毎日毎日暑い今日この頃、そんな今の時期に欠かせないのがエアコンです。1日中付けっぱなしで生活しているという方も多そうですが、長時間使用していると、部屋の空気がこもったり、乾燥したりしてしまうこともありますよね。
そこで今回は、エアコンの専門家に「エアコン使用時の悩み解消法」を取材!
ダイキンのショールーム「フーハ東京」に足を運び、広報担当の由井明日香さんに、エアコンの乾燥対策や換気方法についてうかがってきました。
夏場のエアコン使用時に乾燥を感じたら?
--エアコンを使っていると乾燥を感じるときがありますよね。どんなことに気を付けたらよいのでしょうか?
由井さん:基本的に、夏場に乾燥を感じるほど湿度が下がる日は少ないと思います。ですが、エアコンの風が直接体に当たっている場合は、乾燥を感じることがあるかもしれません。エアコンの風向を水平にすると風が当たるのを防ぐことができます。
風向を水平にするメリットは他にもあります。冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に溜まる性質があり、室内に「温度ムラ」が発生すると快適性が低下してしまいます。風向を水平にしておくと、下に向けたときよりも温度ムラが和らげられ、室内全体の快適性が向上します。
また、風向を水平にしながら空気清浄機やサーキュレーターを活用して、天井付近に暖かい空気がたまらないよう室内の空気を撹拌すると、節電にも繋がります。室内機の中に搭載された温度を検知するセンサーが「まだこの部屋が十分に冷えていない」と判断してしまい、必要以上に運転することを防げるためです。
ちなみに、適切な湿度は、40~60%と言われています。40%以下になると、乾燥してウイルスが活性化しやすく、60%以上になるとカビが繁殖しやすくなります。梅雨時は湿度が80%を超えるときもあり、冷房運転や除湿運転で湿度をコントロールすることも大切です。
エアコン使用時の換気方法
--エアコンを使用して部屋を締め切っていると、空気がこもってしまいます。換気も必要ですか?
由井さん:ご自宅に備わっている「24時間換気システム」を使用することで、基本的な換気を行うことができます。ニオイがこもって、室内の空気を入れ替えたいと感じたときは、窓を開けて換気をするのも良いと思います。
ただ、窓を開けると暖かい外気が入ってきてしまったり、室内の冷えた空気が外に逃げてしまったりします。そうすると、エアコンに負荷がかかり余分な電気代が発生してしまいます。
エアコンを付けたまま窓を開け換気を行う場合は、エアコンから離れた位置にある窓を開けるようにしましょう。
--1日外出した後に帰宅すると、部屋がもわっと暑くなっていますよね。すぐに冷房を付けても大丈夫でしょうか?
由井さん:帰宅したらまず窓を開けて換気を行い、部屋の熱気を逃がしてあげましょう。熱を逃がしてから冷房を付けたほうが、エアコンの負担を減らせますよ。
エアコン悩みを解決して、快適な夏を
暑い夏場はエアコンを付けっぱなしにすることが増えるため、エアコンによる乾燥やこもった空気が気になる方も多いと思います。しかし、今回紹介したアドバイスを実践すれば、より快適に過ごせるようになるでしょう。
節電対策にも繋がるため、ぜひ役立ててみてください!
今回取材したのは…
取材した方:由井 明日香さん
ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室 広報G
編集:吉田穂菜美(TRILLニュース)
撮影:雪か企画・ヒゲ企画