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元フードデリバリー配達員の「今までで最も価値あるチップ」に秘められた“心温まるストーリー”

  • 2023.6.16
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画像:PhotoAC

仕事をしていると、「ああ、この仕事をしていてよかったな」と感じる場面はあるのではないでしょうか。コロナ禍もあって宅配業界が普及した今、配達員も何千件とお宅をまわる中で、様々な方と関わることが多いのだといいます。

今回は、2年間4,500件以上に配達してきたフードデリバリー配達員の男性が実際に体験した“心温まるストーリー”をご紹介します。


天気の良い日曜日の昼、サンドイッチのお届け先は広い公園のど真ん中でした。「噴水広場におります」とのメッセージを頼りに、炎天下の人混みのなかを縫いながらお客様を捜索します。

こういったアウトドア中のお客様への配達は通常より大変なので、正直「運が悪かったな〜」と思っていると、ようやくお客様を発見しました。

若いお父さんお母さんと3歳くらいの女の子の3人家族が「こっちでーす!」と手を振っています。「暑いなか本当にありがとうございます」と労いの言葉をかけてくれました。とても良い人たちだっただけに、めんどくさいと思った先程の自分を殴りたくなりました。

商品を渡そうとすると、女の子がよちよちと歩み寄ってきて、お礼の言葉と共に何やら手を差し出しています。その小さな手から手渡されたのは、小さいどんぐり2つ。直前まで握り締められていたせいか温かく、その子が大切にしていたことが伝わってきました。

私は、何よりも価値のあるチップを頂いてしまいました。私が女の子に深々と頭を下げると、その様子を見たご両親は優しく微笑んでいました。

次の配達へ向かう私の足取りは不思議と軽く感じた、私が配達員として働いていた中で“最も心温まった出来事”でした。


小さな女の子からの素敵なプレゼントに心温まった配達員の方のエピソード。

大人になって色々な経験をすると、子ども達から受ける純粋な感謝な気持ちは何物にも変え難い嬉しさがありますよね。また、働いている方への感謝の気持ちを伝えることの大切さを子どもに気づかされるエピソードでもありますね。


編集:TRILLニュース編集部

提供:元フードデリバリー配達員・20代男性(約2年間・4,500件以上の配達実績あり)

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています。

※画像はイメージです。