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「歴代最強だと思う日本人FW」ランキング!3位「岡崎慎司」、2位「久保竜彦」を抑えた1位は?【サッカーファン169人に聞いた】

  • 2024.1.17
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写真:PIXTA

「AFC アジアカップ カタール 2023」が盛り上がっています。サッカー男子日本代表は初戦のベトナムに2得点を奪われる思わぬ苦戦を強いられたものの、南野拓実選手(ASモナコ)の2得点など4得点を奪う攻撃陣の活躍で勝ち点3を獲得しました。

さて、サッカーにおける「FW(フォワード)」は、チームの攻撃の中心となる重要な役割を担います。相手を抜き去るスピードやドリブルテクニック、誰よりも高い打点からのヘディング、そしてここぞというときにゴールを決めるシュート決定力など、それぞれの選手には特性が特性がありますが、相手チームからゴールを奪うという求められる役割は変わりません

日本のサッカー選手の中でもこれまで、そして現在多くのFWの選手がいますがサッカーファンが「歴代最強」だと思っている選手はいったい誰なのか?

今回はサッカーファン169名を対象に「歴代最強の日本人FW」についてのアンケート実施しました。

そこで得られた回答結果をランキング形式で紹介します。

なお、得点数や代表での出場試合数だけで判断することはなく、「最強」の定義自体を回答者の方に委ねているので投票理由も多岐に渡ります。また、本職が中盤などでも試合や展開により一時期フォワードで起用されたことがあり、印象に残った活躍を見せた選手も回答の対象としています。

それでは早速見ていきましょう。

【第3位】岡崎慎司(18票)

第3位は岡崎慎司選手がランクインしました。

滝川第二高等学校から2005年に清水エスパルスに入団。プロ3年目となる2007年シーズンでプロ初得点(リーグ戦)を含む5得点を記録すると、翌2008年シーズンから3シーズン連続で10得点を記録、2011年1月にブンデスリーガ(ドイツ)のVfBシュツットガルトへ海外移籍。その後、現在のシント=トロイデンVV(ベルギー)まで数々の海外クラブに在籍している岡崎選手ですが、特にファンの印象に残っているのはリーグ戦で15点を奪ったFSVマインツ05(ドイツ)、そしてプレミアリーグ(イングランド)のレスター・シティ時代での活躍ではないでしょうか。

特に2015-16シーズンのレスター・シティでは、名だたる優勝候補のビッグクラブを上回るまさかのプレミアリーグ制覇という大偉業を果たします。岡崎選手は“ミラクル・レスター”の主力として、36試合に出場。5ゴールではありましたが、本拠地のニューカッスル・ユナイテッド戦で決めたオーバーヘッドは今なお語られるスーパーゴールです。

クラブではMFとして起用されることも多い岡崎選手ですが、日本代表ではFWとして2008年のキリンチャレンジカップでA代表に初招集されると現在まで119試合に出場、歴代3位の50ゴールを決めています。W杯本大会へは2010年の南アフリカ大会、2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会の3大会で招集され計2ゴールを決めています。

そんな岡崎選手のプレースタイルは、DFの裏に抜け出す動きの質も高く評価されていますが、回答者がコメントに書いている通り、「圧倒的なゴールへの執着心」ではないでしょうか。諦めずにボールを追い続けることでチャンスを創出、泥臭いプレーもいとわずこれまで数々の勝負を決めるゴールを決めてきました。また、どの所属チームにおいても運動量を活かした守備への貢献により、その献身性やハードワークはチームの大きな武器となっています。岡崎選手がこの3位という高順位となったのも納得ではないでしょうか。

