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お葬式の服装マナーのNGって?正しい持ち物や身だしなみについて詳しく解説

  • 2023.6.29
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お葬式に参列する際に、気をつけるべきポイントは様々。「まさか…」と思ってしまうようなことが、もしかしたらマナー違反になってしまうかもしれません。

そこで今回は、株式会社メモリアルアートの大野屋の杉山奈緒さんに取材をさせていただきました。本記事では、お葬式の服装マナーや持ち物などについてご紹介します。

お葬式でマナー違反になる服装とは?

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出典:akiyoko/Shutterstock.com

--学生の頃にお葬式に参列した際は、学校の制服を着て行った記憶があります。

杉山さん:そうですね。学生なら学校指定の制服を持っている方も多いと思いますし、それで問題ないでしょう。

--しかし、社会人になるとそうも行きませんよね。そこで、お葬式で気をつけるべき服装のマナーについて教えていただけますでしょうか?

杉山さん:お通夜や葬儀では、故人へのお悔やみの気持ちを表すため、黒を中心とした落ち着いた色味で露出の少ない服装をします。ヘアやメイク・ネイル、バッグや靴なども含め、派手な色やデザインのものは避けましょう

正しい服装(男性・女性)を教えてください

--なるほど。それでは、お葬式の場合における、男性・女性の正しい服装について伺ってもよろしいでしょうか?

杉山さん:わかりました。それでは、「正礼装」と「略礼服」に分けてお伝えします。

・正礼装…故人に近い立場(喪主、葬家)が着るもので、男性はモーニング、女性は襟がつまった長袖のブラックフォーマル。また、男女ともに、和装は正礼装になります。
・略礼服…一般の会葬者が着るもので、男性はブラックスーツ、女性は黒を基調としたワンピース、スーツです。

--なるほど。性別だけでなく、立場によっても気をつけるべきポイントがあるんですね。

杉山さん:そうですね。実は、ほかにも気をつけるべきポイントはたくさんあるんですよ。

要注意!身嗜みで気をつけるべきポイント

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出典:beauty-box/Shutterstock.com

--なるほど。いくつか教えていただいてもよろしいでしょうか?

杉山さん:もちろん。たとえば、レースや刺しゅうなどのの装飾が華美なものは避け、スカートはひざ下のものを。黒のストッキングを履き、タイツは避けましょう

--スカート丈に気をつけるだけでなく、タイツも避けた方がいいんですね。靴はどのように選べばよいでしょうか?

杉山さん:靴はプレーンな黒い皮や布製のパンプスで、光沢や飾りのついたもの、ピンヒールやウエッジソールは避けましょう。

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出典:matsu5/Shutterstock.com

--ありがとうございます。そのほか、バッグやアクセサリーなどで注意点はありますか?

杉山さん:そうですね。バッグは光沢や飾りのないもので、殺生を連想させる革製品のものは避けます。アクセサリーは、つけないか白か黒のパール・ジェットのみ。結婚指輪はOKですが、派手な時計は外しましょう。

--バッグの場合、革製品は避けた方がいいんですね。ビジネスバッグは素材に革が使われているものも多いですし、私も気をつけたいと思います。

杉山さん:ほかにも、化粧はナチュラルメイクで、ヘアアクセサリーも地味な色とデザインにします。派手なネイルは、できればオフしましょう。

急遽参列することになったら…最低でも抑えるべきポイントは?

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出典:chaponta/Shutterstock.com

--最後に1つ教えてください。
急に連絡が来てお葬式に参列することになった場合、服装や身だしなみで最低でも抑えておきたいポイントはありますか?

杉山さん:急に参列することになった場合は、お通夜でしたら平服でもかまいません

--なるほど。突然のこととなると、すぐに正しい服装を用意することは難しいですもんね。

杉山さん:ただし、平服とは、礼服でなくてもよいという意味ですが、普段着ではありません。男性は黒、紺、グレーなどのジャケットやスーツ、女性はシンプルなスーツやブラウス、ワンピース、紺やグレーの無地スカートなどが一般的です。会社のロッカーに地味な色のジャケットや黒いネクタイなどを備えておくのも便利です。

今のうちに備えておこう

お葬式に参列する際は、服装や身嗜みに関して様々な注意点があります。仕事先ですぐに用意できない…という場合でも、会社のロッカーなどに最低限の備えがあれば安心かもしれません。

いざという時に慌てることがないように、今のうちから準備しておけるとよさそうです。

 

※記事内の画像はイメージです。

取材したのは…

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取材:株式会社メモリアルアートの大野屋
杉山奈緒
2016年メモリアルアートの大野屋に入社。年間2万6千件を超えるお葬式、お墓、手元供養、無料仏事相談・お問合せを承ってきた「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーを務める。お墓ディレクター2級、仏事コーディネーターの専門資格を保有。豊富な知識と落ち着いた語り口でお客様に寄り添った回答が強み。『みんなの記事監修』でも葬儀・お墓・仏壇・終活・仏事マナーの専門家として活躍中。

テキスト・編集:TRILLニュース