一見すると簡単そうに見える漢字でも、なかなか読み方がわからないものがありますよね。
「轟」は小学生でも知っている「車」を3つ組み合わせたものですが、読み方に迷う方もいるのではないでしょうか。
こちらは「轟く」と送り仮名をつけて「とどろく」と読みます。
今回は、このように簡単な漢字を組み合わせたものをご紹介していきましょう。
1.「鵺」
「夜」と「烏」の2つを組み合わせた漢字です。
構成されている漢字からなんとなく想像できるとおり、「鳥」に関係する漢字です。
とある怪獣の名前としても知られていますよ。
正解は「ぬえ」でした!
意味は次の通りです。
①トラツグミ
②『平家物語』などで、源頼政が退治したという怪獣。頭は猿、体は狐、尾は蛇、手足は虎、鳴き声はトラツグミに似るという。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1337
源頼政が怪獣を倒していたという事実にも驚きですね。
2.「鞐」
「革」に「上」と「下」を組み合わせた漢字です。
もちろん「かわじょうげ」ではありません。
ある留め具の名前を表しています。
正解は「こはぜ」でした!
意味は次の通りです。
足袋・脚絆・書物の帙などの合わせ目につけた、爪形の留め具。「こはぜかけ」に掛けて留める。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.630
着物を着る方なら、一度は見たり触ったりしたことがあるのではないでしょうか。
3.「鰶」
「魚」と「祭」を合わせたこちらの漢字は、「魚」の名前を表す漢字です。
おめでたい「魚」として知られていますよ。
4文字で読み方を考えてみてくださいね。
正解は「このしろ」でした!
「このしろ」と言えば「鮗」と書くことが多いかと思いますが、「鰶」とも書けるんですね。
4.「李」
「木」と「子」を合わせたこちらの漢字は、「り」とも読みますがほかにも読み方があります。
ある果物の名前を表す漢字ですよ。3文字で読み方を考えてみてください。
正解は「すもも」でした!
「すもも」は果実酒やジャムにすると、とても美味しいですよ。
5.「罍」
「田」を3つと「缶」を合わせた漢字です。
「たたたかん」と読みたくなりますが、もちろん不正解。
お酒と関係がある漢字です。
正解は「さかだる」でした!
「酒樽」のほうが馴染みがある方が多いかもしれませんね。
簡単な文字の組み合わせなのに見たことない・・・
使われている漢字は簡単でも、組み合わせると難しくなる漢字をご紹介しました。
ご存知のものはありましたか?
今後もこのような難読漢字をご紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね。