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知られざる女子小学生“体毛のお手入れ事情” 低年齢化が進む驚きの「4人に1人」のデータ、母の悩みも判明

  • 2024.10.9
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写真:PIXTA(イメージ)

男性向け化粧品の市場規模が年々拡大しているように、今や美容への意識の高まりは性別を超えたものになってきています。

除毛クリームなど、体毛ケア商品を含む化粧品の開発・販売を行う株式会社鈴木ハーブ研究所が2024年4月、25〜49歳の女性で小学1年生から6年生までの女児の母親600人を対象に行なった「お子さまの体毛事情に関する調査」によると、さらに近年は「低年齢化」が進んでいることがわかりました。

今回はこの結果をもとに、鈴木ハーブ研究所の広報担当である疋田茉菜美さんに気になるポイントを伺いました。

体毛のお手入れは「4年生」から激増

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提供:鈴木ハーブ研究所

今回の結果で注目すべきポイントは「小学4年生から体毛のお手入れ(※)をする女児が激増している」ことです。

3年生では5%に過ぎなかった「現在お手入れをしている」回答者が4年生では24%、5年生では26%、6年生では28%と、驚くことに4年生以上の女児のおよそ4人に1人以上が体毛のお手入れをしていることがわかりました

さらに、「まだお手入れはしていないが、体毛が気になっている」回答と合わせると4年生で53%、5年生で66%、6年生で73%2人に1人以上に急増します。

このことについて疋田さんは「この年代は『第二次性徴期』に当てはまります。この時期に子どもは体毛が生え始めたり、濃くなったりします。そのため、小学4年生というのは『体毛について考え出す一つの境目となる年次』と言えるのではと思います」と言います。

(※)お手入れとは、「剃る」「抜く」「除毛クリームなどを塗布する」「クリニックで施術を受ける」など、体毛ケアに係る行為を指します

プールの授業で友達から…

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写真:PIXTA(イメージ)

具体的にどの部位の体毛が気になるのでしょうか。

疋田さんによると「夏の半袖や体育の授業などで露出する、目につきやすい腕や足だけではありません。『プールの授業で友達から背中の毛を指摘された』といった声もありました」とのこと。

気になり始める季節としては、やはり薄着になるタイミングの夏が多いようです。

「親自身が体毛に悩んだ経験の有無」が回答結果に大きく左右

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提供:鈴木ハーブ研究所

注目すべきデータがもう1つあります。

それは、回答者である母親自身が「過去に体毛に悩んだ経験がある」と答えた人とそうでない人とでは、子どもに対する体毛への考え方は大きく違っていたのです。具体的には、悩んだ経験が無い方は、64.8%が「本人が気にしないのであれば体毛ケアは不要」と回答しており、悩んだ経験がある方の3倍近い回答率となっています。

また、別の質問では、悩んだ経験がある方の半数近くは「何歳からケアし始めるのがいいか悩んでいる」こともわかりました。

低年齢化する背景にはスマホやSNSなどの普及が要因?

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写真:PIXTA(イメージ)

第二次性徴期に伴い、小学校高学年の女子生徒が体毛を気にし始めることがわかりましたが、この水準は以前から同様だったのでしょうか。疋田さんは「データを取り始めたのが2023年からのため過去データとの比較は難しいですが、ここ最近、体毛への意識の高まりの低年齢化は進んでいると感じます」と言います。

また、この若年化の背景を予測すると一要因としてスマホ、SNSの普及があるかもしれません。

スマホでSNSを開けばサロンやクリームなど脱毛にまつわる広告をよく目にします。その多くは体毛が濃いことが異性から嫌われる要素の1つと謳うものだったり、体毛を剃るという行為から解放され効率的な生活になるというものが多いのが実情です。

今ではスマホを持っている小学生も珍しくはなく、また持っていなくても親のスマホを触っていると、こういった広告を目に触れることが多いので潜在的に体毛に対する意識が高まっているのかもしれません。


※サムネイルおよび記事内の写真出典はPIXTAでイメージとして使用しています。

データ提供・取材協力:鈴木ハーブ研究所