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「最大通信速度?」「接続方式?」わからないまま使ってない?【Wi-Fi】基本のきを《プロに聞いてみた!》

  • 2023.5.8
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イラスト:たまちゃん

Wi-Fiは、お家で何気なく使っているけれど、なくてはならない存在ですよね。

しかし、ルーターの違いや、リモートワークのときのセキュリティ、ゲームや動画を楽しむときの速度など、わからないままなんとなく使っている方も多いのではないでしょうか。

今回はWi-Fiのプロであるバッファロー広報の菅井 将人さんに、Wi-Fiのことを基本のきから教えていただきました!

最大通信速度、通信規格は性能に直結

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イラスト:たまちゃん

--Wi-Fiルーターの説明があまり理解できず、結局安いものを買って使っています。数千円のものと数万円のものの違いは何でしょうか?

バッファロー 菅井さん:ついつい安いものを選んでしまう気持ち…わかります!

価格の差は、ひと言で言えば性能の差です。スペックが高いルーターには、スペックが高いWi-Fiルーターには、スマホやパソコンで速く大きなデータを送受信できるように、高性能なアンテナや部品が組み込まれているので、その分価格が高くなっています。

--なるほど!性能の違いが、ルーターに書いてある「最大通信速度」や「通信規格」ということでしょうか?

菅井さん:そうですね。まず、「最大通信速度」というのは、Wi-Fiルーターの性能から出した理論上の通信速度のことで、「4,803Mbps」のように表示されています

この数字はあくまで理論上のものなので、実際は使うときの環境によって違いが出てきますが、購入の際の性能の目安にしていただくことができます。通信速度においては、数字の大きいものが高性能だと考えていただいて問題ありません。

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イラスト:たまちゃん

--「最大通信速度」は数字が大きいほど早いというのはわかりやすいです!「通信規格」はどれを選べば良いのでしょうか?

菅井さん:まず、「Wi-Fi ○」という名前で記載されているものが通信規格です。

最新の規格は「Wi-Fi 6E」といいます。その前は「Wi-Fi 6」ふたつ前は「Wi-Fi 5」となっています。

購入時には新しい企画のものを選んでいただければ基本的に問題ないでしょう。

新しい接続方式では通信の道が広くなっている

--さらに、「接続方式」というのもよくわかっていません…。

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イラスト:たまちゃん/参考:バッファロー

菅井さん:インターネットの通信方式には、「IPv4」や「IPv6」などがあります。

道路で考えるとわかりやすいのですが、従来の「IPv4」という道は、利用者が増えたことや、通信を行っている道幅が広くないことによって、通信の混雑が起こりやすくなっています。最近はテレワークが増えたこともあってさらに道が混雑し、通信速度の低下が1日中起こってしまっています。

現在では「IPv6」という道があり、この通信方式だと車道が広がって、渋滞を引き起こす料金所もスムーズに通過することができます。このため、通信の渋滞が改善され、スイスイと快適に使うことができるんです。

--道路で考えるとわかりやすいです!では、Wi-Fiルーターに記載してある「同時接続台数」も守った方が渋滞が抑えられそうですね!

菅井さん:当社のカタログや商品パッケージには「推奨接続台数」として、接続の目安台数を記載しているので、参考にしてください。記載してある台数までの場合、Wi-Fiルーターが持っている本来の性能を発揮することが期待できます。

ボタンを押すだけでWi-Fiルーターと端末をつなぐことができるAOSSという機能があるのですが、その機能で無線接続している場合は、セキュリティキー交換が可能な無線端末の台数は24台までなので、注意してくださいね。

取材したのは…

取材:株式会社バッファロー広報担当
菅井 将人さん



取材・執筆:古林/ライター
ライフスタイルメディアやプラットフォームを中心に活躍するフリーライター。ライフスタイルに関するさまざまなコンテンツを編集・執筆している。なかでも新聞社での勤務経験を活かした、企業取材やインタビューが得意。趣味はアングラお笑いライブの鑑賞。

イラスト:たまちゃん(TRILLニュース)