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超カンタンに【お札を三つ折りする方法】まさか数学が役に立つなんて...!

  • 2023.9.29

お年玉や謝礼など、人にお金を渡すときはポチ袋が使われます。

ポチ袋にお金を入れるときは、お札を三つ折りにするのがマナーというのをご存知でしょうか。

しかし、キレイに三等分するのは意外と難しいですよね。特に新札を使わなければならないときは、失敗もできません。

ということで、今回は「お札を三つ折りにする」というのを数学的に考えてみましょう。

問題

お札を三つ折り(三等分)するために、利用するものは、次のうちどれでしょう。
A. えんぴつ
B. 消しゴム
C. ノート

数学の問題っぽくありませんが、もちろん考え方には数学的な裏付けがあります。

三等分するというと、作図問題のようですが、定規やコンパスを使うわけではありません。

 

さて、今回の答えは「C. ノート」です。

どうやって使うかまで分かりますか?

解説

お札を三つ折りするためにはノートがあればオッケーです。

ただしノートと言っても、どんなノートでもいいわけではありません。罫線の入ったノートが必要になります。

このノートをどのように使うのか・・・という前に、図形の性質をひとつ確認してみましょう。

「平行線と線分の比」と言います。

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これは中学生で習う図形の性質のひとつです。

平行線によって、三角形の辺が上下に分けられますが、左右の辺の比が等しくなるのです。

(例)左側が2:3なら右側も2:3、左側が5:4なら右側も5:4のようになる。

さて、ではお札を三つ折りにする話に戻りましょう。

罫線を入ったノートを使うわけですが、必要なのは平行線です。

ノートの罫線から等間隔になる4本を選びましょう。連続した4本である必要はありません。等間隔の4本であればオッケーです。

その4本のいちばん上の線と、いちばん下の線に、三つ折りにしたいお札の角を合わせます。

すると、2本目と3本目の並行線があるポイントが、三等分の折り目が通る点となります。

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どうして、これで三等分になっているのか?というのは、以下の図で確認してみましょう。
不要な線を消して、新たに三角形を作りました。

ノートの平行線は等間隔です。そして、先ほど確認した「平行線と線分の比」を応用すると、三角形の辺の比は1:1:1となります。

つまり、三等分になっていると言うことが分かりますね。

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まとめ

数学の考え方を使って、お札を三つ折りにする方法。これを知っていると役に立つ場面もあるのではないでしょうか。

そして、三等分だけでなく、五等分、七等分などのような、きれいに分けにくいときも、同じ方法を利用することができます。

ぜひ活用してみてください。


文・監修:SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。

編集:TRILLニュース