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「お椀のフタ、裏返してない?」今さら聞けない、和食マナー

  • 2023.12.11

社会人になると、会食や飲み会で日本料理店に訪れる機会がありますよね。伝統ある日本料理には、さまざまなマナーが存在しますが、きちんと把握している方は少ないかもしれません。上司や取引先の方への印象をよくするためにも、正しい所作を身に付けておきたいところです。

そこで今回は、日本料理に関するマナーの一つとして「フタの取り扱い」についてご紹介。細かいポイントですが、しっかりと押さえておくのをおすすめします。

フタの裏側を上にして置く

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写真:PIXTA

汁椀にフタが付いてきた場合は、フタの裏側を上にして料理の奥に置きます。汁椀が飯椀とともに出された場合には、汁椀のフタは右側、飯椀のフタは左側に置きましょう。フタの裏側を下にしてしまうと、汁物の蒸気によってできた水滴が、お盆や机に垂れてしまう恐れがあるため、やらないようにしましょう。

フタは取り皿代わりにしてもOK

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写真:PIXTA

手で持てない大きな皿の場合、フタ付きであれば、そのフタを取り皿に使ってもマナー違反にはなりません。料理を口に運ぶまでに、ボロボロとこぼしてしまうほうが行儀が悪く見えてしまいます。フタを取り皿として使用し、口元まで近づけたうえで、こぼさないように料理を食べましょう。

食べ終わったら元に戻す

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写真:PIXTA

汁物を食べ終わったら、フタは元通りに戻しましょう

裏返した状態で重ねてしまうと、お椀の内側に傷が付いてしまう可能性があります。また具にあさりやしじみなどの貝が使用されていた場合は、殻をお椀の中に入れてフタを閉めましょう。

正しい作法を身に付けよう

今回は、意外と知らない“お椀のフタ”の扱い方を紹介しました。たかがフタと侮ってはいけません。こうした細かいポイントで実は見られていた、なんてこともしばしば。正しい作法をきちんと身に付けて、スマートに和食をいただきましょう。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※記事内の画像はイメージです。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。



監修:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram
新卒で入社した最大手保険会社で約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。