雨が続いた後や車が汚れてしまったときなどに、自宅で洗車を行う方は多いはず。しかし、ベストな洗車の頻度や洗車のタイミングは、意外と知られていないかもしれません。
そこで今回は、車検・タイヤ交換・カー用品販売など、車に関するサービスを幅広く扱っている、オートバックスセブンの川添さんに取材。洗車にまつわる疑問や、効率的な洗車の方法などを詳しく教えていただきました!
洗車のベストな頻度は?
--洗車のベストな頻度やタイミングを教えてください。
川添さん:ベストな頻度は、およそ月に1度です。ただし、高速道路を走行した後や、泥道、雪道、海沿いの道を走行して車が汚れた場合は、頻度に関係なく、早めに洗車をするのがいいでしょう。
洗車に適した天気は、“曇りで風のない日”かつ、“朝方と夕方”がおすすめです。
--今まで、晴れの日に洗車をしていました…!
川添さん:「洗車日和だ!」と晴れの日に洗車をする方も多いのですが、晴れの日はボディに付着した水滴が蒸発しやすいので、水垢になりやすいんです。気温が高くなる昼間の時間帯も水垢になりやすいため、朝や夕方での洗車がおすすめですよ。
また、風の強い日は、砂ぼこりや花粉、黄砂が空気中を舞っているので、洗車してもすぐに汚れてしまいます。風がない日のほうが、洗車後もきれいな状態を保ちやすくなります。
--ちなみに、車に乗る機会が減って、長期間洗車していない方もいると思います。普段車に乗らない場合はどうすればいいでしょうか?
川添さん:車にあまり乗らない方でも、定期的な洗車をおすすめします。洗車の頻度が低いと、ボディに付着している汚れが原因で塗装面が劣化する可能性があります。月に1度は洗車するといいでしょう。
さらにきれいになる!洗車のコツ
--自宅で洗車するときの流れやポイントを教えてください。
川添さん:まずは、車の屋根からタイヤ周りにかけて、上から下へ水で汚れを洗い流します。全体の汚れを流したら、カーシャンプーやタイヤホイール用のクリーナー、スポンジ、ブラシを使って、タイヤホイールを洗います。
--ボディより先にタイヤ周りを洗うんですね!
川添さん:タイヤ周りを洗ったときに飛び散る汚水などがボディに付いてしまう可能性があるので、タイヤ周りを先に洗ってくださいね。
タイヤ周りを洗い終えたら、次はボディ。カーシャンプーをしっかり泡立ててから、ボディ用のスポンジで洗って水で流した後、水滴が乾く前に素早く拭き取れば完了です。
--洗車する際の注意点などは何かありますか?
川添さん:洗車のポイントは3つです。1つ目は、シャンプーが乾かないように、ボディの一面を洗うごとに水でシャンプーを洗い流すこと。
2つ目は、ボディ用とタイヤ周り用とでスポンジは必ず使い分けることです。タイヤ周りを洗ったスポンジは砂などが付着しているので、ボディを洗うとキズが付いてしまいます。
3つ目は、ボディの温度が下がっている状態で洗車することです。ボディが熱いと、シャンプーや水滴が乾きやすく水垢になります。走行後や気温が高い昼間は避けてくださいね。
洗車の効率アップ!あると便利なアイテムとは?
--自宅で洗車するときにあると便利なアイテムを教えてください。
川添さん:おすすめは「高圧洗浄機」「大判のマイクロファイバークロス」「脚立」の3つです。
--それぞれ、どのように使うものなのでしょうか?
川添さん:高圧洗浄機は、ボディ全体の汚れを洗い流すときに役立ちます。はじめに高圧の水で砂埃や汚れを落とすことで、洗車の効率がアップしますよ。
大判のマイクロファイバークロスは、最後に水滴を拭き取るとき、広範囲の水滴を一気に拭き取れます。拭き上げ時の時間短縮になるので、持っておくと便利です。
脚立も洗車しやすくなるのでおすすめです。ミニバンの洗車時はもちろん、最近の軽自動車は高さがあり、地面に立っている状態では車の屋根に手が届かないことが多いため、脚立を用意しておくとスムーズに洗車しやすくなるでしょう。
コツを押さえて効率的に洗車しよう
洗車のベストなタイミングや、よりきれいになる洗車のコツなどをご紹介しました。晴れの日は避ける、ボディよりタイヤ周りを先に洗うなど、意外と知らないことも多かったのではないでしょうか?
川添さんのお話を参考に、効率的な方法で洗車してみてくださいね。
今回取材したのは…
取材した方:川添 義将さん
オートバックスセブン カーライフ商品部 カーライフ商品課