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正しい使い方、できてる?「さわり」の正しい意味を解説します!

  • 2023.12.15
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出典:PIXTA

ビジネスシーンや友人との会話の中で「話のさわりだけ聞かせる」という言葉を聞き、「冒頭部分の話ね」と思った方は多いのではないでしょうか。実は、全く違った意味があるのですが、意味を間違えて覚えている人が多い言葉の一つなんです。

では、「さわり」とはどのような意味なのでしょうか?今回は、「話のさわりだけ聞かせる」の正しい意味と使い方を解説していきます。意味を理解した上で、正しく使っていきましょう。

「さわりだけ聞かせる」の本来の意味

「さわりだけ聞かせる」の「さわり」という言葉には、いくつかの意味があります。

  1. 話などの要点
  2. 肝心なところ
  3. 見どころ、聞きどころ
  4. 感動的、印象的な部分

つまり、「さわりだけ聞かせる」とは「話の要点だけ聞かせる」「肝心なところだけ聞かせる」という意味になります。

「さわり」は半数以上に誤用されている!?

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文化庁が実施している「国語に関する世論調査」によると、「さわり」の意味を「話の最初の部分」と誤解をしている人が半数を超えているというデータ結果が出ています。

誤用の原因には「さわり」という言葉を「触り」「触る」という漢字に変換されていることがあげられ、「表面的に触れる」「軽く触れる」ということから「話の最初の部分」という解釈で広まったのではないかと言われています。

正しい使い方を覚えよう!

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では、どのような使い方が正しいのでしょうか?例文を3つ、紹介します。こちらを参考に「さわり」という言葉を正しく使えるようにしておきましょう。

  • あの曲、さわりの部分はとくに素晴らしいよね。
    →曲のサビ部分をさし「聞きどころ」という意味で使っています。

  • 時間がないので、話のさわりだけ教えてください。
    →会議の「要点」や「肝心なところ」の意味で使っています。

  • 映画のさわりで寝てしまい、話が分からなくなってしまった。
    →映画の見せ場やオチ部分、クライマックス部分について「肝心なところ」として使っています。

正しい意味を理解して使おう

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「さわり」の正しい意味は、「要点」です。間違って覚えている方が多いのですが、あなたは正しく使えていましたか?知らずに使ってしまうと重要なビジネスシーンで恥ずかしい思いをするかもしれないので、しっかりと正しい意味を理解した上で使っていきましょう。

 

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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。