あなたは“絶対値”を覚えていますか？「|-20|」が示す値とは【数学の問題】

海に浮かぶ泡の数程度かもしれませんが、数学ではさまざまな記号が使用されます。その数々の記号を覚えるのが大変で、数学が苦手になった人も少なくないかもしれません。

しかし、数字の左右にある棒のようなこの記号を覚えていますか？

この記号が挟む数字は「絶対値」を示します。

絶対値が何か、思い出しましたか？それでは答えをご覧ください。

答えは「20」です！

絶対値とは「原点からの距離」つまり「0からどれだけ遠ざかっているか」を示す数字です。

例えば、ある地点(0)から、前に4歩歩いても後ろに4歩下がっても、原点(0)からは同じ4歩の距離遠ざかったことになります。この「4」という距離が絶対値になります。

そして、前に歩く、後ろに下がるという動作は、+や-という符号で示すことができます。例えば、基準点から 4歩前に進むのは「+4」、4歩後ろに下がるのは「-4」となります。つまり、「絶対値は距離、+や-は方向」を示すとも言えます。

逆に、「絶対値が20となる数を答えてください」という問題だったら、どのように答えるべきでしょうか？
答えは「+20と-20」になります。

絶対値は距離だけでなく、温度計としても解釈することができます。
気温が基準から10度上がることは「+10」で、10度下がることは「-10」で、その10度という温度差は絶対値「10」となります。

絶対値は、普段使用する機会はほとんどないため忘れていた方もたくさんいることでしょう。

暇つぶしの一環として、記憶を呼び覚まし、また数学クイズに挑戦してみてくださいね。

文／編集：TRILLニュース編集部

監修：SAJIMA

日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」。