ゴールへの執念がすごかった。きれいな形じゃなくても、とにかくゴールを決める姿勢がすごかった。実際にかなり得点も取っていた。(43歳・男性)
レスター時代にプレミアリーグ制覇をしており、日本代表でのゴール数も歴代3位の為、クラブと代表共に実績がある為岡崎選手を選びました。(29歳・女性)
代表でもクラブでも活躍した選手で、特にプレミアリーグ優勝は本当に凄いと思います!たくさんの得点や大舞台での活躍だけでなく、献身的なプレーやみんなから愛されるキャラも素敵で、最強のフォワードだと思います!(26歳・男性)
綺麗なゴールは決めず泥臭いシュートで決めてくれるのが好きだった。勝負強いイメージもあるし一生懸命さが伝わるプレースタイルは好感が持てたし高く評価していました。(45歳・男性)

【第2位】久保竜彦(22票)

第2位となったのは“規格外”という言葉がピッタリの稀代のフォワード、久保竜彦選手でした。

その名前から「ドラゴン」の愛称で知られる久保選手は1995年にサンフレッチェ広島に入団。その年のリーグ戦出場はありませんでしたが、翌1996年にリーグ戦初出場、その年22試合の出場で2ゴールを決めます。そして広島のエースとしてブレイクしたのは1998年。32試合の出場で12ゴールを決めその年A代表でも初出場を果たします。その後、横浜FM、横浜FCなどで活躍。J1では276試合に出場し94得点を決めています

今回のアンケートにおいて久保選手を2位たらしめる理由は、残した得点数以上に驚異的な身体能力から放たれる日本人離れしたゴールの数々によるものではないでしょうか。バネのように飛び、DFの遥か上から叩きつけるヘディング、当時世界ランク上位だった欧州屈指の強豪国・チェコ戦で決めた日本代表での弾丸シュート、そして07年のJリーグ開幕戦の浦和戦で見せたスーパーロングなど今でもファンの脳裏に焼き付く印象的なゴールは枚挙にいとまがありません

しかし、久保選手は怪我に悩まされ、2006年のドイツW杯では残念ながらメンバー入りを逃してしまいました。サッカー選手であれば誰もが夢見るW杯という大舞台で勇姿を見ることは叶いませんでしたが、引退後10年以上経った今でもサッカーファンに印象深く残っている選手であることがわかりますね。

身体能力、テクニック、度胸ともに同世代のどのFWよりも抜きん出ていて、特に「一瞬のキレ」に関しては今でも並ぶ者はいないと思うから。惜しかったのは、本人の性格的にムラッ気が強く、安定したプレイができなかったこと。また、海外進出への野心も無く、向上心を表に出さないタイプだったため、それ以上の伸びが見えなかったことでピークの短い選手ので終わってしまったのは非常に残念。(45歳・男性)
日本人のFWとは思えない驚異的な身体能力と遠い場所からでも決めることができるシュート力。いい意味でのエゴイストさ。惜しくも故障が多かったため、ワールドカップには出れませんでしたが、あの規格外な感じはナンバーワンだと思います。今の時代ならきっと海外のビッグクラブが欲しがったでしょう。それくらいのレベルでした。(42歳・男性)
日本人離れした身体能力で豪快にゴールを決めて凄かった。怪我さえなければジーコジャパンでドイツW杯でゴールを見れたかもと思うと残念に思いました。(48歳・男性)
劇的なシーンで異次元のゴールを決めてくれたFW。ミドルレンジからのボレーなどとにかくカッコいいシュートが多かった。(53歳・女性)
ポスト・裏抜けと器用にこなしつつ、高い身体能力を生かしたアクロバティックなプレーは唯一無二。想像を超えたストライカーでケガさえなければ・・と思う選手でした。(41歳・男性)

【第1位】三浦知良(28票)

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写真:岡沢克郎/アフロ

そして、第1位はもはや説明不要、背番号11が代名詞“キングカズ”こと、三浦知良選手です。カズ選手が1位という結果には納得の方も多いのではないでしょうか。

ポルトガル2部リーグ オリベイレンセに所属(横浜FCからの期限付き移籍)し、来月57歳を迎える今なお現役を続ける日本サッカー界のレジェンド。カズ選手は15歳で単身ブラジルへサッカー留学をし、その後1986年に名門「サントスFC」とプロ契約。ブラジルから帰国後はJリーグの前身となる日本サッカーリーグの「読売サッカークラブ」と契約しました。

