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「弊社」の意味 混同しやすい「当社」との違い・使い分けは?

  • 2023.8.31
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ビジネスシーンでよく目にする「弊社」という表現。

知らず知らずのうちに誤った読み方・使い方をしている方は多いのではないでしょうか?

今回は、そんな「弊社」の読み方や正しい使い方をご紹介していきたいと思います。

「弊社」の読み方・意味とは?

「弊社」という言葉は、ビジネスシーンで使い慣れていなければ、意外と読み方を知らない…ということも多いものです。

「弊社」の読み方は、「へいしゃ」が正解です。

実は「弊社」は謙譲語(相手に尊敬を示すためにへりくだって使う言葉)の一つで、自分自身の所属する会社の呼び方になります。

自分の会社をへりくだっていう語。小社。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

場合によっては「小社」という言い方もできますが、へりくだって自分の会社を表現する場合は一般的に「弊社は~」という言い方をします。

「弊社」と「当社」の違い

「弊社」と混同しやすい言葉の一つに、「当社」という言葉があります。

「当社」も自分の所属する会社を指すときに使うため、確かに「弊社」とは意味が違わないように思えるものです。

実際のところ、意味自体は「弊社」も「当社」も変わりません。

厳密にいうと両者は使うシーンが異なり、以下のようなニュアンスで使い分けるのが特徴です。

  • 弊社=社外の人を相手に自分の会社をへりくだって使うとき
  • 当社=社外・社内関係なく、あえてへりくだった表現を使う必要がないとき

実際に、「弊社」の「弊」には「悪い」「良くない」という意味があります。

あえて自分の会社を「悪い会社」と謙遜することで、相手に尊敬の念を示しているということです。

似たような表現に「愚息(ぐそく)」という謙譲語がありますが、これはそのままの意味だと「愚かな息子」になります。

しかしこの表現の正しい意図は、息子をあえて「愚かな息子」と表現してへりくだることで、相手に尊敬の念を示すことにあります。

まとめ

謙譲語は敬語表現の多い日本語らしさが出ている表現で、「弊社」もそのうちの一つといえます。

そのため「弊社」と「当社」は、ビジネスシーンでは正しく使い分ける必要があります。

「弊社」と使うべき場面で「当社」と伝えてしまうと、やや失礼な印象になる可能性があるため、使い分けには注意しましょう!