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知らないと失礼かも…「ご自愛ください」の【NGな使い方】 大人なら知っておいて!

  • 2023.10.23

手紙やビジネスメールの締め言葉として、しばしば使われる、「ご自愛ください」というフレーズ。相手の体を気遣う言葉ですが、正しい使い方を把握してない方もいるかもしれません。

そこで今回は、大人なら知っておきたい「ご自愛ください」の正しい使い方をご紹介。誤った使い方をして相手を不快にさせないためにも、しっかりチェックしておきましょう。

「ご自愛ください」の意味は?

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写真:PIXTA

「ご自愛ください」の“自愛”とは、「自分を大切に労わり、病気などをしないようにすること」という意味。つまり、「ご自愛ください」は、「お体を大事になさってください」と相手を気遣うときに用いる言葉です。

同じ読み方で“慈愛”という言葉もありますが、こちらは「親が子を可愛がるような慈しみ」という意味なので、“自愛”とはまったく別の意味。間違えないように気を付けましょう。

どんなときに使用するの?

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写真:PIXTA

基本的には、時候のあいさつに続けて使用するのが一般的です。季節の変わり目は体調を崩しやすいため、相手の体調面を気遣う意味合いで使用するのがよいでしょう。

また、連絡相手が多忙な場合には、「ご多忙の折ではありますが」「繁忙期に差しかかってきましたので」など、気を利かせた一言を添えてもよいかもしれません。

間違えやすい注意点

「ご自愛ください」というフレーズの意味や使い方をご紹介してきましたが、使用時には注意が必要。以下の2つのポイントに気を付けて使いましょう。

①体調を崩している方には使用しない

「ご自愛ください」は、「体を労わり、体調を崩さないように気を付けてください」という意味があるため、すでに体調を崩している方に使うのはNG。連絡相手が体調を崩していた場合は、「ご回復をお祈りしております」「どうかお大事になさってください」など、回復を願う言葉を使いましょう。

②二重表現に注意

「ご自愛ください」には、「お体を大事にしてください」という意味が込められているため、「お体をご自愛ください」という使い方は、二重表現になってしまいます。「頭痛が痛い」や「馬から落馬する」といった言葉のように、相手に違和感を与えてしまう恐れがあるため、“お体”という言葉は添えずに使いましょう。

正しい使い方で好印象を

相手を気遣うつもりで添えた言葉でも、使い方を間違うと失礼になってしまうことも。意味や使い方をしっかりと把握して使えば、相手に好印象を持ってもらえるかもしれません。ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

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監修:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
編集:TRILLニュース