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婦人服店で“コーディネート一式”を購入した客→後日、告げられた“悲劇的な返品理由”とは

  • 2023.6.2
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画像:PhotoAC

私が20〜30代向けの婦人服の企画販売、接客業をしていた頃の話です。

勤め出してから数ヶ月後、私の担当となった女性客はますます頻繁にご来店されるようになりました。最初は慣れない職場での顔見知りが増えたことに喜びを感じ、いつものような接客を心掛けていました。しかし、時間が経つにつれて彼女は具体的な私生活の悩みを相談し始めて、買い物も月に時々に減ってしまいました。

それでも彼女が来店するたびに、私は彼女の恋愛相談を聞きながら接客を行っていました。ある日、彼女は「気になる男性との食事のためにコーディネート」をお願いしてきました。私は喜んで彼女のために多くの試着を提案し、彼女は一式の洋服を購入してくれました。

ところが、数日後に彼女が再び訪れた際、私が視界に入っているのに別の店員に話しかけていることに気がつきました。私は彼女に声をかけてみましたが、彼女は「あのコーディネートが上手くいかなかったから、もう頼まない」と言い出し、返品を申し出てきました。

私は彼女のために一生懸命になってコーディネートを提案し、彼女もその時は喜んで購入してくれたのですから、それをすぐに否定されるのは少々残念でした。

それ以降、彼女はあまり来店しなくなりました。私は彼女のことを心配しながらも、他のお客様への接客に専念しました。接客業では、お客様との関係が変化することもあるのだと学びました。私は今でも、お客様に対して最高のサービスを提供することを心掛けています。

常連の女性客から恋愛相談を受け、真剣に接客したにも関わらず、彼女に頼まれたデートシーンでのコーディネートが上手くいかなかったとして返品を申し出られるというトラブル…。 接客業には難しさがあると感じました。
 


編集:TRILLニュース編集部

提供:元アパレル店業界・20代女性(現在40代)/ 企画販売・接客業 経験凡そ1年半

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています。