤーとして歴代1位の178試合連続フル出場を果たすなど、その“鉄人”ぶりで常にチームに貢献してきました。

日本代表では、1999年のイランとの親善試合でフル代表デビューを飾り、2004年のアジアカップでは準決勝のバーレーン戦で試合終了間際の劇的な同店ゴールを決めるなど、優勝の原動力として大会ベストイレブンにも選出されました。W杯に2006年、2010年と2度出場し、日本代表のDFで歴代最多の通算17得点を記録しています。

大柄な海外選手にも当たり負けをしない187センチの恵まれた体格と打点の高いヘディング、勝負強さを持ち、アフロヘアーというインパクト抜群の風貌から“ボンバーヘッド”の愛称で親しまれた中澤選手。代表通算110試合で警告はわずか5回、退場は0回と、闘志あふれるプレーを見せながらも冷静な判断で日本代表のゴールを守ってきました。

守備はもちろんですが、高身長を活かしたセットプレーでのヘッディングシュートがとても印象に残っています。ディフェンダーでありながらゴールを期待させてくれる稀な選手でした。ボンバーヘッドというニックネームが付いた髪型も特徴的に常に気になる存在でした。(58歳・男性)
日本代表での出場数も多いし空中戦での強さは素晴らしいものがありました。チームの柱となる選手で頼りになる存在でした。(45歳・男性)
空中戦に強く、得点力も高かったから。海外に行っても通用したんじゃないかと少し考えてしまう。(36歳・男性)
長きにわたり代表に選出されていて、かつ、得点に絡める、得点力のあったDFでは彼が最強だと個人的に思う。(56歳・男性)

【第2位】長友佑都(14票)

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写真:アフロスポーツ

第2位となったのは、日本代表の不動のサイドバックとしてW杯本大会4度の出場を誇る長友佑都選手でした。

DFにコンバートした明治大学時代から頭角を現し始めると、日本大学選抜や2007年に行われたユニバーシアード代表に選出され、2007年にはFC東京の練習に参加。ナビスコカップ準々決勝で途中起用され、公式戦デビューを果たしました。さらにU-22日本代表として北京オリンピックアジア2次予選に出場すると、右バックで先制点を挙げるなどの活躍を見せ、大学卒業を待たずにプロの道を踏み出しました。

2008年からはA代表にも召集され、2010年のW杯南アフリカ大会では全4試合に左サイドバックでフル出場を果たすなど、決勝トーナメント進出に大きく貢献。その活躍が評価され、イタリア・セリエAのチェゼーナFCに加入した長友選手は、翌2011年、セリエAでも屈指の名門のインテル・ミラノに移籍しました。約7年間を過ごしたこのインテルでは、公式戦通算210試合に出場し、11ゴールという堂々たる成績。世界でも有数の守備を重視するイタリアでは、豊富な運動力とスピードだけでなく、所属する各国の代表選手にも怯まないコミュニケーション能力の高さも光っていました。その後にプレーしたガラタサライSK(トルコ)、オリンピック・マルセイユ(フランス)でも味方選手や自身のゴールの後に見せた「お辞儀パフォーマンス」は有名で、常に選手やファンに愛されていました。2021年にはFC東京に11年ぶりに復帰、2023シーズンは29試合に出場しました。。

2018年のW杯ロシア大会の前には黒髪から金髪に染め、22年のW杯カタール大会では金髪から決戦前日に赤に染めるなど、先頭に立ちチームのムードを盛り上げた長友選手。歴代4人目タイとなる4度目のW杯日本代表に選出された2022年のカタール大会では、グループリーグではW杯常連国であり欧州屈指の強豪国であるドイツとスペインを破った際に、試合後に受けたインタビューでの「ブラボー!」を連呼してチームを鼓舞したシーンが記憶に新しいです。

世界のトップで長らく活躍し、直近のWカップでも大活躍。ブラボー!(25歳・男性)
大学を卒業してすぐにFC東京でスタメン定着。後にブラジル代表となるフッキを東京ダービーで封じたのは圧巻だった。その後イタリアへ渡り、長い間名門インテルで主力として定着。現在はJリーグへ戻り、ベテランとしてチームを支えているがそのフィジカルは衰えることなく健在であり、そういったところが歴代最強だと思う。(31歳・男性)
小柄な選手ですが、当たり負けしない体の強さとオーバーラップが魅力です。長年日本代表で活躍し、チームを盛り上げる部分も含めて最強のDFだと思います。(49歳・男性)
90分走れるスタミナが化け物。(40歳・男性)
長友佑都はそのスピードとユーティリティ性が際立っており、攻守にわたって高いパフォーマンスを発揮します。また、豊富な国際経験とリーダーシップも彼の強みです。(32歳・男性)
全盛期の長友はフィジカルもポテンシャルもメンタルも最強。どこから走ってきたんだ思うくらいいつもサイドバックから画面に映り込んでプレーしていた。しかも後半になっても衰えない上、得点にも絡むところ。(33歳・女性)

【第1位】冨安健洋(21票)

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写真:AP/アフロ

そして、第1位はプレミアリーグのアーセナルでプレーする“アジア屈指のDF”冨安健洋選手が選ばれました。

中学生でアビスパ福岡の下部組織に加入し、高校3年生の2016年にトップチームへ昇格すると、アビスパ福岡史上初の「高校生Jリーガー」として話題になった冨安選手。デビューはボランチでしたが、ディフェンスラインのレギュラーとして定着しました。その後は海を渡り、2018年にベルギー1部のシント=トロイデンVV、2019年はイタリア・セリエAのボローニャFC、そして2021年からはイングランドの名門アーセナルFCでプレー。アーセナル加入時に地元メディアは実力に懐疑的でしたが、そんな評価を早々に一蹴する活躍を見せています。

日本代表では、2016年リオ五輪のトレーニングパートナーとして帯同し、同年のAFC U-19選手権で初優勝に貢献。2018年のキリンチャレンジカップでは、センターバックとして初の10代で日本代表デビューを飾ると、AFCアジアカップ2019にも大会最年少で出場し、アジアカップの日本人最年少ゴールを更新しました。さらには、2019年9月、W杯アジア2次予選のメンバーに選出され、日本代表のセンターバックとしては39年ぶりの20歳でW杯予選デビューと数多くの若年記録を刻んできました。2022年のW杯カタール大会では、ドイツ戦とスペイン戦の終盤に途中出場し金星に貢献しています。

プレースタイルは、2019年のアジア杯でのミャンマー戦でチームトップとなる95本のパスを成功させ、こぼれ球奪取3回、シュートブロック2回、クリア3回という数字を残すなど、幅広いエリアを的確にカバーする運動量と判断力の高さが際立っています。「アジア歴代屈指のDF」という評価も頷けます。また、2006年W杯ドイツ大会から中澤佑二選手が背負い、14年のブラジル大会から前回大会まで吉田麻也選手が背負った「22」の背番号を引き継いだ冨安選手は「日本代表DF=22」の系譜を継承しています。

まだ若いのに世界基準の能力を持ち、サイドバックもこなせるユーティリティが最強だと思いました。(41歳・男性)
アーセナルというトップチームに安定性をもたらすことができる日本人DFは他にいない。センターバックもサイドバックも高次元でこなすことができ、戦術理解度を含めるサッカーIQもピカイチ。(40歳・男性)
世界最高峰リーグのプレミアリーグで活躍しています。どのポジションでも結果が出せるのは彼しかいません。(51歳・男性)
身体のサイズがあるのはもちろん、足元の上手さと対人能力に優れている。(39歳・男性)
対人が強く、フィジカルがすごいから。また、前線の選手のフォローに積極的にいく選手だから。(49歳・男性)

4位以下の選手とコメント

吉田麻也(11票)

海外のスター選手とも互角以上に渡り合える身体能力がある選手です。いつも落ち着いたプレーをする安定感は抜群で、キャプテンシーも高いので歴代最強だと思います。(53歳・女性)

井原正已(10票)

アジアの壁、日本のキャプテンとして君臨しているところがすごい。ここまで安心感のある人はいないと思う。(47歳・女性)

田中マルクス闘莉王(7票)

自分自身としては日本サッカー史で類を見ない超攻撃型のセンターバックであり、闘将とも呼ばれる味方を鼓舞する熱いプレイヤーだと思います。(41歳・男性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

日本サッカー史に残る、そうそうたる選手を抑えて25歳という若さの現役日本代表の冨安選手が1位となりました。4位には冨安選手が今回のアジアカップで背番号「22」を受け継いだ吉田麻也選手、5位には1990年代に「アジアの壁」と呼ばれた井原正巳選手、そして6位には2010年のW杯南アフリカ大会で中澤選手と最強のコンビを組んで大活躍した田中マルクス闘莉王選手がランクインしています。

1点を争う勝負が予想されるアジアカップの決勝トーナメント、ぜひDFにも注目して日本代表の試合を楽しみましょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)

調査実施日:2023年12月20、21日

調査対象:全国の10代~60代

有効回答数:100

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月24日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA