ビジネスシーンや友人との会話の中で「話のさわりだけ聞かせる」という言葉を聞き、「冒頭部分の話ね」と思った方は多いのではないでしょうか。実は、全く違った意味があるのですが、意味を間違えて覚えている人が多い言葉の一つなんです。
では、「さわり」とはどのような意味なのでしょうか?今回は、「話のさわりだけ聞かせる」の正しい意味と使い方を解説していきます。意味を理解した上で、正しく使っていきましょう。
「さわりだけ聞かせる」の本来の意味
「さわりだけ聞かせる」の「さわり」という言葉には、いくつかの意味があります。
- 話などの要点
- 肝心なところ
- 見どころ、聞きどころ
- 感動的、印象的な部分
つまり、「さわりだけ聞かせる」とは「話の要点だけ聞かせる」「肝心なところだけ聞かせる」という意味になります。
「さわり」は半数以上に誤用されている!?
文化庁が実施している「国語に関する世論調査」によると、「さわり」の意味を「話の最初の部分」と誤解をしている人が半数を超えているというデータ結果が出ています。
誤用の原因には「さわり」という言葉を「触り」「触る」という漢字に変換されていることがあげられ、「表面的に触れる」「軽く触れる」ということから「話の最初の部分」という解釈で広まったのではないかと言われています。
正しい使い方を覚えよう!
では、どのような使い方が正しいのでしょうか?例文を3つ、紹介します。こちらを参考に「さわり」という言葉を正しく使えるようにしておきましょう。
- あの曲、さわりの部分はとくに素晴らしいよね。
→曲のサビ部分をさし「聞きどころ」という意味で使っています。 - 時間がないので、話のさわりだけ教えてください。
→会議の「要点」や「肝心なところ」の意味で使っています。 - 映画のさわりで寝てしまい、話が分からなくなってしまった。
→映画の見せ場やオチ部分、クライマックス部分について「肝心なところ」として使っています。
正しい意味を理解して使おう
「さわり」の正しい意味は、「要点」です。間違って覚えている方が多いのですが、あなたは正しく使えていましたか?知らずに使ってしまうと重要なビジネスシーンで恥ずかしい思いをするかもしれないので、しっかりと正しい意味を理解した上で使っていきましょう。
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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi)
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。