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新郎が席を立った直後…、新婦が伝えた“驚愕の依頼”にプランナーが困惑したワケ

  • 2023.5.19
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画像:PhotoAC

ウェディングプランナーとして働いていた時、最も驚いたお客さまからの要望の話です。

私は結婚式場のウェディングプランナーとして当時働いていました。昨年、一つとても印象的なエピソードがありました。それは、一組の新しいカップルが我々の式場で挙式を挙げることに決定した後のことです。

その日、新郎新婦ともに笑顔でお申込書を記入していました。新郎はちょっとトイレに行きたいと言い、席を立ちました。そのとき、新婦が私に向かって「あの、ちょっと聞いていただけますか?」と言いました。

彼女は緊張したような、でもどこか落ち着いた声で「実は、主人に実年齢を話していないのです。本当の年齢を、ここで秘密にしていただけないでしょうか?」と言いました。

それまでに私は様々な要望を受けてきましたが、これほど驚く要望は初めてで、少し戸惑ってしまいました。しかし、彼女の瞳には真剣な表情が浮かんでいました。

私たちはすぐにチームを集めて相談しました。我々から直接新郎に年齢を話すことはないのはもちろんのこと、しかし、結婚の申請書類やその他の手続き中で何らかのタイミングで新郎が新婦の本当の年齢を知ってしまう可能性があること、またその際の責任は我々が負えないことなど、いくつかの懸念点が浮かび上がりました。

そこで、その旨を新婦に伝えることに決めました。彼女は少し残念そうに見えましたが、「分かりました」と一言だけ返し、それ以上は何も言わなかったのです。

その後、その話題は彼らから一度も出ることはありませんでした。挙式の日まで、それは我々と新婦だけの秘密でした。

「一生を共に過ごす」と決めた相手に自分の年齢を伝えられないという、これまでにない状況に戸惑いつつも、それが彼女たちの結婚生活の一部であることを理解した驚きのエピソードでした。

 


編集:TRILLニュース編集部

提供:元ウェディングプランナー旅行会社勤務・20代女性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています。