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選手兼任監督が防御率0.98!?打倒ミスタープロ野球を掲げたこの選手は誰?

  • 2023.12.11

【問題】1970年シーズンにこの成績を残した投手は誰?

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野球界を代表するレジェンド選手の記録は今では信じられないような記録を持っています。

そして、彼らは現代のデータ野球時代とは比べ物にならないほど、1試合に対する熱い思いを持ってプレーしてきました。

そんな過酷で白熱した時代を戦い抜いたレジェンド選手を今回は出題します。一体誰なのでしょうか?

ヒント...

独特の投球フォームが有名です。

シーズン防御率0点台は歴代11人で、彼もそのひとりです。

通算成績は歴代6位の成績を誇り、沢村賞を3回も受賞しています。

生涯のライバルは長嶋茂雄選手です。

正解

村山実選手でした!

こちらは1970年シーズンの成績になります。

村山選手は、1936年12月に兵庫県で誕生した右投右打の投手で、住友工業高校(現尼崎産業高校)から関西大学を経て阪神タイガースに入団しました。

デビュー年の1959年では早速エースの座を獲得し、18勝10敗、防御率1.19で新人ながら最優秀防御率沢村栄治賞を獲得しました。

1962年は、再び最優秀防御率を記録し、チームをリーグ優勝に導いてシーズンMVPにも輝きました。1965年には最多勝・最多奪三振の成績を残し、1966年には2年連続で最多勝・最多奪三振を達成と、圧倒的な成績を残し活躍していました。

村山選手は、小柄ながらも体全体を使った独特のザトペック投法と呼ばれる投球フォームでの圧倒的なピッチングで活躍しました。中でも、ミスタープロ野球こと長嶋茂雄選手との名勝負が有名で、対戦は通算333打席ありましたが、死球0という正々堂々さを貫き、熱い試合を繰り広げていました。現在では、そんな村山選手のスポーツマンシップを評価し、彼をミスタータイガースと呼ぶ人も多いです。

1970年、監督兼任でシーズンを迎えた村山選手は、14勝3敗、防御率0.98という圧倒的な防御率で最優秀防御率のタイトルを再び手に入れました。この成績は戦後最高となっていて、選手兼任監督が達成するという信じられない偉業が現在も記録として残っています。

そんな村山選手の通算成績は222勝147敗、防御率2.09で、歴代6位の成績を誇ります。獲得タイトルも凄まじく、「MVP1回、ベストナイン3回、最多勝2回、最優秀防御率3回、最高勝率1回、沢村栄治賞3回」という前代未聞のタイトル数を記録していました。

1972年には、現役を引退。そして1988・1989年に阪神監督を務め、1993年には殿堂入りを果たしました。このように、彼は生涯を通じて阪神一筋のレジェンド選手でした。

日本球界を盛り上げた彼のような偉大な選手が、近い将来に出てくるかもしれないと考えると、今後の球界にさらなる期待が高まります。


※情報記載日 2023年12月11日 時点

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