その後、Jリーグ開幕元年となった1993年にはヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)のエースとしてキレのあるドリブルや高い決定力を武器に日本人リーグトップの20得点(第1ステージ、第2ステージ通算)を決める活躍など、記念すべき初代年間王者に大きく貢献。カズ選手自身も初代MVPに輝きます。そして翌94年7月には、アジア人初となるセリエA(イタリア)のジェノアへ移籍を果たします。試合中の鼻骨骨折など不運なケガなどもあり、イタリアでは思ったような活躍をすることができませんでしたが、イタリア帰国後も国内外の様々なクラブに所属し、現在までJ1では326試合139ゴール(歴代8位)、J2では249試合24ゴールという華々しい結果を残してきました

W杯は1994年アメリカ大会最終予選での「ドーハの悲劇」や、1998年フランス大会での最終メンバー落選を経験しており、残念ながら出場経験はありませんが日本代表では89試合55得点。このゴール数は釜本邦茂選手に次ぐ歴代2位です。

また、フットサル日本代表として代表戦に出場、ゴールを決めるなどサッカーだけでなく日本スポーツ界に今なお影響を与え続ける、“生けるレジェンド”です。そういったグラウンド外での「影響力」や「存在感」、そしてファンに勇気を与える姿を評価するコメントもかなり多くありました。

全盛期はキレのあるドリブルと決定力があり、Jリーグがスタートした時に活躍した選手。大事な場面でゴールを決めるような印象が強い選手。日本のサッカーの発展に大きく貢献し若い世代にも大きな影響を与え続けているところが最強だと思います。(49歳・男性)
日本のサッカーを盛り上げて、現役にこだわり続ける姿勢に感動する。(42歳・男性)
50歳を過ぎた今現在もプロサッカー選手を続けており、更に現在はポルトガルでプレイするという年齢からは考えられない選手で、また、「カズ」というスター選手のネームバリューも考えて、彼が最強FWなのではないかと思います。(22歳・男性)
何だかんだいって、彼しかいない。勝負強いし、集中力があった。(55歳・男性)
技術的には今の選手達や小野伸二、中田英寿などの方が上手いと思いますが、その礎となったのは三浦知良だと思います。ゴールへの嗅覚、執念、ハングリーさがありましたよね。(52歳・男性)

4位以下の選手とコメント

大迫勇也

ゴール嗅覚、ボール保持力、セットプレーの強さ、そして巧みな個人技。大迫勇也選手はセンターフォワードの全ての気質を持っている。(49歳・男性)

中山雅史

ワールドカップで日本人初得点を取ったから。3試合連続ハットトリックなど他にもすごい記録があります。スピードはそんなに感じさせませんがヘディングも強く、泥臭く点を取ってる印象が歴代最強フォワードだと思います。(36歳・男性)

釜本邦茂

国際Aマッチのゴール数で歴代日本代表記録を持つ史上最高のストライカーです。(53歳・男性)

結果はこちら

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回答結果を元に作成したグラフがこちらになります。

僅差ではありましたが、カズ選手が1位となりました。5位にはカズ選手の“盟友”である中山雅史選手、6位には日本代表で歴代1位のゴール数である釜本邦茂選手、そして7位にはサッカーだけでなくビジネスや教育など、様々な分野で挑戦を続ける本田圭佑選手がランクインしています。

日本代表のFWの爆発に注目して、アジアカップも応援していきましょう。


調査方法:インターネットサービスによる任意回答(記述式)
調査実施日:2023年12月20、21日
調査対象:全国の10代~60代
有効回答数:169

※記載している回答は原文ママ

※2024年1月10日時点での情報です。記事内の画像はイメージです。

※現在現役・引退をした選手に関わらず敬称は「選手」で統一しています。

※サムネイル写真出典:PIXTA