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間違い敬語は失礼かも!「お召し上がりになられますか?」→どこが変かわかる?

  • 2023.11.24
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敬語を話す際、より丁寧に伝えようとして誤った敬語を使ってしまっていませんか? 違和感はあるけれど、具体的に何がどう間違えているのかわからない…という場面があった方も少なくないでしょう。

今回はよく耳にする「お召し上がりになられますか?」という言葉について、敬語の正しい使い方を解説していきます。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

1.特に気を付けたい「二重敬語」

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写真:PIXTA

特に気を付けたい間違いの一つとして「二重敬語」が挙げられます。その名の通り、敬語表現を重ねて使ってしまうことです。二重敬語が適切ではないとされているのは、回りくどくなって真意が伝わりにくくなるから。

また、二重に敬語化しても、相手に対する敬意が高まるわけではないということも理解しておきましょう。その場にそぐわない敬語を使うのは、かえって「見下されている」という印象を与えかねません。ビジネスシーンにおいては特に「二重敬語」を使わないように注意をしていきたいものです。

ここで注意しておきたいのが、現代の風潮により間違いではなくなった「二重敬語」もいくつかあるということ。

2.「お召し上がりになられますか?」 という表現は二重敬語?

さて、では冒頭で出てきた「お召し上がりになられますか?」は正しい敬語なのでしょうか?

答えは、「正しくない」。二重敬語です。

正しい使い方は「召し上がりますか?」。現在では広く使われている表現のため、間違った表現ではないと考える方もいますが、より正しい言葉遣いをするのであれば「召し上がりますか?」を使いましょう。

3.「お召し上がりになられますか?」が二重敬語となる理由

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写真:PIXTA

では「お召し上がりになられますか?」は、どこが間違っているのでしょうか?

「召し上がる」は、食べる、飲むの尊敬語なので、すでに敬意が含まれています。「お召し上がりになられますか?」という言葉は、「お〜になる」「召し上がる」「〜なられる」と、敬語表現が三つも重なっているのです。

社会人として正しい敬語を知っておいて

普段の生活でもビジネスの場でも、言葉を正しく使えるに越したことはありません。誤った言葉遣いをしていると、失礼だと思われる場合もあるので、注意しましょう。

ただし、本来は適切な表現ではないけれど、一般化し使用が間違いとみなされないフレーズもあります。理解した上で、使うか使わないかの判断をするのがいいかもしれませんね。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。