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【メーカー直撃】これがルンバのリアル 「電気代」「騒音」「清掃能力」…気になる疑問ぜんぶ聞く

  • 2023.4.12
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写真提供:アイロボットジャパン

こんにちは、生活家電が大好きなライターの柴野です。

みなさんはロボット掃除機を使っていますか?

「ルンバ」などロボット掃除機の話題もよく耳にする昨今ですが、「もうロボット掃除機は手放せない」という利用者の声も少なくありません。

高騰が続く電気代が家計の悩みのタネ…

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出典:pu_kibun/Shutterstock.com

ここ最近の家計を悩ます要因の1つが、高騰し続ける「電気代」ではないでしょうか。普段と同じ使い方をしているのに明細書を見てビックリ、という経験を最近したばかりという方も多いはず。

そこで今回はロボット掃除機を使用するにあたって、電気代がおおよそどのくらいかかるのかを「ルンバ」を製造・販売するアイロボットジャパンのシニアコミュニケーションマネージャーの村田佳代さん(以下村田さん)に伺いました。

その他、ロボット掃除機の購入を検討する際に多くの人が知りたい疑問もあわせて伺ったので、一挙にご紹介します!

ギモン1 | ロボット掃除機が向かない家や間取りはある?

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写真提供:アイロボットジャパン

まず、1つ目の疑問は「ロボット掃除機を導入するにあたって向かない家や間取りはあるの?」というもの。和室やフローリング、カーペットなどさまざまな住環境がある中で、ロボット掃除機が得意・不得意とする住環境はあるのでしょうか。

「ロボット掃除機はフローリングはもちろん、絨毯やカーペット、畳、クッションフロアなどの幅広い床材で問題なく使用できます」(村田さん)

フロアが階段や大きな段差で隔てられている場合を除いて、ロボット掃除機本体が通れるスペースの確保さえできていれば、家の間取りを選ぶこともありません。

つまり、一般的な住宅ならほぼ導入が可能といえるのではないでしょうか。

ギモン2 | 複雑な初期設定や難解な操作が必要なのでは?

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写真提供:アイロボットジャパン

2つ目の疑問はオン・オフや強弱スイッチ切り替えがメインのキャニスター型やスティック型の掃除機と違って「ロボット掃除機を使うのに複雑な初期設定や、利用時に難しい操作が必要なのでは?」というもの。

「難しい操作は一切必要ありません。セッティングさえ済ませてしまえば、あとは放っておけばOKです」(村田さん)

なお、近年発売されている多くのロボット掃除機が、スマホのアプリと連携させて操作を行います。ルンバの場合、例えば毎週日曜日に掃除する、などのスケジュールや清掃エリアなどを細かく設定できるほか、機種によってはメンテナンス時期を通知したり、季節やユーザーの生活スタイルに応じた清掃プランを提案したりと、多彩な機能を活用できます。

また、「ユーザーが一定の距離を離れると運転を開始する」といった高度な設定を行ったり、AIスピーカーと連動して声だけで指示を与えたりすることも可能です。

ギモン3 | 騒音はどれくらい?

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写真提供:アイロボットジャパン

続いての疑問は「運転音の大きさはどれくらいか?」。気になるポイントです。通常、清掃ロボットはユーザーが留守の間に稼働させることが多いため、ユーザー自身というよりも、近隣に迷惑にならないかという点が重要です。

「多くのロボット掃除機の運転音は、スティック型の掃除機よりも静かです。ロボット掃除機の方が稼働時間が長く、実際に自分で操作していないのでうるさい、というイメージを持たれるのかもしれません。集合住宅の場合でも、通常の掃除機よりも音がうるさいということはないと思います」(村田さん)

なお、最新型のルンバのように、集めたごみを別のタンクに集積するタイプの製品の場合、ごみを移し替えるための吸引作業時に大きな音が出ます。在宅時に大きな音が気になるケースも考えられるので、リビングから遠い場所に基地を設置するなどの工夫が必要です。

ギモン4 | 毎月の電気代はいくら?

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TRILLニュース撮影

4つめの疑問は、気になっている方も多い電気代について。新しく家電を購入する際に何より気になるのが製品価格とランニングコストでしょう。特に、毎月の電気代の電気代がどれくらい掛かるかという点はよく検討する必要があります。

「使用頻度や稼働時間にもよりますがルンバの場合、電気料金は1日あたりおおよそ10円以下で毎日稼働したとしても、月に300円はかからないと想定しておけば問題ないと思います」(村田さん)

もちろん、各メーカーによる違いや使用状況、電力会社、契約内容などによって金額は変わりますが、目安としてランニングコストを認識しておくと良いでしょう。

ギモン5 | ロボット掃除機だけで本当にキレイになる?

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TRILLニュース撮影

スティックタイプの掃除機とロボット掃除機のごみを吸引する効率を比較してみると、モーターの位置がより床に近いロボット掃除機の方が有利であるといえます。

「スティック掃除機のサブ機のようにみなされがちなロボット掃除機ですが、十分にメインの掃除機として利用可能だといえます。両方を購入するのではなく、いずれか片方を導入することを前提に検討すればOKです」(村田さん)

ただし、狭い場所や階段など、ロボット掃除機が使用できない場所もあるので、使い捨てのフロアモップやクリーニングシートなどを併用すると、よりキレイにすることができるでしょう。

疑問を解消してロボット掃除機導入の検討を

今回は、アイロボットジャパンの村田さんに、ロボット掃除機の電気代をはじめ、さまざまな疑問に答えていただきました。

本記事を参考に、ロボット掃除機の導入をぜひ検討してみてください。



取材協力:村田 佳代(むらた かよ)さん
米ゴルフブランドや仏自動車メーカーのPRを経て2018年アイロボットジャパン入社。社内外に製品やブランドの“ワクワク”を伝える伝道師。ルンバ歴は15年と長く、現在は床拭きロボットブラーバを含め5台を狭い自宅で駆使している。

ライター:柴野 聰(しばの そう)
DIYライター。1978年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリー転向。多くのDIY実用書の制作に携わる。現在、築50年の木造戸建てをDIYでセルフリノベーションしながら生活する。

撮影:fort