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「全部答えられる?」四十九日・一周忌・三回忌の意味を《プロに聞いてみた!》

  • 2023.6.27

「四十九日」や「一周忌」など、故人を供養するために様々な「法要(ほうよう)」が行われます。

しかし、言葉は聞いたことがあっても、「四十九日に何をするの?」「いつから数えて四十九日?」と言うように、しっかり理解できている方は意外と少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、株式会社メモリアルアートの大野屋さんに取材をさせていただきました。「法要」や「年忌法要」について、詳しく伺ってきましたよ。

「法要」って一体何?

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--まず初めに、「法要」と「年忌法要」がどのような行事なのか、教えていただけますでしょうか?

杉山さん:法要とは、残された家族が亡くなった人を供養するための行事です。僧侶に読経をしてもらうほか、親族が集まって親交を深める大切な場でもあります。

--四十九日をよく耳にしますが、法要はどのような日程で行われるのでしょうか?

杉山さん:実のところ、元々最初に行われる法要は四十九日ではないんです。亡くなった日から7週間の間は、故人が成仏できるよう7日ごとに法要が営まれます。

--なるほど。それぞれの名称を教えていただけますでしょうか?

杉山さん:大丈夫ですよ。

初七日(しょなのか・死後7日目)・二七日(ふたなのか・死後14日目)・三七日(みなのか・死後21日目)・四七日(よなのか・死後28日目)・五七日/三十五日(いつなのか/さんじゅうごにち・死後35日目)・六七日(むなのか・死後42日目)・七七日/四十九日(なななのか/しじゅうくにち・死後49日目)・百か日(死後100日目)

です。最近では初七日忌以降六七日まで、それに百か日を省略し、四十九日に親戚などお声がけして法要を行うことが多いようです。

その後は一周忌、三回忌、七回忌と故人の命日に年忌法要を営みます。

「四十九日」って一体何?

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--ありがとうございます。それでは、次に四十九日について、詳しくお話を伺ってもよろしいでしょうか?

杉山さん:四十九日忌は、死後49日目に行う法要です。仏教では亡くなってからの49日間を「中陰(ちゅういん)」といいます。7日ごとに生前に犯した罪を裁かれ、49日目には閻魔王の裁きによって極楽浄土へ行けるかどうか決定されるため、遺族は故人の成仏を願って7日ごとに追善法要を営みます。そのため、四十九日忌は「満中陰(まんちゅういん)」とも呼ばれます。お墓がある場合はこの際に同時に納骨も行います。

--故人が無事に成仏できるよう願うための、大切な期間なんですね。

杉山さん:また、亡くなってから四十九日までは「忌中(きちゅう)」ともいい、遺族は喪に服し身を慎むべき期間とされています。四十九日忌は忌中から日常生活に戻る「忌明け(きあけ)」の法要としての意味合いもあります。

年忌法要はいつまでするの?

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--四十九日は「忌明け」の法要として、1つの区切りになっているんですね。
では、一周忌、三回忌…と故人の命日に行われる年忌法要はいつまでするものなのでしょうか?

杉山さん:一般的には、三十三回忌が「弔い上げ(とむらいあげ」といわれる区切りの年忌法要です。ご先祖様の仲間入りをしたと考え、三十三回忌をもって個別の年忌法要は終わりにします。しかし昨今は少子高齢化の波を受けて、三十三回忌よりも前に弔い上げとしたお話もよく聞きます。

--近年は、お葬式が「一般葬」から「家族葬」が増えているように、年忌法要の形式も変化していってるんですね。

杉山さん:そうですね。一方、五十回忌や百回忌など「遠忌(おんき)」という年忌法要を営むこともあり、ここはご家族の判断になります。

法要が重なったら…?

--詳しく教えていただきありがとうございました。
最後に、もし同じ年に2つ以上の法要が重なった場合、合わせて執り行っても大丈夫なのでしょうか?

杉山さん:かまいません。一年に2つ以上の法要が重なった場合、同時に行うことを「併修(へいしゅう)」や「合斎(がっさい)」といいます。その際は、命日が早い方に合わせて法要を行うことが多いです。

時代とともに変化している

近年「家族葬」が増えていることは聞き及んでいたものの、年忌法要の形式も変わっていたことは知りませんでした。これから時代が経る中で、お葬式や法要のあり方もさらに変化するのかもしれませんね。

取材したのは…

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取材:株式会社メモリアルアートの大野屋
杉山奈緒
2016年メモリアルアートの大野屋に入社。年間2万6千件を超えるお葬式、お墓、手元供養、無料仏事相談・お問合せを承ってきた「大野屋テレホンセンター」で仏事アドバイザーを務める。お墓ディレクター2級、仏事コーディネーターの専門資格を保有。豊富な知識と落ち着いた語り口でお客様に寄り添った回答が強み。『みんなの記事監修』でも葬儀・お墓・仏壇・終活・仏事マナーの専門家として活躍中。

テキスト・編集:TRILLニュース