「麥秋」という漢字を見たことはありますか?
「麥秋」はとある映画の題名なので、見たことがある方は読めるかもしれません。
しかし旧字体なので、見たことがない方は読めないであろう難読漢字です。
今回は「麥秋」の読み方や意味、作品についてご紹介します。
「麥秋」の読み方
「麥秋」は旧字体なので、見たことがない方も多いかもしれません。
「麥」は「麦」の旧字体なので、現在は「麦秋」と表記されています。
「麦秋」であれば、読める方も多いのではないでしょうか。
読み方はわかりましたか?
正解は「ばくしゅう」です!
基本的には「ばくしゅう」と読みますが、訓読みして「ばくあき」と読むこともあります。
「麥秋」の意味
「麥秋」は麦の穂がたわわに実る、収穫期を迎えた初夏の季節のことを意味します。
「秋」という漢字が入っていますが、夏の季語の1つです。
その理由は、「秋」には穀物が熟した収穫の時期という意味があるから。
そのため麦の収穫期である初夏が「秋」と言われているのです。
この「初夏」とは5月下旬~6月初旬の時期を指し、雨が少なく乾燥した季節ですが、すぐに梅雨が始まるため、農家にとって麦秋はとても短い時期だと言われています。
加えて、時候の挨拶として「麦秋の候」があります。5月31日~6月4日頃に「麦の収穫季節がやってきましたね」という意味で使われます。
また、「麥秋」は陰暦4月の異称としても使われることもありますよ。
「麥秋」という作品
「麥秋」は、1951年に公開された、小津安二郎監督・小津安二郎、野田高梧脚本の日本映画です。
本編のタイトルは旧字体で「麥秋」と表示されています。
この映画は、独身生活を謳歌する28歳の娘の結婚を心配する大家族の日常を描いた物語です。
第6回毎日映画コンクール日本映画大賞、第25回キネマ旬報ベストテンの日本ベストワン作品などに選ばれている作品です。
まとめ
いかがでしたか?
「麥秋」の読み方は「ばくしゅう」でした。
「麥秋」は約70年前の作品ですが、当時の結婚観や家族関係を楽しみたい方は、チェックしてみてくださいね!