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「その敬語、間違ってます!」 元秘書が教える、仕事で使える正しい敬語5選

  • 2023.12.4
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出典:PIXTA

皆さんは「バイト敬語」をご存知ですか?

飲食店やスーパーなど、接客中には敬語を使ってお客様への敬意を示しますよね。そんな接客時に、“丁寧に聞こえるけれど、間違った表現をしている”敬語を「バイト敬語」といいます。この「バイト敬語」、間違っていることを知らずに使ってしまっている方が意外にも多いのだとか。

今回は、よくある間違った「バイト敬語」と、そのバイト敬語がなぜ間違っているのかを紹介します。併せて正しい表現も紹介しているので、しっかり覚えて正しい敬語表現を使えるようになりましょう!

バイト敬語その1:「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」

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出典:PIXTA

よく耳にする言葉ですよね。正しい表現、わかりますか?

正解は「ご注文は以上でよろしいでしょうか

「よろしかった」は、過去形の表現。注文をしたのは今なので、現在形の「よろしいですか」が正しい表現です。

バイト敬語その2:「店内で、お召し上がりですか」

正解は、店内で、召し上がりますか」「食べる」の尊敬語は「召し上がる」です。「お」をつけると敬語が重複し、二重敬語となってしまうため、注意しましょう。

また「召し上がられますか?」も「召し上がる」に尊敬語の「~られる」を付けた二重敬語です。こちらもよくある間違ったバイト敬語なので使わないように気をつけてくださいね。

バイト敬語その3:「1,000円からお預かりします」

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正解は1,000円をお預かりします」

「〜から」は、ある場所から別の場所へ向かう場合や何時から何時まで行うといったように、位置や時間の始まりを表す際に使う表現で、預かった金額を指す場面には適していません。正しくは「1,000円、お預かりします」と言います。

バイト敬語その4:「こちらのレジへどうぞ」

正解はこちらのレジで承ります」

スーパーや飲食店でレジ前に行列ができるとよく耳にするフレーズの一つですね。別のレジ台へ案内するという意味では、間違いではありませんが「引き受ける」の謙譲語である「承ります」を使用することで、より丁寧な表現でお客様への敬意をしめすことができます。

バイト敬語その5:「ちょうどお預かりします」

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正解はちょうど頂戴します」「ちょうど頂きます」

「預かる」という言葉は、本来“そのあとに何か返すものがある”という意味です。支払われた金額がお会計の金額よりも多かった場合は「お預かりします」と言えますが、金額がちょうどだった場合はお釣りはなく、利用客に返すものはないため「預かる」という言葉は適していません。金額がぴったりだった場合には「頂戴します」や「頂きます」が正しい敬語表現に該当します。

相手に対する敬意や感謝の気持ちを込めて敬語を使おう

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出典:PIXTA

一見丁寧に聞こえる言葉でも、実は間違っている「バイト敬語」が多く存在します。間違って使ってしまっている言葉があった場合には、正しい敬語表現をこの機会に覚えておきましょう。

ただし言葉だけを覚えるのではなく、相手に対する敬意や感謝の気持ちを込めて対応をすることが大切です。あくまで相手への敬意を示す言葉であることをお忘れなく!

 

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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。