たまに目にするけれど、意味をしっかり確認してこなかった、正しく読めているのか自信がない、そんな漢字もありますよね。
今回ご紹介する漢字「常套」は、常套手段や常套句として出てくることが多いです。常套の常は読めるにしても、套は自信がないという方もいらっしゃるのでは。
そこで今回は、常套の読み方と意味を解説していますので、「読み方を確認しておきたい」「意味をしっかり確認しておきたい」と思った方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
「常套」の意味
常套は、「ありふれた仕方や方法」または、「決まりきった仕方や方法」という意味です。
【常】はいつも、日ごろという意味、【套】にはありきたり、古くさいという意味があり、常套は、いつもと変わらないありきたりの仕方・方法となります。
「常套」の読み方
常套の読み方は「じょうとう(じょう-とう)」です。
漢字だと目にする機会が少ないかも知れませんが、中でも常套を使った四字熟語「常套手段」は映画や小説、ビジネスシーンなどでもよく登場します。
個別だと、【常】 の音読みはジョウ、訓読みは「つね」「とこ」「とこしえ」です。
【套】の音読みはトウ、訓読みは「おお(い)」「かさ(ねる)」になります。
常套の例文
最後に、常套を使った例文を5つ紹介します。もし日常の中で使えそうな場面があったら使ってみてください。アウトプット(発信)することで、より言葉が定着しやすくなりますよ。
- 職業安定所に登録するのが求職の常套だ。
- ビジネスで使える常套句にはさまざまなものがある。
- 子供に理由を付けてお小遣いをせびってくる(せがむ、ねだる)のが夫の常套手段だ。
- 先に準備を済ませるのが彼女にとっての常套だ。
- 自分が誰かをハッキリ名乗らないのがオレオレ詐欺の常套手段だ。
まとめ
常套について、意味や読み方について紹介してきました。
中でも常套を使った四字熟語「常套手段」や「常套句」は、映画や小説などで度々登場しますし、ビジネスシーンでも登場する言葉です。
正しい読み方とともに、意味もしっかり理解することでより的確な場面で使いこなせるでしょう。
参考文献:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)