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「NGワード使ってるかも...」元社長秘書が教える【格上げ&格下げビジネスワード】

  • 2023.8.14
takayuki/shutterstock.com

お料理の際に使用する調味料を指す「さしすせそ」ですが、実は褒め言葉の「さしすせそ」も存在するのをご存知でしょうか?

上手な褒め言葉は、人間同士の関係性を美味しく調合してくれるレシピです。「さしすせそ」の褒め言葉は、相手やシーンを問わずに使うことができます!褒め方や褒め言葉に迷ったときは、褒め言葉の基本「さしすせそ」是非活用してみてください。
難しい言葉よりも咄嗟に使える心のこもった言葉が実用的です。

日々の生活の言い回しに少し気を付けるだけで、自分自身の品格をあげることができるので、是非今日から活用してみてくださいね。

褒め言葉の基本レシピ「さしすせそ」

さ:さすがです。
し:知りませんでした。
す:すごいです。素晴らしいですね。素敵です。
せ:センスがいいですね。
そ:そうなんですね。尊敬します。

褒め言葉は「相手を称える言葉」でもあるため、上司・先輩・取引先などの「目上の人」に対しても使えます。ただし、棒読みのようにただ使うだけでは「心にもないお世辞」として伝わる恐れがあるため、心を込めて使うのがポイントです。さりげなく相槌として使うとよいでしょう。

また、具体的なエピソードと褒め言葉の「さしすせそ」をセットで使用することをおすすめします。例えば、先輩から自分の知らない知識を教わったときは「~なんですね。知りませんでした!」と、教わった知識を復唱する形で褒めるととても良いでしょう!
次は、実践的に例文を交えてご紹介します。

例文で早速実践してみよう!

では早速実践!具体的な例文を使って覚えておきましょう。

  1. さ:さすがです。
    相手の会話に共感しつつ賞賛するときに使います。

    例文)さすがですね!私だったらそんなにうまく立ち回れないと思います。
    例文)いつも細かいところまで気付いてくれてありがとう。チーム全体がよく見えていて、さすがだなと思います。

  2. し:知りませんでした。所作が美しいですね。
    好意的な表現として使います。

    例文)まさかそんなテクニックがあるとは知りませんでした。勉強になります。
    例文)〇〇ですか、知らなかったです!今度、ご一緒させてください。

  3. す:すごいです。素晴らしいですね。素敵です。
    ストレートな表現で相手を褒めるときに使います。

    例文)もう10年以上続けられているんですか!?すごいですね!
    例文)わずか半年でここまでの成果が得られているのは素晴らしいですね。

  4. せ:センスがいいですね。
    相手のスキルや感性などを褒めるときに使います。

    例文)○○様のスーツ選びにはセンスが感じられますね。
    例文)○○様は、いつもお店選びのセンスがいいですね。

  5. そ:そうなんですね。尊敬します。尊重します。
    相手の話に感銘し褒める際に使います。

    例文)そうだったんですね。前職のご経験と現在の努力があったからこそ、ここまでキャリアを積んでこられたんですね。
    例文)先輩の人脈に、心から尊敬します。

NGワードの「たちつてと」

aomas/shutterstock.com

もう一つ、伝授しておきたいことが、意外と知らないNGワードの「たちつてと」
何気なく使用してしまっている可能のある言葉なので、今一度確認をしてみてください。

た:たいしたことないね。
ち:違うと思います。
つ:つまらないですね。
て:適当でいいんじゃないですか?
と:とんでもないです

「ドキッ」とした方もいるのではないでしょうか?
気づかないところであなたの格を下げてしまっているかも知れないので、要注意の言葉となります。覚えておきましょう!

褒め言葉を上手に使うことで、ビジネスシーンを円滑に進めることができます
「すごい」「さすが」などのストレートな褒め言葉は、相手から「そんなことない」と謙遜をされてしまう可能性がありますが、そのような場合に筆者がよくすることは、質問形式で褒めることです。

「どうしてそんなに効率良く〇〇ができるんですか?」など質問形式で尋ねれば、相手も褒め言葉を受け取りやすくなります。
質問をすることで会話も続くので、困った時には是非使ってみてくださいね。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram:@reikonohmi)
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。