1. トップ
  2. 大人が意外と間違える「5.7÷0.7」の“あまり”は?→1じゃないよ〜

大人が意外と間違える「5.7÷0.7」の“あまり”は?→1じゃないよ〜

  • 2023.12.5

電卓を使うのに慣れている大人にとって、紙とペンだけで計算を解くことは案外難しい挑戦かもしれません。

とくに小数点が絡んだわり算は、思いのほか頭を悩ますことがあります。

今回の問題は小学生の算数レベルですが、このシンプルな計算に自信を持って正解できますか?

それでは、挑戦してみましょう。

問題

次の計算を行い、商とあまりを求めてください。
5.7÷0.7
undefined

小数点の扱いに注意しつつ、商とあまりを求めてみましょう。

このような小数を含む計算でも、整数で表すことができるでしょうか。大人の皆さんでも、意外と自信のない方は多いのでは…?

答えはわかりましたか?

 

正解は「8あまり0.1」です。

解説

「0.8あまり1」や「8あまり1」と考えた方も多いのではないでしょうか。

今回の問題のポイントは「小数点をどう処理するか」です。

そこで

わる数とわられる数に、同じ数を掛けたりわったりしても、商は変わらない

という性質を利用します。

例を見てみましょう。

  • 10÷2=5
  • 1÷0.2=5
  • 0.1÷0.02=5

上記の例を踏まえて、「5.7÷0.7」の計算を考えます。

わる数とわられる数がどちらも10倍されても、商は同じだという性質を利用します。

「5.7÷0.7」を解くためには、5.7を10倍して57に、0.7も10倍して7にします。

それにより、小数を含むわり算を整数のわり算に変換できるのです。

 

計算は以下の通りになります。

57÷7=8あまり1

しかし、「5.7÷0.7=8あまり1」となるわけではありません。

0.7で割っているにも関わらず、1あまるというのは、あまりが大きすぎますね。

この「1」は10倍されたあとのあまりなので、実際には0.1になります。

 

したがって、「5.7÷0.7」の答えは、「8あまり0.1」です。

まとめ

小数を含むわり算は、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回の問題を機に、計算の仕方を再確認してくださいね!


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。