「古いエアコンは電気代が余計にかかる？」って本当？専門家にズバリ聞いてみた！

「古いエアコンは電気代が余計にかかる？」と感じたことがある方もいるかもしれません。今年は猛暑が予想されるらしく、エアコンを使う頻度が高まりそうですが、できるだけ電気代は節約したいですよね。

そこで今回は、気になる疑問をエアコンの専門家に聞いてみました！お話をうかがったのは、広報担当の由井明日香さん。

古いエアコンの買い替え時期や購入のポイントなど、きっと参考になるはずです！

--古いエアコンを使い続けるのは良くないのでしょうか？電気代がムダにかかるのか心配です…。

由井さん：エアコンの消費電力は、1990年から2010年にかけて半分程度に削減されてきました。こうした飛躍的な省エネ性の向上が行われ、近年でも少しずつ省エネ性は上がっている状況です。

--エアコンの省エネ性能が一気に上がった時期があったんですね。エアコンの寿命はどれくらいなのでしょうか？

由井さん：エアコンメーカーが定めている設計上の標準使用期間は、およそ10年です。内閣府が発表している消費動向調査によると、13年程で買い替えることが多いようです。

省エネ性能に優れた機種に買い替えたほうが、日々の電気代を抑えられる場合もあるため、お持ちのエアコンを長年使用しており、もし不具合が気になる場合は買い替えを検討してみてくださいね。

--10〜13年がエアコン買い替えの目安なのは初めて知りました！購入時に見るポイントはありますか？

由井さん：新しいエアコンを購入する際に参考になるポイントは、大きく3つです。

まずは、「消費電力量期間合計」。1年間の大まかな消費電力量を示しています。消費電力量期間合計に31円/1kwhをかけると、1年間の電気代の目安を算出できますよ（※）。

「通年エネルギー消費効率（APF）」と「省エネ基準達成率」にも注目してみてください。これらの数値が高いほど、省エネ性が高いことを表しています。

そしてご自身の部屋の大きさに合うかどうかに考えつつ、エアコンを選ぶことが大切です。

※電気代の換算：公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会電力料金目安単価 31 円／kWhより

10〜13年を目安にエアコンの見直しを行うことが重要だと分かりました。本格的な夏を迎えると、エアコンの点検や買い替えのお問い合わせが集中し、通常よりも工事などの対応に時間がかかってしまう場合もあるそうです。

今のうちに試運転を行い、エアコンが正常に作動するかを確認しておくと、夏に慌てることもありません。ぜひ、由井さんのお話を参考にしてくださいね。

取材した方：由井明日香さん
ダイキン工業株式会社コーポレートコミュニケーション室広報G

編集：吉田穂菜美（TRILLニュース）
撮影：雪か企画・ヒゲ企画