「つけっぱなしでも電気代は1日約10円！」花粉対策にもなる【空気清浄機】の上手な使い方って？《ダイキンに聞いてみた！》

厳しい寒さが去り、すっかり暖かくなったこの頃。

春はぽかぽか陽気が気持ちいい季節ですが、花粉に悩まされる季節でもあります。

花粉対策のために空気清浄機を使用している方は多いと思いますが、せっかくなら効率的に使いたいですよね。

今回は、ダイキン工業株式会社の由井 明日香さんに、今日から実践できる上手な空気清浄機の使い方をうかがいました！

置き場は「出入り口」換気の際は「空気が入る窓の正面の隅」

--まずお伺いしたいのは、ズバリ「空気清浄機ってどこに置けばいいの？」ということです。空いているスペースになんとなく置いてしまっているのですが…。

ダイキン工業 由井さん：おすすめの置き場所は、人の出入りによって花粉が侵入しやすい玄関や部屋の出入口近くです。

使用するときは、吸込口や吹出口にものを置かないように気を付けてください。吸い込み、吹き出しを妨げないことで、部屋の中に空気の流れが生まれ、空気を効率よくきれいにしてくれます。

また、エアコンの向かいに空気清浄機を置くと、エアコンの気流との相乗効果で空気の流れがよくなり、より効率的に空気清浄ができます。室内の温度ムラも抑えられるので、エアコンの節電にも役立ちますよ。

--エアコンの気流も効率的に使えるんですね！同じ気流でも、窓を開けているときはどうなんでしょうか？

由井さん：窓を開けて換気をするときは、空気清浄機を空気が入る窓の正面の隅に置くのが効果的だということが当社のシミュレーションの結果でわかっています。

窓から入ってきた花粉は、窓の正面の壁にぶつかり、壁に沿って左右に広がります。空気清浄機を窓の正面の隅に置くことで、壁に沿って広がる花粉を効率的に吸い込んでくれるんです。

--換気中は空気清浄機を窓の正面の隅に動かして使いたいと思います！ちなみにどのくらいの花粉を吸い込んでくれるんでしょうか？

由井さん：最も花粉を吸い込む場所に空気清浄機を置いたときは、最も吸い込まない場所に置いたときの5.8倍もの花粉を吸い込んでいたんですよ！

さらに、空気清浄機の風量によっても花粉を吸い込む量は変わります。「標準」よりも「ターボ」の方が、吸い込む花粉の量が1.9倍に増える結果となりました。

窓開け換気のタイミングにも注意

--換気が大切だとわかってはいるものの、窓を開けると花粉の侵入が気になります…。

由井さん：花粉の侵入が気になる場合は、午前中に窓開け換気をおこなうのがおすすめです。朝10時までの時間帯は、花粉の飛散量が少ないと言われています。

回数と時間は、1時間のうちに5分の換気を2回するのが目安です。効率的に空気の通り道を作るためにも、できれば2ヶ所の窓を開けてほしいですね。2つの窓は対角線上にあるとベターです。

--空気の通り道を作るんですね！換気したあと、特別なお掃除は必要なんでしょうか？

由井さん：花粉の飛散量が少ない時間帯に換気をしても、やはり花粉の侵入を完全に防ぐことはできません。

窓を開けて換気をしたあとは、室内に残った花粉が壁際付近に集まりやすいので、定期的に掃除機をかけたり、濡れタオルで拭いたりしてください。床に溜まった花粉が再び舞うのを抑えることができます。

空気清浄機は常時運転が◎

--寝るときや出かけているときも、空気清浄機をつけておいた方が良いのでしょうか？

由井さん：空気清浄機は24時間連続して運転するのが理想ですね。部屋にいるときだけではなく、人がいない間も運転し続ける方が効果的です。

空気清浄機は1日中使用していても電気代は10円程度（※）となりますので、できるだけ空気清浄機を常時運転し、部屋の空気を清潔に保ちましょう。

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※試算条件：ダイキン加湿ストリーマ空気清浄機MCK70Z-Wで、運転モード「ターボ（7.0m³/分）」で10分運転：0.43円、運転モード「標準（3.5m³/分）」で10時間運転：6.2円、運転モード「しずか（1.4m³/分）」で14時間：4.34円、1日の電気代合計は10.97円（1kWh=31円で計算）

今回取材したのは…

取材：ダイキン工業株式会社コーポレートコミュニケーション室広報G
由井 明日香さん

取材・執筆：古林／ライター
ライフスタイルメディアやプラットフォームを中心に活躍するフリーライター。ライフスタイルに関するさまざまなコンテンツを編集・執筆している。なかでも新聞社での勤務経験を活かした、企業取材やインタビューが得意。趣味はアングラお笑いライブの鑑賞。

イラスト：vaguely（Instagram/HP）