「あ、見たことある!」と思っても、「でも、なんて読むんだっけ?」となる漢字ってありますよね。
文章内にそんな漢字を見つけても、読み飛ばしてしまっている方も多いかもしれません。
今回は、読めそうなのに意外と読めない難読漢字5選をご紹介します!
1.「艮」
「良」ととても似ているので、思わず「りょう」と読みたくなってしまいますが、不正解です。
4文字で読み方を考えてみてくださいね。
正解は「うしとら」でした!
「うしとら」は北東を表す言葉です。また、音読みの場合だと「こん」や「ごん」と読むこともできます。ちなみに「丑寅」と表記することもできますよ。
これはなかなか難問なのではないでしょうか?
2.「漉く」
「しかく」と読んだ方、残念ながら不正解です。
「鹿」と似ていますが、よく見ると違いますよ。
「◯く」と、◯に当てはまる1文字を考えてみてくださいね。
正解は「すく」でした!
紙を作るときに材料を薄く伸ばすことを「漉く」と言います。同じ意味で「抄く」と書く場合もありますよ。
3.「諂う」
「餡(あん)」と似ていますが、別の漢字ですよ。
「媚び諂う」のように使うことが多いでしょう。
読み仮名を含め全部で4文字です。「諛う」と書くこともできます。
正解は「へつらう」でした!
ほかに「諂る(おもねる)」や「諂びる(こびる)」などの読み方もあります。
4.「九十九髪」
「きゅうじゅうきゅうかみ」と読んだ方は不正解です。
「髪」は「かみ」に濁点をつけて「がみ」と読んでくださいね。
あとは「九十九」の読み方が分かれば答えが出てきます。
正解は「つくもがみ」でした!
「九十九」は「つくも」と読むので、「髪」と合わせて「つくもがみ」です。「江浦草髪」と書くこともできます。
年を召した女性の白髪のことを「九十九髪」と言います。
5.「疎疎しい」
「疎」は「疎(そ)」や「疎か(おろそか)」「そそしい」や「おろおろしい」ではありませんよ。
こちらは全部で6文字です。
「◯と◯としい」と読みますよ。
正解は「うとうとしい」でした!
意味は次の通りです。
いかにもよそよそしい。疎遠である。冷淡だ。(一部抜粋)
引用:精選版 日本国語大辞典(小学館)
「疎い(うとい)」の読み方を知っている方はすぐに読めたかもしれませんね。
読めそうで読めない漢字がこんなにあるなんて!
今回は読めそうなのになぜかあと一歩のところで読めない難読漢字をご紹介しました。
読めた方もそうでない方もお楽しみいただけたのではないでしょうか。
今後もこのような難読漢字をご紹介していくので、楽しみにしていてくださいね!