保護者「娘に友達がいないようだ」　元保育士が受けた“想定外の要望”に困惑してしまうワケ

保護者の方は、「保育園や学校で、子どもは楽しく過ごせているのか」不安に思うこともあるのではないでしょうか？

特に、子どもが小さい場合、本人の話から詳しく状況を把握するのは難しいからこそ、心配になってしまうのは、多くの保護者の方が経験することだと思います。そのため、保育園には不安を抱えた保護者の方から様々な要望をいただくことがあるんです。

今回は、元保育士の女性が、保護者の方から受けた「想定外の要望」を教えてくれました。

これは私が保育士3年目で、年長のクラス担任になった時の話です。

私のクラスは、園児同士が仲良く喧嘩も少ない方でした。友達と馴染めない子、喧嘩が多い子がいる場合は注視するようにしているのですが、そのような子もほとんどいなかったため、私は安心して過ごしていました。

しかしある日、女の子の連絡帳を開くと一枚の封筒が挟まっており、便箋が2枚に保護者の方から相談が綴られていました。

内容を要約すると
『娘がお迎えに行くといつも一人で遊んでいる、誰も友達がいないと言っているので友達ができるようにしてほしい』とのことでした。

読み終わった後、私の頭の中は「？」でいっぱいになり、心底驚いてしまいました。
なぜなら、その女の子は、いつもお友達と仲良く遊んでいて、決して友達と馴染めない子ではなかったからです。

しかし、保護者の方がかなり心配されているご様子。そこで、クラスの中でも積極的な女の子グループに声を掛け、一緒に活動をしたり遊んだりするよう声をかけ、促しました。

一時は声かけをした女の子グループと遊ぶことも多かったようですが、卒園する時には、もともと仲が良かったおとなしいグループへ戻っていました。

女の子は、自分が落ち着くことのできる居場所を自分で探し出したのでした。何はともあれ、その女の子が自分の居場所を見つける事ができたのであれば、それ以上のことはありません。

保育士の方は、子どもたちが楽しく園で過ごせるように様々なサポートしているのですね。

それでも、保護者の方にとっては、子どもの友人関係が上手くいっているのか気になるところです。しかし、少し遠目から子どもたちを見つめ、子どもの自発的な行動を見守ることも必要なのかもしれません。

編集：TRILLニュース

提供：元保育士（保育士資格あり）・20代女性

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