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「年間2万円も!?」【エアコン】電気代をムダに払う羽目になる“意外とやりがちなNG行動”とは?

  • 2023.5.17
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画像:Naypong Studio/Shutterstock.com

5月も後半に突入し最近は「真夏日」並みの気温が観測される日もありますよね。そんな日は思わずエアコンを付けたくなります。

でも、いざ冷房のスイッチをオンにすると、本体からホコリの匂い…これでは快適に過ごすことができませんよね。

エアコンの出番が少なくなっている今、夏本番に備えてメンテナンスをしておきませんか?

今回は、空調機メーカーのダイキン工業が公表しているデータを元にそのポイントをご紹介します。適切な使い方を知れば、暑さ対策はもちろん電気代の節約にもつながりますよ!

【NG行動】フィルター掃除をしていない

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画像:photoAC

エアコンは、室内機が周囲の空気を取り込み、室内機の中で温めたり冷やしたりし、その空気を室内に戻すことで室温をコントロールしています。

そして、室内機の中にあるフィルターが、取り込む空気の中に漂うホコリをとめてくれています。

フィルターにホコリが溜まると、室内機を通る空気の量が減り、室温が設定温度になるまでに時間がかかるため、無駄な電力を消費してしまうことにつながります。

2週間に1回を目安にフィルターを掃除することで、エアコンの性能を十分に発揮させることができますよ。

【NG行動】意外と盲点!?室外機の周り

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画像:photoAC

エアコンは、室内機が室内の熱を集め、室外機が吸い込んだ空気に熱を乗せて外に吹き出します。

ですので、室外機の吸込口や吹出口がふさがれると、室内から運ばれてきた熱を効率的に放出することができなくなり、エアコンに負荷がかかってしまいます。

室外機周辺の空気の流れを妨げないために、室外機にカバーをかけたり、室外機の周辺に物を置いたりしないようにしましょう

一方で、室外機に直射日光が当たって、室外機の周辺が高温になると、エアコンの運転効率が下がる場合があります。そのような場合は、日影が作れて風通しも良い“よしず”(※)などを、室外機から1メートルほど離れたところに立て掛けることも効果的です。


(※)スゴロ、ヨシなどとよばれる植物の茎を編んでつくった簀(す)。かやず、たけずより上等品とする所が多い。細めながらじょうぶで軽いので、巻いて持ち運ぶのに好便とされてきた。「よしず囲い」の語があるように、家屋の周りに立てかけ、日常生活における目隠し、日除(ひよ)け・風除け用としただけでなく、出入りする人の多いハレの日には、玄関先に立てかけて、ほこり除け・雨除け用とした。雪国では吹雪(ふぶき)除けともなっている。

出典:日本大百科全書(ニッポニカ)

フィルターのホコリと室外機周辺の障害物で1ヶ月○○円のムダ!?

エアコンのフィルターを1年間掃除しないと消費電力量が約25%増加する場合があることが試算されています。

さらに、約3年分のホコリが溜まったフィルターを用いた実験では、フィルターの目詰まりで、48.9%も余分な電力を消費する結果となりました。これは、1ヶ月の電気代でいうと800円(※)に相当するんだそうです!

フィルターのホコリに加えて、室外機周辺に障害物があることで風通しも悪くなると、105.1%も余分な電力を消費する結果が出たそうです。これは、1ヶ月あたり1,720円もの電気代に相当するんだとか!

手軽にできるフィルター掃除や、室外機周辺の整理だけでも大きな節電につながることがわかりますね。


※電気代の換算:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 電力料金目安単価31円/kWh[令和4年7月改定]より

ご存知でしたか?空気の性質

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出典:ダイキン工業

暖かい空気は上昇し、冷たい空気は床付近に溜まりやすい性質があるってご存知でしたか?この性質のため、夏の室内では、天井側と床側の空気の温度に差が出る「温度ムラ」が起こりやすくなります。

冷房を付けているときに温度ムラがあると、エアコンが「室内はまだ設定温度になっていない」と判断し、わたしたちがいる床付近は十分涼しくなっていても、必要以上に運転をしてしまうことがあります。

涼しくなりすぎてしまうだけでなく、消費電力や電気代の増加につながってしまいます。エアコンの風向を水平にしたり、空気清浄機やサーキュレーターなどで室内の空気を攪拌したりするなどで温度ムラを抑え、快適さと節約を叶えましょう。

メンテナンスで快適な夏を

フィルターの汚れと室外機の置き場の違いで、1ヶ月1,720円年間で2万円以上もの電気代が余計にかかるというのは驚きだったのではないでしょうか。

また、エアコン本体や室外機だけでなく、空気の性質も利用できることをご存じなかった方も多かったと思います。

夏を快適に過ごすために、ぜひご自宅のエアコンのチェックをしてみてくださいね!


参考資料:ダイキン工業「夏前の新基準「エアコン試運転指数」と「エアコン試運転前線」を提案」

※記事内の画像はイメージを含みます