「電子レンジ、そのまま使い続けて大丈夫？」買い替え時のチェックポイントとNGな置き場所をプロに聞いてみた！

春から新生活が始まり、「自炊をがんばるぞ！」と意気込んでいる方は多いでしょう。

料理をするときに欠かせない家電といえば電子レンジ。

慣れ親しんだ電化製品ではありますが、正しい使い方ができているかと聞かれたら自信がないですよね。

そこで今回は、電子レンジのプロである三菱電機ホーム機器の吉川秀樹さんに、正しい電子レンジの使い方をうかがいました！

--電子レンジの置き場所で注意すべき点はありますか？

三菱電機ホーム機器吉川さん：ひとつ目の注意点は、落下によるけが、振動や転倒を防ぐため、水平で安定した丈夫な場所に置くということです。冷蔵庫の上、キャスターが付いている台などに置いている方も多いかとは思いますが、あまりおすすめできません。

ふたつ目は、排気が壁に直接あたらないように、壁との間をあけるということです。壁と本体の間をどのくらい開けるかについては、本体や説明書の表示にしたがってくださいね。

--壁との距離というのは盲点でした！また、電子レンジを使い終わった後は、扉を開けておくべきですか、閉めておくべきですか？

吉川さん：少しの加熱であれば、庫内はそれほど熱くならないので、扉を開けておく必要はありません。

長めの加熱を連続して行うと、本体内の温度センサーがうまく働かず、狙いの温度にならない可能性があるので、この場合は、扉を開けてしばらく庫内を冷やすといいでしょう。

--電子レンジはどのくらいの期間使ったら買い替えるのがいいでしょうか？

吉川さん：約8年での買い替えを推奨しています。

--新しく電子レンジを買う際、機能や大きさをチェックする方は多いと思いますが、それ以外に、チェックしておく点はありますか？

吉川さん：見落としがちなのが、付属品なんです。角皿がついているタイプの製品を選ぶ際は、この角皿の材質もしっかり確認しておくことが大切です。

具体的には、レンジ加熱に角皿が使用できるかどうかという点です。金属製のものの多くはレンジ加熱不可、一方セラミック製の角皿であればレンジ加熱でも使用可能な場合も多いのです。

--なるほど！特に新生活スタートする方は食器など買うべきアイテムが多く、お金がかかりがち…家電製品の付属品まで使えそうか、という視点は大切なポイントになりそうですね！

取材：三菱電機ホーム機器株式会社
家電製品技術部調理機器技術課課長
吉川秀樹さん

取材・執筆：古林／ライター
ライフスタイルメディアやプラットフォームを中心に活躍するフリーライター。ライフスタイルに関するさまざまなコンテンツを編集・執筆している。なかでも新聞社での勤務経験を活かした、企業取材やインタビューが得意。趣味はアングラお笑いライブの鑑賞。

イラスト：vaguely（Instagram/HP）