毎年当たり前かのように安定した成績を残し続ける選手や、残念ながら期待に応えられず若くして引退していく選手など、毎年入れ替わりが激しい世界でもある野球界。
そんな中、スイングの正確さ、良い球を選んで打つことができる選球眼、重要な場面で打てるかどうかが重要視される「打者」に焦点を当てたクイズを、今回は出題します。
現代のプロ野球はWHIPやOPSなど新たな指標が生まれ、昔以上に数字を重要視されるようになり、ファンもよく数字を目にする機会が増えましたが、以下の成績を残した選手は一体誰なのでしょうか?
【問題】この成績を残した選手は誰?
ヒント…
1996年、ドラフト3位でプロ野球界入り。
99年にレギュラーに定着し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々のタイトルを獲得しました。
2006年には本塁打王、打点王の2冠を達成。
WBCの2連覇にも貢献しました。
現役引退後は二軍監督や打撃コーチなど、指導する側になっています。
正解は…
小笠原道大選手でした!
暁星国際高校からNTT関東を経て、1996年にドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団した小笠原選手。“バントをしない2番打者”として球界の話題をさらいました。
また、現在はフルスイングをする選手が多くなってきましたが、当時は希少性が高く、しかし確実性も高い魅力的な選手でした。
2年目の1998年に左手人さし指骨折で登録を抹消されるも、全治6週間の診断を無視して強引に1軍に復帰。骨折が完治していない状態で代打ホームランを飛ばすという根性を見せ“ガッツ”と呼ばれるようにもなった選手です。
2002、2003年には、2年連続で首位打者に輝き、2006年には本塁打王、打点王の2冠を達成するなど球団の日本一に貢献。同年のオフにはFA権を行使し、読売ジャイアンツへ移籍しました。
WBCにも2回出場した小笠原選手。第1回目である2006年WBCでは、第1ラウンドで日本代表チームの初本塁打を放ち、決勝のキューバ戦では3打点をあげ、日本のWBC初優勝に大きく貢献しました。
第2回目の2009年WBCの第1次リーグでは惜しくも実力を発揮できず。しかし第2次リーグでは、5番打者として全試合に出場します。小笠原選手は先制タイムリーを打つという大活躍をみせ、チームは延長戦にもつれる熱戦となりました。その後イチロー選手やダルビッシュ有選手の活躍もあり、見事2連覇を達成します。
2013年のオフには中日に移籍し、主に代打として活躍すると、2015年に現役を引退。
引退試合では、相手チームの古巣・巨人で、試合後に両チームの選手たちから胴上げされ、号泣する愛娘を抱き寄せながらも小笠原選手は最後まで笑顔でした。
引退後は中日ドラゴンズの2軍監督を4年間務め、古巣・北海道日本ハムファイターズの1軍ヘッド兼打撃コーチに就任しました。2022年からは巨人の2軍打撃コーチを務めており、指導者としての活躍を期待したいところですね!
参考:読売ジャイアンツ「小笠原道大」
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